2003年8月27日(水) 
西武ドーム
火星が地球に,5570万kmまで最接近するこの日,
所沢では,決戦の第3ラウンドを迎えようとしていました。
ライオンズ−ホークス,第25回戦。
ここまでホークスが14勝していますので,勝てば21年ぶりのライオンズ戦勝ち越し。
その大一番です。
西武電車の各駅では,電車の案内とともに,野球の案内も流れています。
電光掲示板でも,アナウンスでも,対戦カードに加え,予告先発まで流しています。
驚くよなあ,駅で電車を待っていたら,福岡ダイエー,斉藤投手,ですもんねえ。

西武電車は駅の案内板にも予告先発が出る
さて,西武ドームについたら,チケット売り場は平日だというのに列ができています。
試合開始1時間ほど前に,ドームに入ると,すでにかなりの観客。
カズミ−松坂 の,両エース対決,首位攻防戦,注目度が大きいですな。
ジャズダンスのショーが行われ,小学生から高校生の百人近い女の子のダンスが繰り広げられますが,
こんだけ年齢差のある子どもの集団で,ダンスの形を作るのは,難しそうですな。
大きな拍手に送られて,バックスクリーンの下に去っていき,
文化放送のアナウンサーが,ライオンズの勝利を祈る言葉をはりあげて,ショーは終わります。
気温はそれほど高くなく,涼しい風が吹き込んできます。
雨すら予想させる天気でしたが,それでも,ドーム内に時おり西陽が入り込みます。
ミンミンゼミとヒグラシが,夏の終わりを演出しています。
1回表
マウンドは松坂大輔。
ホークスは,今季,松坂登板試合で何度か勝ちを収めています。
もう怖いものはありません。
そして,キャッチャーは伊東。西武は必死です。
村松骨折後,1番に入った柴原,ピッチャーゴロ。
川崎,フルカウントから,三遊間を破るヒットで出塁。さっそくランナーを出します。
井口,ショート横を抜けるヒット。川崎,好走塁で,1死1,3塁。
そして,
松中,時おり150km/hの出る勝負,
松中の打球,レフトへ上がる。切れるか,切れない,レフトスタンドに向かってくる。
松中,先制3ランホームラン
いきなり最高潮に達するレフトスタンド。
やや足を引きずるようにダイヤモンドを一周する松中。
大きな仕事をやってのけました。今日もいける,そんな予感のする一発。 H3−0L
城島,バルデスは倒れて,チェンジ。
1回裏
先発は15連勝中,17勝の斉藤カズミ。

斉藤カズミ VS 松井稼頭夫
先頭の松井を三振に取ります。いい出だし!
しかし,小関にライト前ヒット。1死1塁。
和田はファーストフライも,
カブレラ,高々と上がった打球は,レフト芝生席の上段へ。
バックスクリーンの上下から,文化放送提供の花火が爆音を立てます。
この花火,夏休み限定なのか,ふだんはありません。
ふだんは,花火のアニメーションが映るだけです。
しっかし,初回から,両4番ホームランの打ち合いですか・・・ H3−2L
2回表
大道四球,
松坂の前にランナーを出します。
鳥越ヒット。バットを折りながらセンター前に落とします。
しかし,大道,2塁ベース上で,しゃがみこんでしまいました。
足をくじいたか。心配でしたが,しばらく経って,代走は出ずにそのまま再開。よかった。
後続倒れ,得点にはつながらなかったものの,攻め続けています。
2回裏
伊東に四球を与えるも,無失点。
カズミのほうが,いいピッチングをしています(ひいき目?)
3回表
井口,センター前ヒットで無死1塁。
松中のセカンドゴロ,2塁はアウトも,井口がいいスライディング。
1塁は,松中が必死に走って,間一髪のセーフ。併殺は免れます。
城島,ワンバウンドで左中間フェンスに当たる2塁打。
松中は3塁ストップ。
1死2,3塁。またまた得点のチャンス。松坂を崩していきす。
バルデス,高いバウンド,守備のいい松坂はすばやくボールを取りますが,
松中はホームイン。松坂は1塁に投げるも,送球が高い。セーフ。 H4−2L
記録はエラー。今のは内野安打でもいいような気が。
まあ,リードを広げることが出来て,万歳です。
なお1死1,3塁でしたが,大道が併殺に倒れて,追加点はなりません。

