1999年4月30日(金)  新津〜山形〜新庄〜横手


 

 東京へ来て、はや2か月。やっと生活に慣れたかと思うと、もう旅行です。

今回は北へ向かいます。前日の夜行快速「ムーンライトえちご」で上越国境を越え、

早朝、新津の駅につきました。古くからの鉄道の要衝らしく、何本もの列車が留置されており、

その中には、「SLばんえつ物語」号の客車だけ(蒸気機関車はなかった)もありました。

 

とりあえず、腹が減ったので、コンビニでもないかと周囲を歩くのですが、

大きな通りにも当たらなかったせいか、この時刻に開いている店はなく、

寒々しく駅に戻りました。

 

新津から、磐越西線で五泉駅に降り立ちました。

ここから信越線の加茂まで向かっていた「蒲原鉄道」、今はたった2駅先まで残っているのですが、

その最後の線路が、もうじき廃止になると聞き、訪れたのです。昨年8月以来2度目です。

廃止になる蒲原鉄道

さて、電車の時間まで間があるなあと思っていたら、駅員が、

「写真撮るんだろう、もう入っていいよ!」と声を掛けてくれました。僕は余所者と分かったらしいです。

で、さっさと切符を買って、中に入ると、JRの駅の構内に出るのです。

階段を渡って、蒲原鉄道の、古びた小さいホームに向かいます。

しばらくして、これまた古びた電車が到着し、わずかなお客を乗せて(平日の朝の下りですから)

村松へ向けて出発。今泉駅から先は、道路に沿った、見事な直線を、かなり飛ばしていって、

終点村松は、これまた重厚間のある古い駅。廃止は残念ですが、使命は終えたということなのでしょう。

 

新津まで戻り、そのまま新潟まで行って、米坂線、快速べにばな2号米沢行きに乗ります。

が、前日、夜行の快速で眠れていないせいか、米坂線ではぐっすりと寝てしまい、

初めての米坂線の風景を見逃してしまいました。また来ます。

 

米沢では、乗り換えの時間があったので、駅弁を買い求めます。

米沢には2つの駅弁業者が入っていて、ハズレはないと聞いていたので、

駅弁スタンドのニイチャンの薦めたままに、新きねや弁当の「牛肉どまん中」

を買いました。山形行きのつばさ123号に乗り込んで、弁当を広げます。

ううむ、牛肉尽くしとまでは行かないけれど、見た目よりボリュームもあって、美味い。

さすが、米沢牛の本場米沢の駅弁です。

 

山形到着。

きれいになった山形駅は、再び工事中。なんでも、山形まで乗り入れてくる新幹線を、

新庄までつなげるための工事だそうです。

駅を出て、左手に歩いてゆくと、最上義光の像があります。最上義光歴史館です。

最上義光

その向こうには、お堀があって、山形城址霞城公園(がじょう)です。

その東大手門から入るため、お堀の橋を渡ろうと、その橋から下をのぞいて見ると、

お堀の横には奥羽線の線路です。新幹線の新庄乗り入れのため、

複線の一方の線路が真新しくなっていました。まだ工事の途中のようです。

 

さて、ふつうなら城内に建てられることの多い歴史館や美術館が、ここは城の外にあるせいか、

霞城公園は、体育館やグラウンドといった、スポーツ施設に利用されています。

その中で、山形県立博物館と郷土資料館の2つは、公園内の体育館の並びに設置されています。

 

山形県立博物館は、さほど大きいとはいえない建物に、博物館特有のやや古く

薄暗い建物でした。300円。1階はホールなどと、地元郷土の本などの紹介でした。

2階第1展示室が主に自然科学の内容でしたが、見た目よりは内容が分かりよく、

まずまずの展示だったように思います。もう少し題材が豊富ならとも思います。

奥の第2展示室が人文のようです。また、隣の部屋で「やまがたの土偶」という企画展の開催中でした。

 

実は、「山形県立博物館」と一言でいっても、僕が訪れたのは「本館」であって、

その他に、市内別の場所に「教育資料館」があり、建物は重要文化財。

白鷹山麓に「自然学習園」があり、その3つをあわせて「博物館」だそうです。

文化的な展示施設が、いくつも散乱しているせいか、やや物足りなさを感じるのですが、

いっそ、自然史博物館、歴史民俗博物館と分けてもいいかもしれません。

 

さて、山形駅裏の再開発と思しき空間の中を通って、駅に戻りました。

ここから、天童、新庄を通って、山形方面に向かうのですが、そこは、線路の工事中。

山形から北へ向かう列車は、すべて次の「北山形」駅までで終わってしまいます。

とりあえず北山形駅につくと、狭い仮設のようなホームに人があふれています。

駅構内も工事中で、線路が無いホームもあります。

駅前に出ると、高校生の下校と重なったせいか、人の群れ。

そして、大型バスが何台も準備されています。まるで修学旅行の団体です。

各駅停車のバスと、急行的なバスがあるようです。

とりあえず天童に向かいます。

天童。以前に来たときは、丘の上の人間将棋板まで歩いて行きましたが、今回はもう夕方なので素通り、

ここでさらに先へ行く新庄行きのバスに乗り込みますが、混んでいて座れません。

バスは、もちろん幹線道路を進むのですが、そこは、あくまで電車の代行バス。

駅の場所だけは駅前に停めるために、駅の度に、わき道に入って駅前まで付けます。

おかげで、だいぶ時間をロスしそうです。途中で空席が出来て、座るのですが、

結局、新庄にはだいぶ遅れて到着。プレハブの新庄駅に入ると、先の電車は待っているようで、

崩したホームの間をすり抜けるようなホームの向こうに停まっている電車に急ぎました。

新庄は、急いだせいか、かつて来たときの面影は全く分かりませんでした。

プレハブの新庄駅。もうすぐ新幹線で東京とつながる。

この日は横手泊。

駅前のホテルで、ドラマ「ナニワ金融道」を見てから就寝しました。