2004年3月17日(水) 

2004オープン戦
朝から好天の関東地方は,20℃を越え,
上野公園のサクラが開花したというニュースも出ました。
それにしても,
風が強い。
生暖かい南風ですが,それがごっつい風速で吹き荒れる。
JR信濃町の駅を出て,明治神宮外苑の道路に入ると,
さかんに,土ぼこりがたっています。
本当ならのどかな昼下がりなのでしょうが,
時おり起こる土ぼこりで,目の前にある絵画館がくすんで見えます。
いつもながらに,古めかしく,また,味わい深く建っている明治神宮野球場,
傾斜のゆるやかな外野席に座ると,
本塁の真上に,春のうららかな陽光。
あちゃ,ちょうど逆光じゃないですか。まっ,いいか。
しっかし,その陽光とともに球場に襲いかかるのは,やはり風。
マリンスタジアムでの強いときの風と同じくらいで,
たぶん15m/秒くらいが断続的にふいています。
風は,内野から外野の向き,本塁から左中間方向です。
オープン戦ですから,華々しい演出もなく,
いつのまにか試合開始,13:00
1回表
ピッチャー鎌田。
って,ヤクルトの選手,よく知らないのですが,
去年後半からローテ入りして6勝7敗だそうです。
1番,柴原。
応援団は鳴り物が使えないようで,
「さあカラオケを始めましょう!」
となって,アカペラで,柴原のヒッティングマーチが始まります。
じっくり見る間もなく,
高々と上がったボールは,春の嵐に運ばれて,
ライトスタンドへ舞い降りました。
先頭打者ホームラン! H1−0S
最初から楽しませてくれます。

ホームイン後,出迎えられる柴原
なかなかいい出発だなと思ったら,
吉本,三振。
井口,ショートゴロ。
松中,三振で,チェンジ。後が続きません。
1回裏
先発はナイト。
今年も,先発ローテ当落線上で,今日結果が出せるかが鍵のようですが・・・
稲葉,セカンドゴロ。
宮本,サードゴロ。
ここまでは調子よかったけど,
岩村は,高いバウンドでナイトの頭の上を越えていき,内野安打。
ラミレスは,高いバウンド,
ショート稲嶺とサード吉本の上を抜けていきます。

ナイト VS 「あい〜ん」ラミレス
もと西武の鈴木健,ヤクルトに入って復活したようです。
ライトスタンドは,吉幾三の「新日本ハウス」の歌をアカペラ合唱。
セカンドゴロで打ち取り,無失点。
うーん,ピリッといかんなあ,などとのんびり見ているわけにはいきません。
容赦なく観客席を煽ってくる強風に,荷物の保護で精一杯だったり。
2回表
バルデス,センターフライ。
ズレータの力強い打球は,
春らしい白い青空に溶け込んで,
そのままバックスクリーンへ突き刺さりました。 H1−0S

ズレータ,1号HRのホームイン。左は古田。
今日は,ホークス打線の春の花火大会となるのでしょうか。
その後は,井手,センターフライ,
稲嶺,ショートゴロでチェンジ。
2回裏
古田,左中間に2塁打。レフトバルデスの動き,ゆっくりだなあ。
真中,四球。
そして,城石の稲嶺の後ろに落ちるヒットで1点を返されます。 H2−1S
まさか,ナイト炎上開始・・・?
宮出,三振。
稲葉,センター前に抜けようかというゴロは,稲嶺がよく拾って,セカンド井口にトス。
稲嶺よく動いて,上手いプレーです。2死1塁。
宮本の1,2塁間への痛烈なライナーは,松中がダイビングキャッチ。
バックが盛り立てて,ナイトの炎上を防ぎます。
3回表
相変わらず吹き荒れる風の中,バッターボックスは,
9番,今日スタメンキャッチャーの,男田口。
レフト前に落ちるかと思われた打球は,
レフト真中が前進,前進,そしてキャッチしてしまいました。
真中って選手はすばやいなあ。
柴原,吉本も凡退でチェンジ。
3回裏
ラミレスが右中間を破るヒットを放ちますが,
柴原がクッションボールを上手く処理し,シングルヒットにとどめます。
背番号1,今日初めて生で見ましたが,まだ何となく違和感があります。
「1」らしい活躍を見せて欲しいものです。
ナイト,後続を討ち取り無失点。
どうにか試合を作っています。
3回が終わると,グラウンド整備が始まります。
土のグラウンドの球場だと,3イニングスごとに整備がありますが,
ここ神宮は,内外野ともに人工芝。5回後にやるのがふつうなのですが・・・
しかし,今日は,土けむり,砂ぼこり,
各ベース付近では,断続的に茶色のけむりが舞い上がって,時おりタイムがかかる状態。
そこで,水をまいているのですが,しかし,本当にやっかいなのは,
隣のグランドの土けむりが,3塁側の内野スタンドを乗り越えて,
グラウンド内に襲ってくるんですね。
ワタクシは,広い人工芝の後ろの外野席にすわっていて,かつ,
今日はメガネをかけて観戦しているというのに,容赦なく,目に砂が入ってきます。
よく見ると,空席にはうっすらと土ホコリのコーティング・・・
4回表
井口ショートゴロ。
松中が四球で出塁します。
ホームラン以外,ヒットが出ていないので,実質,初めてのランナーです。
バルデスが,ちょっと取りにくいセカンドゴロ。
セカンド城石,必死になって,4−6−3の併殺を取りにかかります。
セカンド惜しくもアウト,こりゃ,ファーストはセーフになるタイミングだなあ・・・
と思ったら,バルデス,まじめに走っていない!
併殺完成・・・・ バルデス,まじめに走らんかい!

