2003年6月18日(水) 

宮城球場


今年もやってきました,杜の都・仙台・宮城球場

 

また,うまいこと,仙台での仕事日に,ホークス戦です。

両翼91m,センター122mの古い球場。

かつてはロッテオリオンズが一時期本拠にしていたこともあります。

毎年,セパ数試合ずつが行われていたのですが,

ついに今年はセリーグが撤退。

パリーグも3試合のみになってしまい,政令指定の大都市としては,あまりに寂しい現状です。

まあ,W杯も開催したことだし,プロスポーツといえばサッカーが中心なのでしょうか。

今週末には,秋田に新しくオープンした「こまちスタジアム」での広島-中日戦が組まれており,

ますます,プロ野球における仙台市の位置づけは低下しそうな勢いです。

ようやく,国道4号線と仙石線の交点あたりに,2006年に新球場ができることになって,

「公認野球規則」で望ましいとされているサイズをクリアーするようですが,

(クリアーしていなくても野球開催は可能)

この新球場は,観客は10000人程度とのことで,プロ野球の開催は難しい模様

結局,宮城球場の大改修か新築をしなければ,仙台のプロ野球は危ないということで,

熱心な市民団体が活動をしているようです。

仙台くらい大きな都市ならば,フランチャイズを置く球団があってもいいのにねえ。

 

さて,この日の天候は,昼間は25℃くらいまで気温が上がり,湿気が多く,ちょっと蒸し蒸しします。

しかし,夕方には気温も下がり,ちょうどいいくらいの気温になりました。

球場についたのは,試合開始30分ほど前。レフト外野の芝生に座ります。

 

着いてしばらくして,スタメン発表がありました。

しかし,この球場,スピーカーが内野のバックネット付近にしかないので,

外野にはよく聞こえません。

声の主が,Yahoo!!BBスタジアムの男性の声だというのもあります。

この人,カッコいいしゃべり方をしていますが,声が小さいので聞こえにくいんですよねえ。

とりあえず,スタンドは,雰囲気だけで歓声が上がっています。

今や名物というか,骨董品となりつつある,手書きのスコアボード

その文字を追って,スタメンを確認していきます。

その中に・・・ 

写真はオリックスのスタメン発表中,ちょっと混乱気味です

3番,セカンド,出口。

前日活躍した出口がスタメンなのは,分からんではないですが,セカンド?

先日はファースト守っていたけど,セカンド守れるの?

実は,井口の間違いで,数分後にようやく直されましたが,

たぶん,ボードの中の係員の人も,パリーグの選手はあまり知らないんでしょうねえ・・・

ちなみに,主催チームBWのロゴは少しデザインされていますが,Hはそのまんまですね。

 

さて,いろいろ行事が行われているようですが,

スピーカーは外野は聞こえないので,何があっているかさっぱり分からんまま,

いつのまにか,試合は始まっていました。

 

1回表

ピッチャーはマック鈴木

逆輸入投手ですが,周囲の期待と裏腹に成績は出していません。

もちろん,前日21点も取ったホークス打線が打ち崩してくれるでしょう。

村松。フルカウントから粘って,何球もファールで粘ります。

何球かファールを打った後,突然,試合がストップします

3塁側ホークスベンチに慌しい動き。たくさんの人が集まっています。

いつのまにか,レオン監督もホークスベンチ前にいます。

さっそく双眼鏡でのぞいて見ると,担架で運ばれる人が一人。

さきほど,村松のファールの1つが,ライナーでベンチに飛び込みましたが,

どうやらそのファールが誰かを直撃したようです。

しかし,担架の上の人が誰かは分かりません。黒いユニフォームだけが見えます。

担架が,ベンチ横の通路から搬出されて,試合再開。

村松,2−3からサードゴロ。

柴原,2−2からファーストゴロ。

出口,じゃなくて井口,2−3からショートゴロ。

3者凡退で終わりましたが,マック鈴木,この回だけで何球投げたんだ?

このテンポの悪さなら,中盤に打ち崩すか,早めの交代が期待できそうです。

 

1回裏

とりあえず,守備につくホークスの選手を確認すると,スタメンどおりに守備についています。

運ばれたのはスタメン選手ではないので,とりあえずホッとしました。

あとになって,被害者はネルソンだと分かりました。

ベンチ内で跳ね返ったボールが後頭部直撃。意識はあるようです。

先発は和田。ここまで7勝2敗と,ルーキーらしからぬ勝ち星を挙げています。

前日の盛岡の試合で中継ぎ陣を使いまくっていますから,

今日,和田が完投してくれたら嬉しいですねえ。

去年の仙台で若田部が見せた完封劇,今年は和田に期待がかかります。

大島,ライトフライ。

後藤,空振三振。

和田毅 VS 谷ヨシ君

谷ヨシ君にはレフト前ヒットを打たれますが,

ブラウンをレフトフライにとって,チェンジ。

いいんじゃないの。

 