平日の所沢と思えないくらいに観客も入る。49000人
3回裏
松井がセンター前ヒット,無死のランナーを出してしまいます。
小関,送りバント,転がした打球
城島すばやく拾って,2塁に送球,松井稼頭夫をアウト!
カズミと交錯しながらも,低い姿勢からの2塁への送球,城島は見事。凄いプレーでした。
残念ながら,1塁は小関の足が速く併殺にはなりませんでしたが,
2塁で仕留めた,これは大きなプレーでした。
和田,ショートゴロ,6−4−3とわたりましたが,これも残念ながら併殺ならず。
しかし,松井,小関,和田と,ランナーは1塁で顔が変わっていくだけ。進めません。
カブレラ,レフト前ヒット。まあ,長打じゃないし,痛くありません。2死1,2塁。
マクレーンを三振に取って,無失点。
カズミ,落ち着いていますし,何より城島のファインプレーが光りました。
4回表
1死後,鳥越,ライト前ヒット。今日2安打。1死1塁。
柴原の打席,伊東がボールをそらす。伊東,一瞬,ボールを見失う。
鳥越,2塁を蹴って,3塁まで達しました。こりゃあ,いいチャンス。
記録は松坂のワイルドピッチ。
柴原,高いバウンドのセカンドゴロ。バックホームはできない。仕方なく1塁送球。
鳥越,ホームイン。 H5−2L
2死で,ランナーはいなくなりました。
川崎,フルカウントから四球で歩きます。まだまだ攻撃は続きます。
井口,センター前ヒット,川崎は俊足飛ばして3塁へ。2死1,3塁。
井口すでに3安打猛打賞。
松沼コーチがマウンドに行きます。
松中

松坂大輔 VS 松中信彦 打った直後の写真 この1打で松坂KO
松中の打球は,先制ホームランと同じようなコースで,レフトポール付近へ。
フェンスの金網部分に直撃。レフト和田は取れない。ボールがこぼれている。
松中,タイムリー2塁打。
2人生還,今日5打点,頼れる松中。 H7−2L
狂喜乱舞のレフトスタンド。お祭り騒ぎのレフトスタンド。
3塁側内野スタンドは,ホークスファンの,オレンジと緑のメガホンが揺れ,
青いライオンズファンは,どうすることもできずにうなだれています。
城島,敬遠。 ヤジが飛ぶスタンド。
そして,伊原監督が出てきました。ピッチャー交代です。
松坂KO
厳しい・・・敬遠させておいて,後続と勝負させずに交代。
さすがに,これは松坂,納得いかないだろうなあ。
それなら,松中に打たれた時点で,交代を言い渡すべきでしょう。

