2002年4月6日(土) 
地上を走る地下鉄を降り、雲の合間からときおり太陽が顔を見せる中を、
公園の遊歩道みたいな小径を、すこし進むと、そこは3塁側外野スタンド。
今日は、ブルーウェーブの地元開幕戦とあって、土曜日のグリーンスタジアムは、
人が多い。子どもがたくさんはしゃいでいます。
隣では、ヴィッセル神戸とジュビロ磐田の試合もあるようです。
公園の門といった感じのゲートをくぐると、
今日中継のある関西テレビから、石毛監督の首振り人形が配られています。
先着20000人がもらえるようで、ホークスにも縁のある人だけに
ありがたく頂戴します。しかし荷物になるなあ。
開幕セレモニーということで、まず始球式をおこなう人の紹介が
バックスクリーンにビデオで紹介されます。
阪神大震災の年の開幕戦で始球式を投げた12歳の野球少年。
彼も、震災で大きな心の傷を負った一人だったのですが、
オリックスは「がんばろうKOBE」を合言葉に、優勝へと突き進んだのです。
あれから7年、19歳の彼は今、JR芦屋駅の駅員として、
立派に成長を遂げています。
今日、19歳の彼が再びマウンドに立つということです。
何とええ話やないか・・・
まあ、話はたいへん心を打たれるわけですが、この感動のセレモニーは、
今日はオリックスが勝たないと、どうにも絵にならないわけで、
何だかホークスは悪役のようです。
神戸市長が出てきて、開幕の挨拶をします。
しっかし、この神戸市長、本気でオリックスを応援する気があるのか??????
堂々と2度もチーム名を「オリックスブルーウェイブス」と言ってのけるし、
一度は、舌が回っていなくて「ブレーブス」に聞こえるし、
スローガン「熱くなろうKOBE」を、「熱くなろうねKOBE」と、
小学校の運動会みたいなスローガンに勝手に変えてしまうし、
このオッサン、スタンドの失笑を買うために出てきたようです。はああ。
君が代は、津軽三味線の吉田兄弟が登場。
これはなかなか良かった。君が代みたいなスローな曲を、
弾くというよりは叩くような三味線でやるのは難しいのでしょうが、
拍手喝采をあびていました。
そして、球場真上の低空を,ホームから外野に飛び去る翼。
"レッドバロン"による飛行ショー。
空中曲芸に感心し、酔いしれたあとは、
JR西日本の制服姿で、19歳の青年が出てきて始球式。
球場全体から拍手が沸き起こります。
オリックス、なかなか粋な演出をしてくれます。
しかし、石毛監督率いるオリックスは、開幕5連敗。
片や、開幕連勝を伸ばすべく神戸に乗り込んだホークス。
1回表
BW先発はヤーナル。
こいつをホークスはなぜか打てないんだよなあ・・・
柴原の当たりは、レフト佐竹がフェンス際うまくキャッチ。
結局、3人ともがみんな、あっちこっちフライを上げて、チェンジ。
1回裏
先発は田之上慶三郎。
ホークス開幕5連勝も、先発5人のうち田之上だけが勝利投手になっていない。
今日は何とか勝利投手になってもらいたいものです。
塩崎、遅い打球のセカンドゴロ、井口よく処理して間一髪アウト。
大島、高いバウンド、バークハート一生懸命ジャンプしてキャッチ、
田之上が大島と競争のようにベースカバーしてアウト。
谷にはライト前ヒットを打たれるも、
シェルドンは打ちとってチェンジ。
ううむ、しかし、田之上もうひとつか・・・
2回表
あっさり3者凡退。
いいようにフライを上げるホークス打線。
何やらかぶり物が出てきて、ダンスを踊り始めました。
おいおい、まだ2回表が終了しただけだぞ。
5回や7回に、催しが出てくるのはふつうだけど、
こんな序盤に何をするんじゃ・・・
と思ったら、FDHのユニフォームの選手が一緒に踊っています。
ラジオが踊っています。
なかなか上手い。いや、めちゃめちゃリズミカルに踊っています。
2人の息もぴったりで、ちょいと見とれてしまいます。
ラジオ、こんな奴だったのか。本物か? ラジオ、今度、福岡ドームでも踊るように。
レフトスタンド大喜び。拍手喝采。いいぞラジオ。
しかしねえ、オリックスの開幕イベントなのに、
何でホークスの選手が目立っているのでしょうなあ。
[というわけで,このラジオは,ユニフォームを借りただけのニセ者でした。]
2回裏
2死後、葛城イクローが四球。
日高。3塁線へのヒット、
秋山拾えずそのままフェンスへゴロゴロ。
手間取る間に、葛城ホームイン・・・先制される。 H0−1BW
3回表
1死後、バークハート死球。2死後、柴原四球。
相変わらずヤーナルを打ち崩せず、打たされて取られるホークスでしたが、
おっ、ひょっとして、崩れ出してくれたか?