2回表

マック鈴木の前に,

松中,ショートゴロ。

城島,センターフライ。

バルデス,ファーストゴロ。

またもや3者凡退。

でも,マック鈴木,打てそうな雰囲気です。

 

2回裏

毎回,チェンジのたびに,バックスクリーンに異変が起きます。

宮城球場のスコアボードは,選手の名前を出す枠が9枠しかないので,

指名打者制のパリーグでは,投手の枠がありません。

そこで,守備の時間になると,DHの選手の名前が消えて,投手がはめ込まれるのです。

 7番ピッチャー和田??

さて,シェルドンを三振に取ったあと,

山崎武司,初球,レフトポール際にソロホームラン

ちょうどレフトスタンドの入り口にあたる,内野と外野の境目に飛び込んでいきました。 H0−1BW

同時に,大量の子どもが,走る,走る,

外野は子どもがかなりの数来ていて,そうとうの客の入り。

ふだんプロ野球のない仙台だけに,集中して入るんでしょうなあ。

同じ平日のナイターでも,レフト外野は千葉マリンの3倍は入っています。

先発完投型,奪三振型のピッチャーにとっては,ソロホームランは避けられない宿命。

ソロなら構わんよ。1点くらいどうにかなるだろう・・・

オーティズを三振にとって,ホークスファンを一安心させますが,

今度は塩谷に右中間へ三塁打

えっ,和田,今日はダメなんですか。わざわざ仙台まで見に来たのに。

日高をセカンドゴロにとって,事なきは得ましたが。

 

3回表

大道,ファールフライのあと,

川崎,センター前にきれいに抜けるヒット。

ホークス初ヒットです。

鳥越のショートゴロ,しかし川崎がスタートを切っていたので,1塁送球アウト。

2死2塁で村松。

またまたファールを3塁側ホークスベンチに打ち込みますが,

今度は柵に阻まれ,2人目の被害者は出ませんでした。

しかし,うろたえるベンチの様子がスタンドからも見えます。

結局,サードファールフライでチェンジ。

 

3回裏

和田,3者凡退に斬ります。

最後は谷のセンター前の打球,村松がスライディングキャッチ

ファインプレーに,芝生を埋め尽くしたレフトスタンドの観衆が沸き上がります。

どこからともなく挙がる「いいぞ,いいぞ,村松」コール。

 

4回表

井口,四球で出塁。そして盗塁!!

マックをかき回します。無死2塁。 松中凡退のあと,

城島

高々と仙台の空に上がった打球は,一瞬,うすく白みがかった薄暮の中に溶け込んだかと思ったら,

直後に,スタンドの照明に真っ白に照らされ,輝きながら,レフトスタンドの観衆の中に,

鋭角に突き刺さっていきました。まさに流星のようなホームラン。

逆転2ランホームラン!   H2−1BW

いやあ,屋外の球場でみるホームランというのは,

こんなにも綺麗で華麗なものかと思うような,目の覚める一撃。

ホームランの「美しさ」といえば,今年は離脱している小久保選手が有名ですが,

何の何の,城島選手のこのホームランも,きれいでしたよ。

紙吹雪まで舞っている宮城球場レフトスタンド。

バルデス凡退でチェンジになりましたが,

湧きあがり冷めやらぬレフトスタンド芝生の上。

地方試合なので,数少ないプロ野球観戦を楽しむ人が多いのですが,

今日はホークスの選手が隋所に見せ場を作って,プロらしいいい試合を見せています。

 

4回裏

プロらしいといえば,和田のピッチングも魅せてくれます。

2回のピンチが嘘のように調子を上げてきました。

ブラウン,シェルドンを討ち取ると,

さきほどホームランを打たれた山崎は空振三振。

軽快でハイテンポなピッチング。何の心配もありません。

 

5回表

大道,レフト線への2塁打!

徐々にマック鈴木をとらえてきました。

川崎のセンターフライ,タッチアップで大道,必死に走ります。何とかセーフ。

1死3塁。追加点のチャンス!