強風にはためく球団旗。
ヤクルトのはポールに巻きついてしまった。
4回裏
ナイト,さっさと2死を取るのですが,
宮出にヒットを許して,
稲葉にバックスクリーンに運ばれました。
逆転2ランホームラン・・・ H2−3S
ナイト,先発は大丈夫か・・・??
その後,宮本の深いショートゴロは,稲嶺がうまく処理して,
スワローズの流れを断ち切ります。
5回表
陽が射していますが,空全体にうっすらと雲がかかった,霞に近い空。
風が猛烈な音を立てています。空が叫んで,ポールが揺れています。
1死後,
井手正太郎。 先日の広島戦で,9回2死から同点HRを放つなど,
開幕1軍も見えてきた,元気印の3年目。
応援団が「アカペラから応援歌〜」とか叫んでいますが,井手の応援歌,覚えていないぞ。
と思ったら,聞き覚えのあるメロディー,「火を吹くバットが,神風を呼ぶ・・・」
って,これ元Fsの井出竜也の応援歌じゃないか! (笑)
と思ったら,井手,振りぬきました。
高々とレフト方向打ち上げた打球は,春の嵐に乗って,フラフラとこちらへ向かってきます。
さっきから好守を見せている真中が,左右へフラフラと落下点を探りますが,
金網のすぐ前に落ちます。真中取れません。ホームランこそ逃したものの,
井手は2塁へ達します。2塁打。
元気な井手,今日も結果を出します。ま,風に助けられた感じでしたが,それも実力。
続くは,これまた売り出し中の稲嶺誉。
守備のときも,打撃のときも,いちだんと小さく見える稲嶺。
その稲嶺の打球,低空飛行で3塁線,内側に落ちました。
井手はホームイン,稲嶺も2塁に達します。
同点タイムリー2塁打! H3−3S

打った瞬間の稲嶺。ピッチャーは鎌田,キャッチャーは米野。
いやあ,報道などで,若手の元気がいいとは聞いていましたが,
井手と稲嶺の連続2塁打で,一気に同点とは,なかなかやりますねえ。
田口,柴原は倒れて,同点どまり。
5回裏
セカンドは,井口に代わって,瑞季が入ります。
ファースト松中,セカンド瑞季,サード吉本,ショート稲嶺。
なかなか見ごたえのある内野守備陣ですな。
さて,
ナイトが岩村にライトスタンドへホームランを浴びます。
同点に追いついた直後に,あっさり突き放されるか・・・ H3−4S
その後,1死を取って,鈴木健がヒットを打って,1死1塁。
ここから,黄金の内野守備陣のショーが開幕するのです・・・
米野,セカンドゴロ。
瑞季,ボールをはじいた。足元どこに行ったかボールを見失った。
きょろきょろしている間に,米野は1塁に達する。
スコアボードの右上にEのランプ。1死1,2塁。
真中,ファーストゴロ。松中から2塁に入った稲嶺への送球が,
やや3塁方向にそれる悪送球。稲嶺,身体を伸ばすも取れない。
またまた,スコアボードの右上にEのランプ。1死満塁。
あ〜あ〜あ〜,何をやってんだか。あっという間に満塁。
こりゃ,ナイトばかりは責められんですね。
城石の打球は,ナイトがワンバウンドのボールを長い手を伸ばして上手く取り,
見事に,1−2−3の併殺に仕留めます。
ふう,助かった。エラーで拡げたピンチ,失点にならなくて何よりです!
6回表
1死後,先ほどエラーをした瑞季,ライト前ヒット。
さらに,先ほどエラーをした松中,ライト前ヒット。
そして,先ほどまじめに走らなかったバルデス,センター前ヒット。
それぞれに責任を取って,おわびに1本ずつヒットを打ちます。(?)
1死満塁。先発鎌田も,ホークス打線に歯が立ちません。
ズレータは粘りますが,最後は三振。
そして,井手正太郎。
今度は右だ。ぐんぐん伸びる打球,今度こそホームランか?
しかし,ライトフェンスの上の方を直撃しました。瑞季,松中,ホームイン。 H5−4S
逆転2点タイムリー2塁打!
井手,2本目の2塁打,この2塁打は文句なし。真の実力の2塁打です。
ピンチの後にはチャンスあり,で,一気に逆転。
井手,こりゃ,開幕1軍どころか,開幕スタメンもありうるかも。
入団したときは,寺原の連れといった目で見られていた井手ですが,
今年はブレイクの予感かな。