バルデスレフト前ヒット、やっと今日チーム初安打
おっと、森脇コーチの手が、ぶるんぶるん回っている!!
バークハートが、ぶるんぶるん走ってゆく。おい、暴走じゃないか??
バックホームされたボールのほうが、追い抜いてゆく。
バークハート、滑り込むわけではなく、
そのままホームベースを突っ切って駆け抜けていきました。
だから言わんこっちゃ・・・うおっ、ボールがこぼれとるやないですか!
激走バークハート、セーフです。同点です。 H1−1BW
3回裏
塩崎三振。大島ファーストゴロ。
田之上、とりあえずアウトはとっていくものの、
ほとんどが、2−2とか2−3とかからの決着で、
あまり軽快なピッチングには見えません。
グリーンスタジアムは、珍しく球数の表示が出るので
3回ですでに60球近くになっているのが分かります。
谷がヒット。盗塁は城島の送球がセンターに抜け、
2死3塁のピンチ。
シェルドンを2−3からピッチャーゴロに仕留めてチェンジ。
4回表
一方のヤーナルも、フライをポコポコ打たせて打ち取ってはいますが、
かなり球数が増えてきたようで、今日は打ち崩せるかもしれません。
小久保フルカウントから四球。そうそう、いっぱい投げさせて塁に出る。
松中がセンター前ヒットで続き、無死1、2塁。
城島もセンターへヒット。小久保生還!! 勝ち越し H2−1BW
秋山、今日40歳の誕生日。ここは手堅く送りバント。1死2,3塁。
バークハート、ここでレフトスタンドは、
わっしょい、わっしょいのスタート。関西らしく乗りがいい。
そしたら、バークハートはちゃんとセンターに打って、2人生還。 H4−1BW
ふおおおお、気持ちいいですねえ。
鳥越もフルカウントからフォアボール。
ワイルドピッチで、2、3塁。
すかさず、レフトスタンドは「阪急電車ではよ帰れ!」
この回はそれ以上の得点にはならなかったものの、
ヤーナルを完全に捕まえました。
4回裏
田之上のピッチングが良くなります。
この回は3者凡退でしたが、
球数も少なく、あっという間に終了させました。
5回表
井口がヒットで出塁します。
盗塁を試みますが、1,2塁間に挟まれて、逃げ回ります。
結局タッチされて、井口とぼとぼベンチに戻りかけますが、
なんとボールがこぼれている。井口まだ生きています。
再び、逃げる羽目に。で、やっぱりアウト。ご苦労様。
小久保、再び2−3から四球で出塁。さすが。松中は凡退。
城島、右中間を抜けるタイムリー2塁打。 H5−1BW
小久保は3塁を回ります。城島も2塁を大きく回りますが、戻ります。1死2塁。
城島選手、今年は3塁打を打ちたいそうです。今のも狙っていた?
ヤーナルは代わる気配なし。少々雨粒が落ちてきました。
秋山、二遊中の3人の真ん中にポトリと落とすヒット。城島生還。 H6−1BW
ワイルドピッチでランナー2塁。
バークハート、フォアボール。ランナー1,2塁。
鳥越、レフト前ヒット。秋山生還。なおランナー1,2塁。 H7−1BW
柴原セカンドへのゆるい当たりは、柴原の足の勝ち。
もう何をやってもホークスの思いのまま。途切れません。
ブルーウェーブ、ようやくピッチャー交代、岩下。
「さよならさよならヤーナル」「お前も打たれろ岩下」コールがかかり
完全にホークスがこの試合を掌握しました。
唯一の心配は、強くなってきた雨です。
まだ5回表。ここで試合が止まると、試合は不成立ですから、
7点が水の泡になってしまいます。
早いところ、5回裏まで終了させなければなりません。
バルデス、フルカウントから見逃し三振。
納得いかない様子のバルデス。しかし、オープン戦で退場になって以来、
憮然としつつも手を出せないバルデスです。
それより、早く試合を進めないと。
5回裏
内野席は、後方の2階席の下の空間へ民族大移動。
スタンドじゅうに傘の花が開きます。
ホークスファンは、外野から内野にかけてぎっしり。
オリックスファンもかなりの数が入っています。
調子を上げてきた田之上。もう大丈夫でしょう。
日高サードフライ。
佐竹の当たりは、井口が上手にさばいてセカンドゴロ。ナイスプレー。
塩崎のファーストゴロ。バークハート上手く取って、田之上へトス。
試合成立。もう、いつ中断してもかまいません。
6回表
ランナーは出るも無得点
しっかし、グリーンスタジアム、チェンジになると毎回のように
アメリカからやってきたという、いろいろなかぶりものが出てきて、
怪しい踊りを繰り広げています。何種類あるんや!