鳥越三振。しかし,村松四球で2死1,3塁。

そして,柴原

ライト線を破るタイムリー2塁打

大道がゆっくりホームを踏んで,追加点です。   H3−1BW

村松は3塁ストップ。2死2,3塁。

井口に,畳み掛けて欲しかったところですが,ここは三振。

 

5回裏

オーティズ,塩谷を討ち取り,

日高の強い打球は,和田が見事にさばいてピッチャーゴロ。

3者凡退。和田,このまま完投してくれ〜〜

誰もが思っていたに違いありません。

 

6回表

松中が四球で出ますが,後続倒れて,進められません。

打線は,昨日21点も取った勢いがないなあ。

まあ,マック鈴木も,球数多いながら,必死に投げているようですし,

 

6回裏

大島に,フルカウントから惜しい四球を与えます。

和田,久々のランナーを背負います。

しかし,代打塩崎,谷,ブラウンを打ち取ってチェンジ。

テンポのいい試合,

前日,延長でもないのに5時間近く試合をやっていた両チーム,

今日は終了まで3時間切るかなあと,このときは思っていました。

少しずつ上空に,うっすらと,もやがかかっているようです。

照明灯の光が,空中の細かい水滴を照らして,光の筋を作っています。

でも,グラウンドレベルには影響はないでしょう。

 

7回表

ラッキーセブン,どのみちスピーカーは聞こえないので,

トランペットで「いざゆけ若鷹軍団」を歌います。

ジェット風船が仙台の空に一気に舞います。

ピッチャー交代,吉井。

逆輸入投手リレーです。

川崎,四球。マック鈴木ストライクが入りません。

鳥越,しっかり送りバント。1死2塁。

村松,三遊間を抜けるヒット。川崎は3塁ストップ。

1死1,3塁。

柴原,セカンドゴロ。

川崎はスタートよく本塁に走ります。オーティズ,ボールが手につかない。

仕方なく1塁へ送球。川崎ホームインで1点追加。   H4−1BW

なお2死2塁のチャンスでしたが,ここも井口が凡退でチェンジ。

 

7回裏

BWの応援団,去年は内野にいたのですが,今年は外野です。

スピーカーからBWの球団歌「ビクトリーマーチ」が流れますが,

おそらくライト外野の位置ではよく聞こえていないでしょう。手拍子すら聞こえてきません。

曲が終わっても,ライトスタンドからは,膨らんだ風船が上がりません。

そのうち,我慢できずにいくつかの風船が上がると,五月雨式に1つ,また1つ上がります。

そのうち全部の風船が上がりますが,すでにプレーのかかる寸前。

係員はたった1人で拾っていますが,拾い終わるはずもなく去って行きます。

和田,この試合4回目の3者凡退に抑え,

BW打線を全く寄せ付けません。

和田がテンポよく終わったので,

チェンジのときに再び係員が風船を拾っていきました。

 

8回表

吉井の前に,バルデスが四球を選ぶものの,

あとは凡退。

駄目押しが欲しかったのですが・・・

 

8回裏

塩谷,ライト線へ打球が転がります。

2回裏にその塩谷が3塁打を打って以来の,BW久々のヒット。

塩谷,1塁を回って2塁に向かいますが,足のある塩谷とはいえ,暴走気味。

柴原の返球で,2塁アウトにできそうなタイミングでしたが,

送球を鳥越が後逸。2塁セーフ,記録は2塁打です。

刺しておけば・・・後の祭りです。無死2塁。

代打三輪,センター前ヒット。塩谷,本塁へ向かいます。

バックホームできません。ホームイン。   H4−2BW

さらに,大島に四球。無死1,2塁。

和田,どうした。

7回までと変わり果てた姿。

尾花コーチがマウンドに行きます。

しかし,ファンとしては,交代してほしくありません。

交代したら,いまや不安定極まりない中継ぎ抑え陣が待っているからです。

和田続投。頑張れ和田コール。

しかし,塩崎,送りバントで1死2,3塁。

谷の打球,高々と上がり,バックスクリーンを目指していく。

村松の頭上,悲鳴と歓声が入れ混じります。

しかし,村松,フェンス際でボールに追いつきました。抜かれません。

金網の間近で村松がキャッチし,レフトスタンドは歓声と拍手。

ホームランにならずにすんだ,長打にならずにすんだ。

3塁ランナーはタッチアップしてホームイン。  H4−3BW

まあ,最悪なシナリオは回避したわけで,

レフトスタンドでも,村松の好捕に拍手が起きますが,

やはりそれ以上に,1点差に追いついたライトスタンドが沸いています。

息を吹き返したライトスタンド。

見渡すと,ライトスタンドにもそこそこの客が入っています。

観衆発表17000人ですが,千葉マリンの20000人より多い気がします(!?)

