2002年7月3日(水) 
ワタクシ,今年8試合目の観戦にして,8球場目です。
我ながらよく行くものだ。
実は,今年は時々,仙台で働く日がありまして,
この日もちょうどJR仙台駅にほど近い職場におりました。
サッカーW杯で盛り上がった杜の都・仙台の街も
宮城スタジアムで日本がトルコに敗れてから,いくぶん落ち着きを取り戻し
青葉城の独眼流,派手好きの伊達政宗には寂しいのかもしれませんが,
街の興味は,今年J1入りを果たした,好調ベガルダ仙台に集中しています。
ところで,新幹線で東京から仙台に入ると,
仙台駅の到着前,広瀬川を渡ってすぐに,減速しながら,大きな左カーブを曲がるのが分かります。
明治時代,東北本線ができたとき,線路は町外れを直進するはずだったのが,
伊達政宗候の開いた仙台の街の中に駅をつくりたいという市民の思いによって,
青葉城に向かって大きくカーブしたそうなのです。
で,町外れを直進する方のルートは,貨物列車の線路となっているのですが,
そのJRの広い敷地のすぐ横に,古いたたずまいの仙台宮城球場があります。
夕方19時。すでに開始1時間後の試合の行方が気になりながら,
職場を出て,仙台駅の裏口(?)「宮城野口」からタクシーに。
ゆーいち「宮城球場まで」
運転手,さっそくラジオの音量を上げてくれます。さすが運転手。
実況「さあ,3点を取ってもらった若田部,3回裏の投球です」
おお,ホークス3点も取ったのか! H3−0BW
車は,再開発で新しい街になりつつある広い宮城野通りを,球場に向かいます。
実況「今日の若田部の調子は,どうですか?」
解説「最高でしょう!」
なぬ,若田部に向かって「最高」などと言っている解説者,信じていいのか?
一直線に東へ伸びる宮城野通りの両脇は,新しい店や住宅が並びます。
そこを疾走するタクシーの中で,
進藤ショートゴロ,イクロー三振,谷ヨシ君はサードゴロと,
三者凡退に斬っていきます。
若田部,どうやら最高らしい。こりゃ,早く見ないと。
10分かからずに球場へ到着。(その間にBWの攻撃は1イニング終わったのです。)
はやくも球場の中からは歓声が響いています。
前日の雨でややぬかるんだ公園の中の道を半周します。
(本当に公園です。ジャングルジムとかあるし)
向こうから聞きなれたホークスの応援歌が聞こえてきます。
外野の古めかしい入り口を入り,コンクリートの階段を登ると,
そこは,ホークスファンで賑わうレフトスタンドの芝生です。
4回表,ホークスの攻撃が無得点で終わったところでした。
携帯電話で,ここまでの得点経過を確認すると,
3回表,小久保,大道,大越の
3本のタイムリーで3点を取ったようです。 H3−0BW
4回裏
芝生の,バックスクリーンの近くに,適当に空きを見つけて座ります。
本当に芝です。長野のように手入れが行き届いていませんが,自然でいいかもしれません。
昨日の雨で,少々ゆるい地面ですが,コンビニのビニール袋を敷いて座ります。
気のせいか,微かに潮の香りがします。(海までは8kmほどあるはずですが・・・)
若田部が投げています。
先発の若田部を見るのは,かなり久しぶりです。ここ数年は見ていません。
大島レフトフライ,高見澤三振,塩谷サードフライ。
打たれる気配すらない若田部です。
5回表
2死1塁で,大越基,打席に入ります。
3塁側はわりと観客が入っています。大きな拍手と歓声が沸きます。
前の打席にタイムリーを打ったということもありますが,
何といっても,打席の後ろのバックネット席の,さらに400mほど後ろには,
大越選手の出身校,仙台育英高校があるのです。
仙台育英高校のエース,宮城のヒーロー,大越の凱旋なのです。
ここは,歓声に応えて,四球を選んでチャンスを広げますが,
後続倒れて,無得点。
5回裏
バックスクリーンは古くて,いまだに手書きで手動です。
いいなあ,こういうの味があって。
それも,メンバーは9人までしか書けないので,
守備の時には,DHの選手の名前が引っ込んで,そこに,投手の名前がはめ込まれます。
中で2人か3人のおっちゃんが,忙しそうに取り替えています。
パッと見ると,6番ピッチャー若田部 に見えるんですね。
球場の雰囲気といい,6番に守備位置「1」の表示といい,
高校野球気分さながらです。
さて,今日の捕手は,こないだファイターズからトレードでやってきた田口。
若田部と田口は,駒大時代にもバッテリーを組んでいたそうで,旧知の仲。