4回表 降板する松坂大輔
ピッチャー交代のアナウンスに沸きあがるレフトスタンド。
「いざゆけ〜」のトランペットが響く中,ピッチャーは土肥。
バルデス,ライト前ヒットで,チーム10安打。2死満塁。
しかし,大道はセンターフライに打ち取られて,チェンジ。
4回裏
円陣を組むライオンズ。
しかし,もはやホークスの敵ではないのか,ライオンズ。
カズミの前に,3つのフライで3者凡退。
帰り始めるライオンズファン。
内野3塁側にも,ライオンズファンは多数入っていましたが,
(どうやら所沢周辺で,3塁側限定のチケットがばらまかれているようです)
どんどん席を立っていく青い人々。はやくも,通路には流れができています。
代わりに,立ち見のホークスファンが席を埋めていきます。
そして,帰宅の列を尻目に,ヒートアップするレフトスタンド。
5回表
土肥の前に三者凡退。
ひとやすみ。
5回裏
サッカーの曲が響いて,平尾登場。四球で.無死1塁。
松井三振。
小関のセカンドゴロで平尾は2塁へ。2死2塁。
和田,川崎のグラブが届かず,ボールはレフト前。
平尾還って,1点返されます。 H7−3L
む,ちょいと流れがいきかけているかなあ。少し嫌な流れでカブレラ。
カブレラ,空振三振。城島,弾いたボールは1塁送球でアウト成立。
1失点で切り抜けました。充分です。
カブレラの三振で,さらに帰宅する人の列が伸びていきます。
他の球場だと,帰る人は,スタンド下のコンコースに消えていくのですが,
この球場の構造では,帰宅する人がスタンド内を歩いていくので,
帰る人がすごく目立つんですね。人の流れがまるでカニの行進のように
スタンド内に流れを作っていきます。
選手から見たら,気分悪いだろうなあ。帰る客の大きな流れ。
6回表
ピッチャーは帆足。
川崎四球。
井口倒れるも,松中の打席,川崎が盗塁成功で1死2塁。
さらに,松中はセカンドゴロで,川崎は3塁へ。2死3塁。
またまたチャンス。
城島,またもや敬遠。
バルデスは,ストレートの四球。2死満塁。
左投手なのに,大道と勝負ということになりました。ありゃあ。
大道,フルカウントから四球。押し出し。 H8−3L
先ほど返された失点は,タダで返してもらいました。
この回,無安打で1点。
代打ズレータ,三振。
この回,打球が飛んだのは,松中のセカンドゴロだけ。
あとは,2三振,4四球。ホークスそっちのけで,ライオンズだけで試合をやっています。
6回裏
カズミ,ますます元気。
この回もフライ3つで3者凡退。
7回表
「いざゆけ」のあとのジェット風船,勢いを感じますねえ。
さきほど一人舞台を演じた帆足が続投。
キャッチャーは細川が入りました。
ここは三者凡退に斬られました。
まあ,影響なし。
7回裏
細川をあっさり三振にとったのは良かったのですが,
サッカーの曲が流れて,平尾登場。
どうも,この平尾という人は,何かしでかす人です。
平尾,左中間に2塁打。
そして,
松井稼頭夫,
ライトスタンドにライナー性のホームラン H8−5L
ううむ,3点差か・・・
大きなため息と歓声が入れ混じります。爆竹のような花火が鳴ります。
長い帰宅の列のできたライオンズファンが,足を止めます。
小関,右中間にポトリと落ちるヒットで1死1塁で,クリーンアップ。
城島が首脳陣と話しています。
そして,ピッチャー交代,
すっかり盛り上がってしまったライオンズファンが,歓声を上げます。
その中,静かにカズミの健闘に拍手を送るホークスファン。
ピッチャー,岡本。
さあ,岡本−篠原の「勝利の方程式」開始。
和田を,ショートゴロ併殺!
さすが岡本。カブレラに回さず,
うるさい西武ファンを一瞬で鎮めました。
大歓声はホークスファン。
8回表
マウンドは前田。
1死後,松中,ストレートの四球。1死1塁。
城島の打球,見事にレフトへ上がりましたが,無念,フェンス前で取られました。2死1塁。
バルデス。センター前ヒット。
センターは,慶応ボーイ・佐藤友亮。
この3連戦の初戦,プロ初ホームランが,早稲田・和田毅から放った逆転満塁弾。
そんな,ラッキーボーイ的な佐藤の頭の上を,バウンドした打球が抜けていきます。
佐藤,一度はグラブに当てるも,そのまま倒れこみ,打球はバックスクリーンへ転々。
松中,いかにも痛そうに,2塁を回り,3塁も回りますが,
ボールはようやく内野に帰ってきただけ。
松中生還。バルデス3塁へ。 H9−5L
沸きあがるレフトスタンド,本塁付近で痛みをこらえて立ち尽くす松中。
記録はシングルヒット+佐藤のエラーでしたが,
痛みをおして1塁から劇走した松中に,大きな拍手が送られます。
大道は倒れたものの,相手が追いすがってきた直後の追加点,
ライオンズの攻撃意欲をそぐ,貴重な,貴重な1点となったことでしょう。
他球場の経過,千葉のM−Bu戦
マリーンズリードの知らせに,さらに沸きあがるレフトスタンド。
8回裏
ピッチャー岡本。
カブレラ,マクレーン,連続三振。
岡本,勝利へ向かって,快調に飛ばしていきます。
佐藤友亮,先ほど,初戦の活躍を帳消しにするような特大エラーをした佐藤。
せめてもの埋め合わせというのでしょうか。左中間を破る2塁打を放ちます。2死2塁。
ここで,篠原登場。
代打は,後藤武敏。
この勝負,ライトスタンドは,第2チャンステーマ。
空振で三球三振。見事,篠原!
9回表
鳥越がヒットで出て,猛打賞を決めますが,
なぜか,この期に及んで出てきた三井の前に,
柴原が併殺に倒れ,追加点ならず。
9回裏
いよいよ,ここまでやってきました。
もちろん,最後のマウンドも篠原。
中島裕之,三振。
平尾,ライトフライ。
松井の打球は,篠原弾いてしまい,内野安打。
しかし,高波,サードゴロ。1塁へ送って試合終了。

勝利の瞬間 篠原の周りに集まるナイン
3時間50分。
松坂を叩いて,斉藤カズミ16連勝の18勝目。
そして,
22年ぶり西武戦勝ち越し
いやあ,気持ちいい! 松坂を打って,西武戦勝ち越し。
大騒ぎの様相を見せるベンチ前。
選手がぞろぞろと出てきて,みんなしてスタンドに手を振っています。
選手にとっても,ファンにとっても,歓喜の瞬間。
誰かが,インタビューを受けていますが,
さすがに,優勝争いのビジターでは,場内に音声を流してくれません。
いつもなら,映像と音声が場内に流れますが,今日は無理なんでしょうね。
(松中がインタビューを受けていたようです)
スタンドでは,誰からともなく,近鉄敗北の知らせが舞い込んできます。
この瞬間,優勝へのマジック20が点灯しました。
レフトスタンドは,収拾のつかない騒ぎ。
まるで優勝が決まったかのような大騒ぎ。
感極まるファンまで出現する状況。
そのまま,いわゆる「二次会」になだれ込み,外野,内野のファンが群集となって,
照明の消えかかった西武ドーム内に,歓喜の声をこだまさせています。
もう,優勝は間違いないだろう。
そう確信させる試合でした。
|
Hawks |
3 | 0 | 1 | 3 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 9 | ||
| Lions | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 5 |
(勝) 斎藤カズミ 18勝2敗 (16連勝)
(負) 松坂 15勝5敗
(HR) 松中21号3ラン カブレラ40号2ラン,松井27号2ラン
ゆーいち(管理人)の観戦成績 13勝8敗