2002年3月23日(土)     

東京ドーム    


2002年オープン戦

 

東京読売巨人軍

日本のプロ野球12球団の中で、なぜだか特別扱いされる球団。

このチームのファンは、他11球団のファンとは、かなり違った性質を持っていることが多い。

一方、残り11球団のファンの中には、巨大権力に楯突きたい、と思っている人は多い・・・

・・・

ともかくも、「生」巨人を見るのは、生まれて初めてです。

 

オープン戦だというのに、前売り発売日には、指定席は、ほぼ完売に近い状態でした。

辛うじて自由席のチケットはGETしてあったので、10時半に、東京ドームに着きました。

地下鉄(といっても高架を走っている)の窓からみると、すでにドーム前には長い人の列。

今日は、読売の今季初の本拠地ゲームなのです。

 

開場後、長い列の順にゲートを入ります。

中では、係員が誘導しています。「このままお進みください!」と繰り返しています。

先日の日本ハム戦のときに、通路は確認してあります。このまま進むとライトです。

どうやら、この係員は、読売ファン以外、視野に入っていないようです。

あとから駆けつけた係員が訂正をし、「ホークスファンは、右側51です!」と声を張り上げていました。

(まあ、外野のゲートは2つあって、25ゲート側にいた客はライトに誘導していたんでしょうが、

25から入るホークスファンも多数。逆に,11から入る読売ファンも多数という状態でした。

ちなみに,満席後は,一部読売ファンもレフトに誘導されていました。)

 

さすがに、ライト側はあっという間に満席となっています。レフト側もかなりの人数ですが、

ポールあたりにはまだ空席もあり、僕は、上の方の席に座りました。

十分もすると、空席もほぼ埋まり、立ち見の列が、開放された内野1階立ち見スペースまで続いています。

東京ドームがこんなに人があふれているのは見たことありません。いつもは日本ハム戦しか見ていませんから。

2時間ほど、練習を見物しながら待っているうちに、立ち見はどんどん増えていきます。

 

試合前に、本拠地初戦となる読売の、新入団選手の紹介がありました。

真田のときにはより大きな拍手が起こりますが、ドーム内の8割くらいから、拍手が起こり、

あらためて、読売ファンの人数の大きさが思い知らされます。きゃあ。

 

 

1回表

読売の先発は、開幕投手といわれている上原

柴原ファーストゴロ、バルデス・井口は連続三振。

あっさり1回表が終わってしまいました。

 

1回裏

ホークスの先発は、これまた開幕投手といわれている

田之上慶三郎

しかし、ここまでのオープン戦、教育リーグでの成績は悪く、

合計3試合登板で15回を投げ、25安打15失点。

報道では、今日の投球内容で、開幕投手2軍が決まるらしいとのこと。

 

1番は二岡。今年は清水だと聞いていましたが、今日は二岡のようです。

ところが、はじめから2球続けてボール。さっそく城島がマウンドに行きます。田之上、固いか?

レフトスタンドは、今日の田之上の置かれている状況は知れ渡っており、心配そうな顔の人が多く見えます。

3球目もボールでしたが、1球ストライクの後、最後はショートゴロに討ち取りました。

2番仁志。どうにか三振。

3番高橋由伸。初球センターフライ・・・なぜか歓声が沸きあがります。

不思議というか何というか、読売の打者が、ただ高く打ち上げると歓声が起きるんですね。

どうみてもフライでアウトなのに。他球団のファンだったら、ため息をつく場面なのに、変な現象です。

 

ともあれ、3者凡退だったのが不思議なくらい、立ち上がりはボール先行に見えましたが、この後どうでしょう。

 

 

2回表

小久保ライトフライ、秋山・城島、連続三振。

悔しいけど、上原に、ストライクに先行されて、さっさと打ち取られています。手が出ていません。

あとは、粘って、粘って、上原が自分から崩れるのを待つだけでしょう。

その間、田之上が2〜3点に踏ん張ってくれればいいのですが・・・

 

2回裏

松井、1回よりは田之上の投球はよさそうで、ストライクが入ってきました。

と思いきや、レフト前にヒットを打たれてしまいました。

清原、ピッチャーゴロ、併殺だア!! 田之上から井口に送球・・・

なんと井口がそらしてしまいます。井口のエラー。

思いがけないところで、無死1,2塁。ああいやだ。

江藤、何かバントの構えをしましたが、結局はサードゴロ。

小久保から2塁へ井口へ、見ていて緊張しましたが、今度は併殺を完成させて、2死3塁。

この回は、田之上復活とみていいでしょう。低めでカウントを作っています。

阿部、2−3より四球。途中で三振と思ったのになあ。ストライクを取ってくれませんでした。

元木、打球が田之上の足を直撃します。跳ね返った打球は、新人工芝の上で転がって減速します。

小久保が必死に拾って1塁に送球しますが、間に合わず内野安打。

3塁ランナー松井が生還し、1点を先制されます。 H0−1G

田之上の足が気になりますが、ベンチに戻ることもなく、しばらくして、試合再開です。

高野はショートフライでチェンジ。

 