若田部の今日の神がかり的なピッチングは,案外,田口の力も大きいのかもしれません。
この回も,ヤクルトからやってきた副島をファーストゴロに打ち取ると,
塩崎,日高も打ちとって,三者凡退。
BWは誰が出てきても打てそうにありません。しかし,華がないなあ,BW打線。
6回表
内野はすべて土のグラウンドですから,入念に整備がされます。
その間に,マスコットのネッピーたちが出てきて,何やらやっておるようなのですが,
なんせ,外野のほうにはスピーカーもないし,遠くからではよく分かりません。
1塁側の外野はガラガラで,BWの応援団は内野席のほうにいます。
トランペットも旗も内野のほうにあるという,ちょっと珍しい応援です。
(料金同じなのかなあ。内野のポール寄りのところはノーチェックで入れたし)
鳥越,右中間へヒットを放ち,柴原が送って,1死2塁。
ここで,ピッチャー川越が降板し,嘉勢に変わります。
バックスクリーンは,5番ピッチャー川越の表示だったのが,
しばらく穴が開いて,やがて嘉勢という文字がはめ込まれました。
で,ふと気づいたのですが,今日の予告先発って,金田じゃなかったっけ。
ここまで川越が投げているのを,何の疑いもなく見ていたのですが。
あとで知ったのですが,川越は3人目。すでに金田−徳元−川越とつないできているのでした。
なんでも,金田が足に打球が当たって降板したらしく,徳元が急遽登板だったようで。
ワタクシが球場に着く前に,色々と起こっていたんですね。
結局,バルデスは嘉勢に打ち取られ,次の井口は萩原に打ち取られ,チェンジ。
ホークスもなかなか追加点は奪えません。
しっかし,嘉勢のワンポイントリリーフ。
バックスクリーンを書いている人は大変だよなあ。
6回裏
1死からイクローがヒットで出塁。
BW応援団のヒットのテーマを,今日はじめて聞きました。
しっかし,葛城イクローって,9番バッターなんですね。
若様,後続を討ち取ってチェンジ。
低めのボールや,遅いボールがきれいに決まっているようです。
7回表
「いざゆけ若鷹軍団」のあと恒例のジェット風船。
仙台の人は,風船飛ばしに慣れていないので,タイミングがバラバラです。
それより気になったのが,周りの人々が手に手に買ってきているジェット風船の袋,
なぜだか,千葉ロッテマリーンズ仕様なのです。マー君のデザインです。
なぜ,なぜに,周りの人々はマリーンズ仕様ばっかり持っているんだ??
ここ仙台は,かつてロッテオリオンズが本拠地にしていたせいか??
今もって,仙台の謎の一つです。
内野席のほうは,地元のダイエー関係者が観戦しているのか,
「いざゆけ」のときに振っていた旗は「ダイエー,一の市」の黄色いノボリでした。
さて,今日の試合は,子どもがたくさん観戦に来ているのですが,
まわりを駆け回り,走り回り,落ちてきた風船をまた飛ばし,
試合続行中だというのに,かまわず風船をグラウンド内に飛ばしています。
いやはや,おおらかというか,何というか。
この回は小久保と松中が,大きな当たりを打って場内を沸かせますが,
どちらもスタンドにはあと一歩届かず,大道も倒れて三者凡退。
7回裏
「見晴るかす神戸〜」という歌が流れますが,なんせ音量が足りない・・・
ホークスが守備につくと,内野のほうは,物凄い賑わいになります。
その人気の的はバルデスです。
みんなこぞって,キャッチボールのボールをもらおうと大声を張り上げます。
バルちゃんも,気軽に応じているみたいで,楽しそうです。
たぶん,バルデスが打席に立った時よりも賑やかです。
そんなのを後目に,若田部快投,三者凡退。
8回表
ピッチャーは山口。
地元大越,四球でまたまた塁に出ます。
田口の送りバントで1死2塁。
その後,大越は三盗を試みますが,残念無念タッチアウト。
この回も無得点でした。
風は無風に近かった球場でしたが,
少しずつ,レフトからライトに向かう風が吹き始めました。
そして,少しずつ,少しずつ,霧が立ち込めてきました。
若田部が好投しているので,勝ちはだいぶ確実なものになっていますが,
ワタクシは,1度も得点シーンを見ぬまま,観戦終了になるのか?
8回裏
1死後日高がヒット,続く進藤の打席,ワイルドピッチで1死2塁となりますが,
その進藤はライトフライでアウト。
鳥越や田口がマウンドに寄っていきます。
鳥越はすぐ戻りますが,田口は何やら話し込んでいます。何かあったのか?
