2003年3月22日(土)    

明治神宮野球場    


2003年オープン戦

 

春が近づいていることを思わせるような,変わりやすい天気。

日本の南を低気圧が通過してるおかげで,今日の東京は曇り空

気温もほとんど上がらず5〜6℃くらい。

信濃町の駅を降りて,歩道橋を越えると,神宮外苑へ。

絵画館の重厚な建物が,灰色の空に妙にマッチしています。

その向かいの軟式野球場では,熱心に練習しているチームがいくつか。

国立競技場を右手に見ながら進むと,そこが明治神宮野球場の外野入り口。

一塁側ヤクルト,三塁側ダイエーと,はっきり貼り出してあります。

「ダイエー」のボードは,この日だけのために作ったのでしょうか。

 

神宮球場の外野席は,傾斜が緩やかで,とてもゆったりしています。

いやあ,パリーグの球場はどこも新しいので,

こういう,古くからの球場というのが,かえって新鮮で気持ちいいですね。

 

両チームのスタメンが発表されます。

1.村松 , 2.川崎 , 3.出口 , 4.バルデス , 5.田口

6.ネルソン , 7.本間 , 8.松田 , 9.吉本

レフトスタンドはどよめき,騒ぎ,笑い,いったい何が起こったんだ,この打線は。

小久保がいないだけでも大変なのに,

松中は? 城島は? 井口は? 大道は? 

ヤクルト相手に,どうやって得点取るんだろう・・・

 

ひととおりダイエーの選手が紹介され,手拍子を打っている途中から,

アナウンスは,もうヤクルトの選手を紹介し始めている。

パリーグの各うぐいすさんたちは,ファンの動きを見はからってくれるんだけど,

セリーグのうぐいすさんは,お構いなしに自分のペースなんですよねえ・・・。

ちなみに,ヤクルト古田が指の骨折ということで,キャッチャーは小野。

また,ホッジスが打席にも入り,DHは放棄しています。

 

バックスクリーン裏の,古めかしく薄暗い通路に売っている

神宮球場名物のカレーライスを食べたら,試合開始!

 

1回表

ヤクルトの先発は,開幕投手が有力なホッジス

ホッジス相手に,飛車角金銀落ちのダイエー打線。

どんな試合になることやら。

村松,不安を振り払うように,

さっそくレフト前にヒットを放ちます。

おお,いいやんね。思っていると,ラミレスの緩慢な動きを見て,

村松,一気に2塁に走ります。さっそく沸き上がるスタンド。

しかし,これはあまりに無謀だった・・・2塁でアウト。

川崎倒れて2死。

出口,ピッチャーのグラブを弾く内野安打。

しかし,バルデスがショートゴロでチェンジ。

ううむ,どうにかなりそうでならないか。

 

1回裏

ピッチャーは,ルーキー新垣

神宮のマウンドは,大学時代に投げたこともあって,慣れていることでしょう。

のっけから,速球で押しまくり,始めて見る関東のファンは,オオと感嘆。

1死後,宮本。149km/hでバットをへし折りますが,

打球のほうは,難しいところに飛んでしまいました。

セカンド本間,どうにか追いつくも,拾えず内野安打。1死1塁。

さっそく,ランナーを背負った状態でのピッチングとなりました。

まるで,宿題の出来を先生の前でチェックされるような場面。

3番は新外国人ベッツ。

ペタジーニの抜けた穴という重責を追う,ベッツとラミレスです。

ライトスタンド「ベッツ!」,「ベッツ!ベッツ!ベッツ!」 ベッツを連呼。

新垣は,ランナーを背負っても押し捲ります。

あの細い身体からよく出てくるなあという速球。

カウント2−2からの5球目,ベッツはファールを打ちますが,

球速表示は154km/h。プロに入って最速だそうです。

しかし,ベッツには,1塁線を破るヒットを打たれます。1死1,2塁。

しかし,ここから粘り強かった。

ラミレス,三振。鈴木健,ショートフライ。

しっかりピンチを切り抜けます。

 

2回表

田口,ライトフライ。ネルソン,セカンドゴロ。本間,セカンドゴロ。三者凡退。

 

2回裏

稲葉。初球。148km/h。レフト前ヒット。

続く小野の打席,稲葉が盗塁成功。無死2塁。

またまたピンチを背負う新垣です。

しかし,新垣,慌てません。

常時145〜150km/hを出し続ける新垣。

ここからが圧巻でした。

小野,城石,ホッジス,3連続三振!

低めにコントロールされていて,ちょっと球数は消費していますが,不安なし!