ところで、はじめて見るジャイアンツだけに、ライトスタンドのジャイアンツの応援も

観察してみたのですが、これがですねえ・・・

まず、毎回の攻撃の前の「レッツゴー!ジャイアンツ! チャッチャッチャチャチャ」

   ⇒ これを聞きながら、「レッツゴー!ボーリック!」「レッツゴー!Dメイ!」じゃないかと思ってしまいました。

また、仁志の打席の「よっしひさー!」 

   ⇒ これを聞いて、「サッブロー!」

それから、得点を入れたときのタオル回し。濃いオレンジのタオルが回ります。

   ⇒ これも、白タオル回しを、ある場所で、嫌というほど見たことがあります。

なんや、全部、千葉ロッテマリーンズの応援じゃなかとね。

「レッツゴーボーリック」と言っていた鷹党は、僕だけではないようです。


 

3回表

バークハートが左打席。追い込まれますが、ファールで何球か粘ります。

そして、右中間後方へ大きなフライ、スタンドには、もうひとつ足りないようで、

高橋由伸が追いつきそうにも見えます。

しかし、フェンスに直撃。高橋由伸の手が届きません。2塁打。無死2塁。

しかし、あとが続かず、無得点。

 

4回表

1死後、井口、三本間の空間にフライを上げてしまいます。

しかし、江藤も阿部も追いかけません。動きません。

結局、桑田1人だけが、うろうろと追いかけて、倒れこみながらキャッチ。アウト。

何と薄情な読売の野手陣なのでしょう。

東京ドームのデーゲームは屋根が明るくて、フライが見えにくいので、

桑田以外の全員がフライを見失ったのでしょう。しかし、そろいもそろって・・・

小久保、ファールボールでバットが折れます。桑田VS小久保、力のぶつかり合いでしたが、

結局は三振。

 

5回表

ピッチャー條部に変わりましたが、またまた三者凡退。

ここまで1安打しか打てていません。

 

5回裏

3者凡退!!

田之上、3〜5回は、いずれも3者凡退で切り抜け、

今までの3試合が嘘のようなピッチングです。

5回2安打1失点。、自責点は0。(1失点はエラーがらみですから)

いい投球でした。これで、開幕1軍は大丈夫でしょう。

開幕投手もありではないかと思われます。

ここまで、投手戦。得点はなかなか動きません。 H0−1G

 


6回表

ピッチャーは石川。即戦力ルーキー左腕だそうです。

しかし、しかし、大道のところで左腕を持ってくるとは、大胆不敵。

大道、やはりセンター前ヒット、左キラー健在です。無死1塁。

鳥越、打つのか送るのか、だらだらとカウントを悪くしますが、

最後には3バントを決めて送ります。1死2塁。

柴原はショートゴロ、大道は2,3塁に挟まれて、タッチアウト。2死1塁。

チャンスは潰れかけたかに見えました。しかし、

バルデス右中間を破ります。

柴原は、はるばる1塁からホームイン。同点タイムリー2塁打!!  H1−1G

2死2塁。

井口 逆転の2ランホームラン!!

ホークスファンの陣取るレフトスタンドに入る、鮮やかな当たりのホームラン。  H3−1G

 

盛り上がるレフトスタンド。オープン戦だとは思えません。

そのお祭り騒ぎの中に、所々に混じっている、ジャイアンツファンの、肩身の狭そうなこと。

ジャイアンツグッズを持って、なぜかレフトに来てしまった子供が、呆然としています。

「ねっ君、強いのはジャイアンツだけではないんだよ。ホークスファンになろうね。」

と、口から出かかりましたが、後ろのお父ちゃんが恐そうなので、やめました。

 

小久保、四球で出塁。まだまだ攻撃は終わりません。2死1塁。

秋山、セカンド右へのゴロ、新人工芝のおかげか、仁志が何とか追いついたのですが、

拾えません。内野安打。2死1、2塁。

1塁ランナー、秋山の代走は村松。

城島の打席、小久保・村松ダブルスチール。

阿部はどちらにも送球できません。

そして城島、レフトの上を破るタイムリー2塁打

小久保、村松生還、2塁は城島滑り込みセーフ。  H5−1G

 

読売の石川投手。ルーキーで、この時期のオープン戦に出てきているのですから、

たぶん、1,2軍の境目にいるんでしょう。

しっかし、ホークス打線に当たったのが運がなかった。残念でした。

 

バークハートもヒットを放ち、打者一巡で大道に戻りますが、

大道センターフライで、ようやくチェンジ。

 


6回裏

ピッチャーは倉野

二岡、仁志を、無難に打ち取ります。

そして、左の高橋由伸のところで

篠原。高橋由伸セカンドフライ、チェンジ。

あっさり終了。

ジャイアンツファンの子供たちが、かわいそうなくらい駄々をこねています。

 

7回表

スピーカーから「いざ行け若鷹軍団」は流れません。だから、トランペットで流しています。

 