2塁上の井手正太郎,左は宮本
稲嶺,ここはレフトフライでチェンジ。
6回裏
ピッチャー,佐藤誠。
北海道出身の彼は,北海道ファイターズがトレードの打診をしていたそうですが,
今年もホークスでプレー続行です。大事な中継ぎ役をこなしてくれそうです。
今年も頑張って欲しいものです。
宮出,高いバウンドのショートゴロ。ショート稲嶺からの送球,松中取れません。
スコアボードには,またEのランプ(松中のエラー)。無死1塁。
志田。途中から守備に入っています。
送りバントを試みるも,2回ファールにしてしまいます。
エンドランをかけた打球はセカンドゴロ。
4瑞季−6稲嶺−3松中の併殺が完成。
稲嶺,スライディングを上手く避けて送球しました。
とりあえず,エラーのランナーを掃除したよ。2死,無走者。
しかし,
宮本のショートゴロ,こんども稲嶺の悪送球。松中取れません。
スコアボードには,本日大活躍のEのランプ(稲嶺のエラー)。 2死1塁。代走三木。
ピッチャー交代,柴田。
佐藤は予定どうりの降板でしょうが,バックに足を引っ張られてしまいました。
岩村,センター前に抜けるかという当たり,
稲嶺,よく取って1塁へ送球しますが,ややそれた。
松中,身体を伸ばしますが足が離れてしまいます。2死1,2塁。
これは,Hのランプがついて,エラーにはなりませんでした。
稲嶺,小さな身体でちょこまか動き回っています。
目指せ,マリーンズ小坂の域に達するまで。
ピッチャー岡本。
抑えでいくには,ここの火消しをせんといけませんよ。
マーチン,注文どうりのセカンドゴロ・・・
しかし,稲嶺落球・・・ボールが転がるのを見て,
2塁走者の三木が,一気に本塁へ突入している。
ボールを見つけた瑞季,本塁に送球し,田口がブロック,アウト!
ちょっと注文と違いましたが,とりあえずこの回は終了しました。
でも,スコアボードにはしっかりEのランプ(瑞季のエラー)。
この回,打者5人に,内野安打1本,エラー3つで,
なんと無失点に切り抜けてしまいました。
驚異的な運のよさです。黄金の内野陣。
あ〜あ,何やってんだか・・・