いやはや,下位打線とはいえ,強気です。

 

3回表

吉本が,ピッチャーのグラブを弾く内野安打を放ち,

村松三振の間に盗塁を決めます。

昨日の横浜ではホームランも放ったようで,

一軍生き残りへ,最後のチャンスに必死な吉本です。

しかし,得点にはつながらず。

 

3回裏

新垣の三振ショーは続きます。

飯田を三振にとって,4人連続三振。

宮本,ボテボテのゴロ,内野安打かと思われましたが,

ネルソン,前進ダッシュ,上手く拾って送球,アウト!

ナイスプレー!大越風のソックスのはき方で,いい守備を見せます。

ベッツからは三振。

 

新垣,立ち上がり,不運もあってもたつきましたが,もう全開です

先週の尾道での広島戦で打ち込まれたときの課題,

その1つ,ランナーがいるときの投球は克服してきました。

もう一つの課題が心配です。沖縄出身の新垣は,どうやら寒さに弱いらしい

この日の東京は,厚い雲のため,午後になって気温が下がりつつあるようです。

風は,マリンほど強くないものの,外野から内野に向かう北よりの風。

スタンドでの応援も,寒さがこたえてきます。

ちなみに,この日の寒さがどれくらいか,紹介しておきましょう。

試合開始前に,売店で買った,紙コップのウーロン茶に浮かんだ氷が,

試合終了のときに,大きいまま融けずに残っていたのです。

 

4回表

出口が四球で出るも,無得点。

ホッジスも,ランナーを背負いつつ,いい投球を続けています。

そのエース級ピッチャーに,非力なホークス打線,凡退の山を築きます。

 

4回裏

三者凡退。鈴木健からは三振を奪います。

新垣,もう何も言うことはありません。球速もほとんど落ちない。

 

5回表

ピッチャーは石川

えらくちっちゃいピッチャーで,169cm。去年の新人王。12勝。

この人への期待も大きいらしいですね。

非力打線に主力ピッチャーを惜しげもなく当ててくるヤクルト。

この回も三者凡退。

 

ヤクルトって,確かにピッチャーがいい。

しかし,それを引き立てているのは内野の守備ですねえ。

見ていると,セカンドの城石選手,何度もゴロをさばいていますが,

難しそうなやつや,抜けそうなやつでも,あざやかに拾ってアウトにしています。

この人のおかげで,ヒット何本か損しているような気分ですね。

ショートの宮本選手も上手いなあ。

これを見ていると,元ホークスの浜名選手が,なかなかポジションを取れないのも

無理なかろうという気がします。浜名選手には頑張って欲しいのですが,

今日も姿を見ることはありませんでした。今頃どこに?

 

5回裏

1死後,城石にセンター前ヒットが出ます。

ちっちゃい石川,打席に立つと少年野球の選手みたいに見えますが,

しっかりと送りバントを決めて2死2塁。

飯田の当たりは,タイムリーヒットになるかと思いきや,

ライト松田が上手くキャッチしました。ナイスキャッチです。

 

6回表

1死後,川崎がレフト前ヒットを打ちます。

ホークスの攻撃,久々に外野までボールが来たような気がします。

さらに,川崎,盗塁を決めます。

こういう地味な試合展開でも,元気さを見せ付けます。

しかし,石川の前に,後続断たれて無得点。

両投手の投げあいの前に,

全く試合が動きません。

 

6回裏

1死後,ベッツの打球,セカンド本間よく追いつくも,

マトモな送球になりませんでした。1死1塁。

まあ,初回のも,今のも,仕方ないなあという内野安打でしたが,

YS城石が似たような当たりを次々とアウトを取っているのに対し,

本間は2本ともヒットにしてしまいました。

本間には,エラーこそ記録されないものの,比べられてしまうので,過酷ですな。

ベッツの代走に野口。

ラミレスショートゴロ,2塁がアウトで,代走本郷。

鈴木健。西武からやってきましたが,打線が弱いヤクルトでの責任は重いです。

センター前ヒット。しかし,村松がすばやい動きで拾ったので,本郷は2塁止まり。

村松の守備というのは,目立たないけど,安心できますよねえ。

1塁代走,度会。2死1,2塁。

さてさて,新垣,ピンチです。

稲葉大きな当たり,ライトスタンドに伸びていく・・・・

しかし,最後は逆風が味方した!

フェンスギリギリで松田がキャッチ。無失点に抑えました!