ピッチャーアルモンテ。1死後、

柴原ファーストゴロ。しかし、清原からカバーのアルモンテへの送球がこぼれます。清原のエラー

あんまりマジメに走っていなかった様子の柴原、そのまま1塁にたどり着きます。1死1塁。

バルデス、何球も、何球も、ファールで粘ります。

その間に2つのワイルドピッチ。1死3塁。

バルデスは、結局、見逃し三振。その判定にバルデスが何やら審判に言っています。

突然、森主審の手が上がります。何たる・・・

すでに井口コールのスタートしていたスタンドに、マイクの音声。

森主審が、バルデスの暴言で退場ということを、観客に告げます。不満たらたら。

2死3塁。井口四球で、2死1,3塁。

小久保の打席。1塁ランナー井口がスタート。

阿部から2塁にボールが投げられるが、それを見て、次に3塁ランナー柴原スタート。

セカンド仁志はボールを弾き、柴原は悠々ホームイン、井口もセーフ

今日2つめのダブルスチール。  H6−1G

そして、小久保は、3塁頭上を抜く、タイムリー2塁打  H7−1G

さらに、村松も三遊間にきれいなヒットを打ち、2死1,3塁と、チャンスを広げますが、

城島の打球は、レフト二岡の守備範囲、アウト、追加点は入らず、チェンジ。

 

7回裏

「ジャイアンツが〜やってくる〜」は流れています。

オーロラビジョンを眺めて、この歌詞って、糸井重里なんだあ、とか、

この曲の、ガニマタで「おっとっと」とやる振り付けは、南流石なんだあ、とか、

ライトスタンドは誰もこの踊りをやっていないなあとか、いろいろ思って見ておりました。

(大阪ドームの何とか体操は、やっている人が多いのに)

 

打席は松井。ピッチャーは引き続き篠原

1つヒヤッとするライトへの大ファールがあり、その後、ヒットで出塁。代走斉藤。

右の清原登場で、ピッチャーは吉武。実戦さながらの継投です。

ショートゴロ、併殺は取れず、1塁のみアウト。

江藤は四球。

ピッチャーは左の日笠

阿部のセンター前ヒットかと思われた強い当たりは、鳥越がキャッチ、飛び出していた斉藤もアウト。

さすが鳥越。何だかんだ言っても、たまにこういうのがあるから、外せないんでしょうねえ。

たまに、じゃあ困るんだけど。

 

8回表

松井が引っ込み、この回の守備から清原も交代。ピッチャーはアルモンテから前田

7回終わって6点差。民族大移動が始まります。

内野は、産卵期のカニのごとく、ぞろぞろと帰ってゆきます

ジャイアンツの負けを直視したくない人々なのでしょう。

それを天は見透かして、雷鳴が響き渡り、ドームの屋根に強い雨音が響きます。

雨かア・・・と思っていたら、歓声が。見るとボールが空中に。

バークハート 4号ソロホームラン

おおお、うかつにも、打つところを見逃した・・・ どっちの打席で打ったのかな。(右のようですね)

バークハートが、ゆさゆさとダイヤモンドを1周しています。  H8−1G

 

8回裏

われらが渡辺正和登場。

右打者も関係なし。元木、代打十川、二岡。

きっちり3人で抑えます。今年は、一昨年並みの活躍が期待できそうです。

 

9回表

ピッチャーは河原

代打松中信彦

3試合ほど、ふくらはぎの痛みのために欠場していましたが、

代打で復活です。

でも四球でした。代走は大越

井口が併殺に倒れ、小久保も凡退。

 

9回裏

鈴木平

中継ぎ〜リリーフの面白い存在となりそうです。

仁志、高橋由、斉藤を、3人できっちり討ち取って試合終了!

 

最後の守備についた選手のメドレーが響きます。

 

 

今日、ホークスは、公式戦さながらの継投。

田之上は、結果を出せてよかった。

今日も打たれて2軍スタートなんて、シャレにならんもんなあ。

継投で、読売を3安打に抑えました。いやあ、痛快。

 

打線は、いったん火がつくと、さすがホークスといえる攻撃でした。

特に、2つのダブルスチール(小久保・村松)(柴原・井口)を決めたのは、面白かったですねえ。

井口はホームランも放ち、40本40盗塁へのスタートは切れそうです。

バークハートも、ホームランといい、守備でもカメラ席に半身乗り出してフライを取ったりと、活躍。

今年にホークスが見えてきましたね。

 

ただし、本当は、上原、桑田を打ち崩して欲しかった・・・これは、日本シリーズの宿題。

って、読売が出てこんと意味ないですね。出てこんでもいいです。

もちろん、ウチは出る前提です。

 

ドームの外は、先ほどの一過性の雨が通り過ぎた後の、

爽やかな空気。ただし、地面はよくすべる。

そして、たくさん途中で帰ったにもかかわらず、まだまだ人の群れ。

(公式発表50000人)

旅行会社のツアーの旗もたくさん見えます。

ドームの外に出たというのに、思うように動けません。

 

こんな、誰もが読売の勝ちを見物にきている中、

ホークスが勝ったというのは、雨後の晴天のように気持ちいいですねえ。

 

でも、ホークスファンも多かったですよ。多かった。

ホークスには、明日も勝ってもらいましょう!!

 

 

 Hawks 

   
 Giants      

(勝) 田之上    (負) 石川

(HR) 井口 バークハート

 

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