そんな心配をよそに,イクローを三振に取って無失点。
バックスクリーンには,チーム安打数が表示されていないので不便ですが,
8回が9番打者で終わったということは,まだ3人しか塁に出していないようですね。
この試合の興味は,若田部完封,それのみに絞られてきました。
9回表
ピッチャーは大久保。去年,抑えで実績を上げ新人王になった男。
BW,試合を捨てていない意思表示か,はたまた調整登板か?
柴原四球。
バルデス,センター前に抜けるかというゴロ,
ショート塩崎,2塁後方でよく追いつきましたが,
セカンドへの送球がそれ,本塁のほうまで飛んでいきました。
内野安打+エラーで,無死2,3塁。
そして井口資仁,この人,ワタクシの観戦試合と相性がいいのです。
レフト前2点タイムリーヒット
ようやく,得点シーンを見ることができました。めでたし,めでたし。 H5−0BW
小久保倒れ,松中の打席,井口盗塁成功,1死2塁。
松中は四球で1死1,2塁。
大久保,何のために出てきたのか,ますます分からん状態になってきました。
大道死球。地面に転がります。痛がっています。
しばらくして,自分で立ってベンチへ引き上げました。
代走本間。1死満塁。
大越,地元でもう一活躍して欲しかったのですが,
ショートゴロはホームでアウトを取られ,得点ならず。2死満塁。
田口昌徳 応援歌が鳴ります。打球は三遊間を抜けた!
レフト前2点タイムリーヒット
新天地で,しっかり活躍しています。もうホークスの一員,疑いなしでしょう。 H7−0BW
9回裏
霧がだいぶ立ち込めて,ライト方向へ流されている宮城球場。
あとは若田部の完封劇を見届けるのみです。
谷ヨシ君。初球をライトフライ。大きな拍手が起きます。
代打竜太郎。
勢いのある打球が,バックスクリーンに伸びていきます。
あちゃあ,いってしまったか・・・
しかし,危ういところ,金網は超えませんでした。ふう。
それでも,フェンス直撃の2塁打。1死2塁。
代打セギノール。
何だか,代打陣のほうが恐そうです。なぜこの男,スタメンじゃないのかな。
一説には,石毛監督とケンカしているらしいのだが・・・。
若田部,最後の最後でピンチを迎えました。
ピンチを迎えたのは,若田部だけではありません。
バックスクリーンの後ろでは,BWの代打攻勢に,
慌てて必死に手書きで名前を書いている職人がいます。
2ストライクまで追い込みました。やっとボードに「セギノール」がはめ込まれます。
粘るセギノール,ファールを打っているうちに,カウント2-3。
しかし,セギノール空振三振!2死2塁。
代打シェルドン
次から次から,よく温存していたなあという,外国人選手が出てきます。
しかし,サードゴロに打ちとって試合終了。
若田部健一・完封勝利
いやあ,素直にうれしいですねえ。無四死球完封!
今季2軍スタートの若田部が,5月28日に初先発して以来,
5試合連続勝利。こりゃ大変なことになりました。
ホークスのエースは,やっぱり若田部です。
どうやら,そういうことのようです。
外野では,ホークスファンが応援歌を熱唱しています。
その最中に,ヒーローインタビューが始まりました。
聞きたいのですが聞こえません。
カバンから携帯ラジオを出して聞きました。
そこで初めて知ったのですが,
若田部,
オールスターに初出場決定。
梨田監督推薦で,初出場だそうです。やったね若田部。
外野の後方には,公衆トイレがあるのですが,
このトイレが,また古い。便器がなく,壁のタイルに向かって用を足すタイプ。
本当に古い球場なんですねえ。ここは。
改装や新築もいいけど,このままレトロでも面白いような気もします。
その公衆トイレの屋根の上に応援団の数人が陣取って,
その下のスペースにホークスファンが集まって,
いわゆる「2次会」が催されます。
外野フェンスのすぐ脇には,自家用車を駐車している人もいます。
(スタンドの真横に自家用車を停められるとは凄い!)
しかし,一帯にークスファンが群れているので,車を出すことはできません。
可哀相ですが,これもまた一興です。
さすがに仙台では「メガホンダンス」はほとんど普及していませんが,
思い思いに楽しんでいます。
とにかく,よかったーっと思える試合でした。
気分が良かったので,
霧の宮城野通りを,電車にもタクシーにも乗らず,
仙台駅近くのホテルまで歩きました。
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Hawks |
0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 7 | ||
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Bluewave |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
(勝) 若田部 5勝0敗 (負) 金田 3勝5敗
ゆーいち(管理人)の観戦成績 6勝2敗