 

7回表

「いざゆけ〜」は,スピーカーから流れないので,トランペットです。

オープンにしてはわりと入ったライトスタンドは,寒いながらも元気です。

ジェット風船が2つ飛んでいきました。

先頭は,代打城島。歓声が上がります。

本当は,ランナーのいる場面で代打で出てくればよかったでしょうけど。

ポーンと打ち上げたボールは,フェンスまでは全く届かず,レフトフライ。

2死から,本間左中間を破る2塁打を放ちます。

本間,打つほうではしっかりアピールしています。

しかし,松田倒れて無得点。

 

7回裏

東京音頭も,スピーカーからは流れず,応援団がやっています。

雨の降り出しそうな空に向かい,ビニール傘を振っています。

しかし,まだ雨は降っていません。

ピッチャー吉田修司

さて,ここまで0−0の,緊張状態の試合です。

吉田修司,大丈夫か??

2死を取ったところまでは,よしよしと思ったのですが,

打席には石川。次の回も投げるみたいです。

石川の身体が小さいからか,ストライクゾーンも小さいのか,

ピッチャーを四球で出してしまいます。

続く飯田も四球。2死1,2塁。

新垣が四球を1つも出さなかったので,四球が続くともうダメという気分。

修司,何をしてくれるんじゃ! という言葉が,ここまで出掛かりましたが,

土橋をショートゴロにとって,無失点。ふう。

7回終わって,なおも0−0。

 

8回表

ピッチャーは引き続き石川,4イニングス目。

吉本,ライト線への2塁打

ようやくここへ来て,吉本が打撃でアピールしてきました。

村松,送りバント,一度はファールにしてしまいましたが,

最後はきっちり決めて,1死3塁。

両チームではじめて3塁にランナーを進めました。

即座に,ファンファーレ→チャンステーマ

川崎。ここで打てばヒーローだ!

しかし,ファーストゴロ。ファースト渡会,ベースを踏んでから本塁送球。

吉本,本塁に突っ込む。滑り込み,セーフ!!

ようやく,ようやく,ようやく,1点をもぎ取りました。

きゃー,先制できるとは。この展開での1点は重いぞ。

 

8回裏

スクルメタ登場

なーんかロボットみたいに硬いフォームに見えたんですけど,気のせいかな。

打たせて取る感じで,内野安打1本で抑えましたねえ。

それにしても,オープン戦もあんまり投げていないみたいですが,

守護神はこの人なのかな。岡本かな。

もう少し見たかったのですが,1イニングで下がってしまいました。

 

9回表

ピッチャーは平本

ネルソン・ソロホームラン

高々と上がったボールは,ライトポール上空,

切れるか切れないか,レフトスタンドからは分からなかったのですが,

審判の手が回りました。駄目押しに等しい2点目です!

ネルソン,守備の人の印象もあるのですが,長打も打つんですなあ。

その後,本間に内野安打が出ましたが,さらに追加点は取れませんでした。

そして,このときすでに,バックスクリーンの上にあるホークス球団旗は

撤去されていたのでした・・・

(お持ち帰りの準備をしたんでしょうなあ)

 

9回裏

ピッチャーは

この人をリリーフで使うというのもありうるんでしょうかねえ。

内容は悪くはないですよねえ。

代打岩村に四球を与えたときは,ちょいと心配になりましたが,

飯田をライトフライに抑えて,ゲームセット!

 

こんな打線でよく勝ちました。

ホークスファンの皆様,おめでとうございます!

↑ と,応援団の人が言っていました。

 

テンポのいい投手戦。

ヒットは,ホークス8,スワローズ7。

ランナーは出しても,粘りのピッチングというものでしょうか。

 

試合終了と同時に,1塁側の客が帰っていきます。

すると,待っていたかのように,何羽ものカラスが飛来して,

残飯やゴミをあさっています。なんだか,廃墟の風景です。

東京のカラスは,頭がいい上に,ヒトを恐れないから恐いですなあ。

 

新垣,やはりタダモノではない。

オープン戦の間に,じっくり修正を加えてきているようですね。

今日の貧打線は,ひょっとして新垣に打線の援護を与えない過酷な試練を与えるため?

そうだとしても(そんなわけないけど)充分に試験合格でしょうね。

吉本,今日2安打。打撃でアピールしないといけない吉本。

打数は少ないものの,4割に乗っていますよねえ。

開幕1軍あるのかな。

ネルソン,好守,長打。信じていいですか?

 

 

神宮球場,暖かいときにまた来たい,いい球場です。

できれば,日本シリーズあたりで。

 

 

  Hawks  

   
  Swallows      

(勝) 吉田修司  (S)輝    (負) 石川

(HR) ネルソン2号

 

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