ついには、ゴキブリのイチローまで登場する始末。
ここは、お化け屋敷か、妖怪の巣窟か、
開幕セレモニーまでは好感が持てた今日の演出も、
よくぞ、こんだけのものを準備してきたと思うと、
オリックス、妖怪つれてくる前に、選手つれてこいと言いたくなるものです。
6回裏
三者凡退
7回表
「いざ行け若鷹軍団」のお時間です。
前奏が流れます。こ、これは!
選手の声バージョンではないか!!
福岡以外で聞けるとは思わなかった。やるなグリーンスタジアム。
というわけで、ワタクシも、バックスクリーンにしっかり映ってきました。
この回は、バークハートから。
オープン戦の時に、すでに応援歌は聞いていたのですが、
その時は、まだメガホンの振り付けは付いていなかったので、
今日こそは、振り付けを覚えようと思っていました。ところが、
応援歌が途中から別の曲に変わります。うお、何だこれは。
どっかで聞いた曲だぞ。アリアス!(ビティエロだったかな?)
[ビティエロのようです。O君が教えてくれました]
今はセギノールに使われている曲です。おいおい、使っちゃったよ。
いいのかなあ。にしても、この曲、「レ」で終わるので,好きになれません。
曲の最後は、やっぱり長調は「ド」、短調は「ラ」で終わらなきゃ。
結局3者凡退。
7回裏
セギノールに一発が出ます。 H7−2BW
8回表
バルデスに一発が出ます。 H8−2BW
8回裏
時おり大粒になる雨の下、
早く終わってくれよというファンの願いをかなえて、
完全に調子を出してきた田之上が、さっさと3者凡退に斬ります。
9回表
2死後、柴原がヒットで出ると、
バルデス
2打席連続ホームラン!!
バックスクリーンに飛び込みました。 H10−2BW
5連敗しているチームに対しても、容赦はありません。
9回裏
谷がヒットで出塁。代走早川。
雨ひどいんだし、早く終わろうよお。駄々をこねるレフトスタンド。
シェルドンショートゴロ。6−4−3でゲッツーだ!!と思ったら、
シェルドン、1塁に居座ります。どうやら1塁はセーフのようです。
セギノール、フォアボール。1死1,2塁。今更ねえ・・・
藤井のライトフライで、2死ランナー1,3塁。
葛城イクロー、レフトへのヒットで、1人生還。 H10−3BW
なお2死1,2塁。日高,ヒットで2死満塁。
飽きるほど妖怪や化け物が出てきた今日のスタジアムですが、
魔物も棲んでいるのでしょうか?
いつぞやのボーリックの満塁弾を目の当たりにして以来、
こういうときの満塁には、ちょいと恐怖を覚えるようになってしまいました。
相川、ライトフライ。大越が抑えてゲームセット。
開幕6連勝!!
田之上とヤーナルの、序盤の不安定な投げ合いは、
徐々に調子を上げていって、完投した田之上と、
最後には切り崩されて、滅多打ちにあったヤーナル。
対照的な終わり方でした。
試合終了とともに、雨はやみました。
球状をあとにしようと、スタンドで立ち上がった瞬間、
何やら場内に男性の声が流れます。
田之上のヒーローインタビュー
ビジターでヒーローインタビューを聞くことは、ありえないのですが・・・
今日いっしょに観戦してくれたO君(福岡出身、大阪在住)も、
グリーンスタジアム神戸はよく来るが、こんなの初めてだと言っています。
ビジターのヒーローインタビューを流すとは、粋な球場です。
にしても不思議な球場だ・・・。
足を止めたホークスファンからは、田之上選手の一言ずつに、
大きな歓声と拍手が沸き起こります。
とにかく、勝ててよかった。
さあ、開幕連勝はいくつまで伸びるかな。
阪神は開幕7連勝しているようだし。
|
Hawks |
0 | 0 | 1 | 3 | 3 | 0 | 0 | 1 | 2 | 10 | ||
| BlueWave | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 3 |
(勝) 田之上 1勝 (負) ヤーナル 2敗
(HR) バルデス3号、4号 セギノール3号
Yuichi観戦成績 1勝0敗