夜行特急おおぞら14号は、定刻の早朝5:50に札幌駅に到着しました。
今回の旅行で3度目の札幌ですが、駅の周辺を散歩する程度で、全然街に立ち入っていません。
で、この朝も、付近を散歩したあと、はやくも、岩見沢に向かって出発となりました。
で、岩見沢。1番ホームの脇の駅そばで朝食をとったあと(そば何杯目や!)
ここから、「室蘭本線」に乗り換えです。
長万部から特急の大幹線として機能してきた室蘭本線も、苫小牧から岩見沢までは、ローカル線です。
大都市・札幌を完全に無視して走る路線ですから、乗客も少ないでしょう。
かつて、北海道の中央から、石炭などの鉱産物を、より速く室蘭港に運び出すために延びた路線ですから、
札幌をいちいち中継していられないわけです。
今はローカル線として、細々と運行している室蘭線ですが、各駅の設備はなかなか立派で、
かつての動脈ぶりを思わせます。しかし、それも駅の部分だけで、あとは原野が続くのみ。
それでも、駅ごとに、少しばかりの人の乗降はあります。
追分駅で、大幹線の石勝線と交わりますが、長めに停車している車内にはさほどの変化もありません。
隣の石勝線の線路の方は、特急がびゅんびゅんと飛ばしていきます。
さらに南に進むと、沼ノ端駅あたりから、線路が輻輳し、苫小牧に到着。
駅前の大きなショッピングセンターを覗いたあと、東室蘭に向かいます。
で、東室蘭から、室蘭の市街地へと、乗り換えて行きます。
工業地帯っぽい構造物と道路の間の空間を、室蘭に向かって走り続けた列車は
やがて、室蘭駅に到着しました。あんまり広くないホームが1面だけで、小奇麗で新しく、
北海道の駅の中では、良く言えば明るく、悪く言えば風格のない軽い駅です。
狭い駅舎を出ると、駅前は砂利道。駅前の造成は完成していなくて、まだ殺風景ですが、
近い将来ここが街の真の玄関口になるのでしょう。
この室蘭を訪れたのは、他でもない、昨日から同行している「カメさん」が、ぜひ室蘭に行こうと
誘ったからでありまして、それは、かの人気グループのモーニング娘。の
メンバーである、安倍なつみ氏の出身地が、この室蘭だからだそうです。
ところが、この室蘭駅に立っても、どこへ行くにも、足がないことに気付きまして、
もういちど東室蘭まで列車で戻り、そこでレンタカーを借りることになりました。
駅前の営業所で、安いクルマを半日借ります。
野郎相手なので、別段に格好つける必要もなく、軽のマニュアル車を借りました。
とたんに「カメさん」の顔色が変わり、彼の顔に後悔の念が浮かびます。
彼は、僕の華麗なドライビングテクニックを熟知しており、マニュアル車では命の危険を感じたようです。
そういえば、ペーパードライバーの僕は、たまに忘れないため、レンタカーで出かけますが、
今時のレンタカーは全てオートマチック。マニュアル車は、教習所以来6年ぶり。
案の定、レンタカーの営業所を出てすぐエンストしますが、その後は、極めてなめらかに(?)
運転をしていきます。再び室蘭市街地に向け、国道36号線の広々とした道路を走り抜け、
市内をあちこちうろつきます。
ううむ、しかし、しかし、何か違う。
北海道旅行に行って、レンタカーを運転した、
といえば、壮大な景色の中、どこまでもまっすぐの道路を走っているのを想像するのが普通です。
誰が、まさか、工業都市室蘭の市街地を、軽自動車で走り回っているところを想像するでしょうか。
それでも、室蘭には観光資源がありまして、白鳥大橋に向かいました。
東日本では一番大きなつり橋で、この6月に開通したばかり。
室蘭港の上の海上を跨ぐ1380mの橋は、白い橋が白鳥をイメージさせることから名づけられたそうです。
このとき、すでに夕暮れでしたが、まずは橋のふもとの海沿いの公園から見物し、
その後、橋を渡りました。港の景色も、さほど殺風景というのではなく、
むしろ機械的な美しさがありましたし、つり橋もなかなかきれいでしたが、
何せ、こっちは運転中。ゆっくり見るヒマはありませんでした。
白鳥大橋の風景
Uターンする場所を見つけるのに苦労しつつ、再び橋を渡って市内に戻り、
旧室蘭駅の駅舎を見物しました。とはいえ、この時間、ライトアップされ、外からしか見れません。
なかなか重厚感のある駅で、これぞ終着駅なのですが、つい最近、その手前にある新駅に
変更されてしまいました。古い駅舎は、保存するそうです。

ライトアップされた旧室蘭駅舎
東室蘭まで戻り、レンタカーを返却するのですが、
同行の「カメさん」は、充分に安倍氏の生きた土地を追体験できたことに御満足で、
(でも、当時はまだ、白鳥大橋は無かったはずだが・・・。結局、地球岬は行かなかったし。)
東室蘭から特急で函館に向かいました。
しかし、北海道の日暮れは早い。
函館到着。もう戻ってきてしまったかと、ちょっと残念。
駅近くのカプセルホテルに投宿。