レフトの守備についていたバルデスが帰っていきます。

そして,守備固めに,代わりの選手が入ってきます。

レフト・大越基登場

城島のホームランより大きな歓声。

球場から徒歩5分の地元,仙台育英高校出身は,宮城県の高校野球の神。

仙台育英高校のエースとして,89夏の甲子園で準優勝を飾った大越基の凱旋です。

目の前のレフトの守備位置。見たいのは,もちろんファインプレーです。

スタンドからは声援が飛びますが,ピンチの場面の守備固めに出てきた大越には,

スタンドの声援に応えるわけには行かず,厳しい表情で守備につきます。

さて,2死2塁,同点のランナーを背負った状態で,

和田VSブラウンの対決。

ここは,センターフライ。村松がランニングキャッチでアウト。チェンジ。

村松のところに飛べば大丈夫,そんな安心感がレフトスタンドを包んでいます。

この安心感が悲劇を呼ぼうとは・・・

 

9回表

さっきまでの楽勝ムードが一変しました。

1点,あと1点突き放したい。

ピッチャーはルーキー加藤。福岡出身。

ルーキーですが,大事な場面で出てきていい仕事をしているようです。

川崎,レフト前ヒット。

突き放しのランナー,ここも鳥越が大事に送って1死2塁。

村松,セカンドゴロ。2死3塁。

大事な大事なランナーは,3塁まで進みました。

しかし,柴原,加藤の前に三振。追加点ならず。

1点差・・・守りきれるのか

 

9回裏

今年は,1点リードの場面での抑えが,ホークスにはいません。

スクルメタは,さんざんファンを恐怖に陥れた挙句,故障してしまいました。

というわけで,新たにクローザーとして指名された岡本

気迫のピッチングで三振を奪って欲しい・・・のですが,

今の岡本とて,去年のいいときの岡本ではありません。怖いです。

 

岡本VSシェルドン

2球続けて空振りを奪ったときは,いい時の岡本かと思いました。期待しました。

しかし,2−1から,死球

シェルドン痛がっています。肩か?頭部か?スタンドからでは分かりませんが,

BWのスタッフが何人も寄ってきて,1塁への途中で手当てをしています。

数分後,シェルドンは交代せずそのまま1塁ランナーになります。

シェルドンも痛いだろうけど,ホークスにとっては痛みどころではないランナーです。

 

岡本VS山崎

カウント2−1と追い込みますが,

センター前ヒット。村松前進。

そして,

村松後逸・・・

バウンドをあわせ損ねたのか,返球を焦ったのか,ボールは転々とバックスクリーン下へ。

悲鳴。

村松が追いかけて拾って返球したときには,

すでにシェルドンはホームイン。    H4−4BW

ついに同点,同点に追いつかれてしまいました。

さすがに,打った山崎は3塁を回ったところで止まりました。

記録はシングルヒット+村松のエラー。

この試合,目の前で再三好守備を見せて,ファンを増やしたと思われた村松。

周囲の観衆たちも,あのセンターは上手いと信じ切っていた様子でしたから,

まさかという目でグラウンドを見ています。

3塁にサヨナラのランナーは,代走・竜太郎。

無死3塁。絶体絶命。サヨナラのランナーを3塁に背負ってしまいました。

オーティズ,塩谷敬遠。無死満塁

無死満塁って,BWにとって,何でもありの場面になってしまいました。

満塁で守りやすいとはいえ,打球はすべてホームでアウトにしなくてはいけません。

タッチプレーでなくフォースプレーでアウトにできることだけがメリットです。

しかし,どうやって3つのアウトを取るか,戦術を考えるまでもありませんでした。

 

岡本VS三輪

1球目ボール。ざわめき。

2球目ボール。どよめき。ライトスタンドは,わっしょいコール。

3球目,ファール。レフトスタンドはわずかに拍手。ライトスタンドの勢いは止まらず。

4球目,またボール。カウント1−3。

押し出しなんて締まらない結果だけはやめてくれよ・・・

願いむなしく,

5球目,内角。審判の手は上がりません。

1塁ブルーウェーブベンチから選手が流れ出ます。

三輪は1塁に歩きます。ホークス選手がベンチに歩き出します。

竜太郎が本塁を踏みます。

押し出し四球でサヨナラ負け

こんな結果があっていいのでしょうか・・・   H4−5BW

 

メガホンが飛んでいます。

三輪がインタビューを受けています。

スコアボードは早々と選手の名前がはずされ,黒い板がはめ込まれます。

 

 

仙台まで来て,8回までいい試合を見て,

9回にこんな展開を見るなんて。

勝ち負けはともかく,ちょいと煮えきらんなあ。

 

去年は試合後,気分よく,仙台駅まで歩いたのですが,

今年はとぼとぼと,最寄のJR仙石線の宮城野原駅に歩きました。

途中,学校の横を通りました。仙台育英高校です。

そういえば,大越のところに打球は飛んでこなかったし,打順も回ってこなかったなあ。

 

試合終了後の寂しい宮城球場

 

 

  Hawks  

0     
  BlueWave   2X    

(勝) 加藤3勝3S         (負) 岡本2勝2敗

(HR)城島15号2ラン  山崎5号ソロ   

 

ゆーいち(管理人)の観戦成績 6勝6敗 

 

 

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