ピッチャー交代の間,キャッチボールをするエラー3人組
左から,瑞季,松中,稲嶺
7回表
猛烈な風の音を伴奏に,アカペラの「いざゆけ〜」が歌われて,ラッキー7。
さすがに誰も風船は上げません。上げようものなら,どこへ飛んでいくことやら。
スワローズのピッチャー,前田。
田口のレフト前の当たり,またもや,真中の好守備に阻まれます。
どうしても,内野と真中の間に落ちてくれません。レフトフライ。
柴原も三振で2死。
吉本。元気印の若手の中,今日はまだヒットがないなあと思ったら,
右中間を破る2塁打。
今年こそ1軍定着なるでしょうか。
代打,中村が送られます。
中村もうかうかしていたらいけないのですが,アピールが足りない・・・
三振。でも振り逃げで1塁に生きました。 2死1,3塁。
松中セカンドゴロでチェンジ。
7回裏
東京音頭もアカペラです。
強風のなか,必死でビニール傘をさしているスワローズファンも見えます。
ピッチャー,岡本続投。そして,キャッチャーは城島登場!
米野に四球,城石にレフトへの2塁打,
いまひとつピリッとしませんが,どうにか無失点に切り抜けます。
8回表
今日何度目かの水撒きです。
だいぶ陽も落ちてきました。
相変わらずの強風は,試合中ずっと球場の上で音を立てていましたが,
生ぬるかった風も,少しひんやりしてきました。
1点リードですので,ここらで追加点が欲しいところでしたが,
ピッチャー前田に対し,三者凡退に斬られます。
8回裏
ピッチャーは,河野昌人。佐賀県出身。
昨年秋に,佐賀県出身の渡辺正和投手が退団して,
ホークスの選手のうち,九州8県で唯一,佐賀県出身だけがいない状態でしたが,
広島カープから河野投手が来て,また九州全県そろいました。
岡本,竹岡とともに,抑えの候補となっていて,今日は8回の登場です。
志田にヒットを打たれ,三木の送りバントで1死2塁。
岩村に四球を与えますが,
マーチンを三振ゲッツー。城島が3塁に送球して,志田を刺しました。
チェンジ。
9回表
観衆の発表は5000人。まあ,平日の昼間ですからね。
応援団のニイチャンも,
「楽しかった午後のひとときも,もうすぐ終わりです!」
「こんな時間にここにいるってことは,皆さん尋常じゃないですから!」
とか言ってましたが,確かに,尋常じゃないですよね。
スワローズのピッチャーは,杉本。
1死後,城島の打席が来ると,やはり場内沸き返ります。
その城島が,レフトへの2塁打を打ったので,歓声が上がります。
しかし,後続続かず,追加点はなりません。
1点リードのまま,9回裏を迎えることになりました。
9回裏
ピッチャーは河野が続投。
1点差を守りきることが使命です。
まず,途中出場の渡会。
サードゴロ・・・のはずが,吉本が取れない。
スコアボードにまたしてもEのランプ。吉本のエラー。
Eのランプ,1試合でこんなに使うことないでしょうに。電球は大丈夫かなあ。
代走野口。無死1塁。
土橋はセンターフライで,1死1塁。
真中の打席,
河野,牽制球で野口を刺した
1塁ランナーを刺しました。ここでもエラーのランナーを消します。
ここまで6つのエラーは,どれも失点になっていません。

河野 VS 真中
真中はヒットで出てしまいます。再び同点のランナーです。
続く城石は四球で,2死1,2塁。サヨナラのランナーまで出てしまいました。
宮出。ライトフライ。
ライトは途中から入った宮地。西武を追われてホークスにテスト入団した宮地。
宮地,少し前進。強風でボールが煽られているので,ちょっと追いにくそうですが,
それでも,落下点に入り,正面でボールをキャッチした。
よし,勝った。試合終了だ。
次の瞬間,悲鳴に似た大声がスタンドに起こる。
ボールが転がっている・・・
今日7度目のEのランプが,
夕暮れのスコアボードに輝いている。
宮地がボールを拾って本塁に送球したので,
城石は3塁にストップしましたが,
その前に真中が本塁を駆け抜けていました。 H5−5S
誰もが試合終了だと確信した瞬間の同点劇。
沸きあがるライトスタンドは,少人数ながら,傘を振り回して喜んでいます。
ライトの守備位置に戻る宮地の後ろで,東京音頭が暴れています。
2死2,3塁。サヨナラのピンチ。
公式戦なら,満塁策をとるんだろうな,という場面。
しかし,次のバッター志田と勝負にいきます。
志田の打球はセンターに飛ぶ。
柴原の頭を越えるか。レフトスタンドは悲鳴。
しかし,柴原は背走しながらキャッチ。
ナイスプレーで,サヨナラの危機から救いました。
これで本当に試合終了。
結果は引き分けとなってしまいました。
河野は,オープン戦初失点ですね。(自責点は0)
今日は,エラーに足を引っ張られたとはいえ,自分でもランナーを出していたし,
抑えレースは,どうなるんでしょうね。
井手,稲嶺の,攻撃の方の活躍を見れたからよしとするけど,
ただ,エラー7個っていうのは,多いよなあ・・・
強風のせいかもしれないけど,さすがスワローズは無失策ですもんねえ。
瑞季(5回)、松中(5回)、松中(6回)、稲嶺(6回)、瑞季(6回)、吉本(9回)、宮地(9回)
エラーの数7が,スコアボードに輝く・・・ 
ま,公式戦までには,どうにかしてくれることでしょう。
今年最初の観戦は,ドタバタに終始したので,
締まらなかったけど,面白かった・・・のかな。
|
Hawks |
1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 5 | ||
| Swallows | 0 | 1 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 |
(HR) 柴原1号ソロ,ズレータ1号ソロ
稲葉1号2ラン,岩村4号ソロ