大館,朝,小坂精錬の線路沿いに,だいぶ離れた踏切を回って,JR大館駅に向かいます。
大館駅から,花輪線のディーゼル快速「八幡平」号に乗ります。3両くらいつないでいます。
花輪線の線路は,奥羽線の北側を,いったん平行して秋田方向へ向かうのですが,
すぐに奥羽線の線路の上を越えて,内陸に向かいます。
朝日がまぶしく,車内はやや暑いのですが,頻繁に太陽の向きが変わる(線路の向きが変わる)ので
さほど苦にはなりません。
おだやかな車窓を見ていたら,鹿角花輪駅に到着しました。
ちかくをうろうろしていたら,バスに乗り過ごしてしまい,タクシーに乗ります。
行く先は,マインランド尾去沢。
タクシーの窓から見ると,鹿角市の市街地を離れるとすぐ,殺風景な山の茶色の地肌が見えてきます。
もう使われていないと思われる大きな工場の設備が,山の前の低地に並び,なお殺風景です。
しかし,公園の入場ゲートの前までくると,そこだけが明るい風景につくられています。
尾去沢鉱山のあとにできた公園で,坑道を利用した見学コースがあります。
入場ゲートを入ると,家族できた客が思った以上に入っていて,天候もよく朗らかな風景です。
子どもたちのお目当ては,「コスモアドベンチャー プルトン号の冒険」。
ゲート左手の坑道を利用したコースをゴンドラのような車に乗って進むもので,
坑道の壁には,太古の地底から,無限の宇宙までを旅する,タイムトンネルをイメージした展示に
仕立ててあるそうです。すでに家族連れの列ができています。
僕の目的は,さらに奥の観光坑道で,採掘の様子が展示されつつ,実際の坑道の中を見られるものです。
尾去沢鉱山は,708年(和銅元年)に発見された,日本で最も古い鉱山で,
1978に閉山,1200年もの長い歴史を閉じた訳です。
閉山になった鉱山は,産業振興のため,観光化されるところが多く,ここも,その一つです。
入坑する時に,イヤホン式の携帯ラジオを借りると,随所で説明が聞こえてきて,なかなか興味深い。
観光坑道への入り口
坑内事務所やトロリー電車とレールも残っており,坑内の深い裂け目状の谷も見られ,
なかなかいい展示をしています。
坑道の出口に近いところで,歴史の紹介などのパネルがあります。
そして,実際に岩を叩いてみるコーナー,そして,標本の売店もありました。
坑道を出ると,現実世界に引き戻され(坑道の中ももちろん現実なのですが),
売店などを眺めたあと,バスで鹿角花輪駅に戻ります。
花輪線は,単線のため,[タブレット]が使われており,列車の到着,発車のたびに,
運転手と駅員の間で,受け渡しがおこなわれています。
これも,自動信号ができて,年内には廃止になるとのこと。
午後の柔らかな陽射しを受けつつ,列車は盛岡を目指します。
進行方向右手には,鮮やかな岩手山が,円錐形をくっきりと見せています。

花輪線の車窓から見た岩手山
盛岡に着いて,北上川のほとりから眺める岩手山も,また優美なもので,
川沿いに植えられたチューリップとともに,ホッと一息をつく風景です。
盛岡市内を少しばかり歩いたあと,八戸〜久慈と足を進めます。
この日は久慈泊。