1998年10月5日  青森〜函館


 寝台特急「日本海1号」は、朝になっても、奥羽線を走り続けていました。

この日の「日本海1号」は満席でした。

というのも、前日、京都駅で、最後の1枚のチケットをGETしたのが僕でしたから。

おかげで、喫煙車の上段の寝台。秋田を過ぎ、弘前を過ぎるのですが、

青森到着の定刻8時25分はとうに過ぎました。遅れが出ています。

青森駅のホームに滑り込んだのが、9時半頃。約1時間の遅れで、青森到着、

今は使われていない桟橋と、もう動かない八甲田丸を臨みながら、駅を出ました。

 

駅を出ました。駅を出た・・・・・・・

 

うむ、「日本海1号」は函館行き。そのまま乗っておけば北海道なのに!!

いえいえ、生まれて初めての北海道

やはり、でこの目で見ながら上陸したいのです。

残念ながら、国鉄〜JRの連絡船はありませんが、

市内の港から、函館への船は健在で、最近は、高速船が就航して人気とのこと。

本当は、朝のふつうのフェリーに乗りたかったのですが、列車の遅れのため、

昼の高速船「ゆにこん」で、青函海峡を渡り、北海道への第1歩を記すことにしました。

高速船ゆにこん,青森港にて

青森市営バスで港に向かいます。市街地の主要な停留所を一周してから港に向かうため、

青森駅を出てだいぶ経ったと思った頃に、青森駅の反対側に着いてみたりと、

最初から乗っていると腹の立つような走り方をしています。

でも、急ぐわけではないし、のんびり構えておきましょう。

なにせ、運転手は女性。けっこう若い人で、よく大型車を操っています。

市内から港という、男臭さのある路線ですが、もうそんな言い方をするのが時代遅れですね。

 

さて、港到着。目の前にはゆにこん。出航までには1時間半もあります。

チケットを買い、時間を潰して、さて、超高速ゆにこん3便に乗り込みます。

たった2時間で函館港へ着く速さですが、高速船だけに、窓は開かず、

潮の風の香りはしてきません。まあ、仕方ありませんね。その代わり、居住性はよく快適です。

 

出航し、ビデオで函館の観光案内を見つつ津軽半島を左に眺めて、2時間後、

函館港に着岸しました。

北海道到達!! 

と同時に、47個目の都道府県に足を下ろしました。

全都道府県制覇。何を制覇したのかは知らないけど。

 

バスで函館駅に向かうと、わりと距離はありました。

函館駅付近で、宿泊する場所を確保したあと、

市電の1日乗車券を購入。イカを模ったキーホルダーつきの乗車券でした。

市電に乗って、目指すは五稜郭

すでに頭の中には「待ちつづけた風を孕み〜」と、さだまさしの「夢の吹く頃」が流れています。

何年か前の、年末のドラマで「五稜郭」があったときのテーマ曲で、好きな曲のひとつです。

でも、さだまさしって、九州の人だよなあ。

「北の国から」とか、長野五輪の公式メッセージソングとか、北の曲が多い気がするけど。

 

函館市電の電停は、洒落た装飾がしてあるところもあり、好感が持てますが、

市内の案内板に、すでに廃止された路線も乗っており、往年の賑わいではないと感じます。

五稜郭公園の電停は、ダイエー五稜郭店前。

てくてく歩くと、だいぶ歩いて、五稜郭にたどり着きました。

といっても、地上で見ている限りは、星型に見えるわけはありません。

今は公園となっている五稜郭の中に入り、歩いてみるのですが、

うむ、なかなかおだやかな情景はよしとして、そこらの町の公園と大差ありません。

五稜郭公園。

で、五稜郭から100mほどのところに、展望塔があるんですね。

そりゃあ、上から見ないと分からないわけで、この塔はいい商売であります。

エレベーターの横では、ドラマ「五稜郭」のビデオが放映されていました。

さだまさしの曲が、バックに流れています。

 

しばらく、塔に登るのも忘れて、ドラマに見入ってしまいました。いっそ、放映権を買って、

この建物のどこかで上映すればいいのでしょうが、年末時代劇は時間が長すぎます。

30分間くらいのダイジェストでもいいのに。

 

さて、エレベーターに乗るのにチケットを買って(つくづくいい商売だ)、上に上がると、

なるほど星型と、さっき自分が歩いていた場所が、上から見て初めてよく分かる。

逆にいうと、この五角形の城は、攻める側の方向感覚を惑わせるのに良かったのでしょう。

 

じっくりそのあたりを見物したあと、電停に戻り、一日乗車券の元を取るべく、

あちこち意味もなく乗り降りしました。そして、日が暮れたら、もちろん、

行くところは決まっています。今日は天候もまずまず。

 

十字街の電停から、住宅街の中に、ちょっとセンスのいい店が混じる坂道を登って、

チョイと息を切らしていたら、函館ロープウエイの山麓駅。

そこからロープウエイに乗って、函館山駅。

賑わっています。修学旅行の生徒と観光客と。

そして、人をかき分け、展望台に行くと、

函館の夜景!!

これは見事だ。周りが喧騒なのが風情を壊すけど、本当にきれいですね。

長崎の夜景と並んで、きれいに見えます。(神戸よりはいい!)

 

いやあ、北海道に来て初日から、魅力たっぷりです。

にしても、夜景に向かって、カメラのフラッシュをたいて必死に撮ろうとするおばちゃんたち、

何がやりたいのでしょう。

 

この日は、函館泊。