折々の花々

山で、旅先で、街角で、ふと出会ってしまったお気に入りの植物たち。

 

 ミヤマオダマキ(キバナミヤマオダマキ)

 

 

 

ミヤマオダマキ(深山苧環) キンポウゲ科

 

「オダマキ」とは、紡いだ麻糸を巻きつけておくもので、距を立てた花の形が似ていることからこの名がつけられたそうです。通常は紫色の高貴な感じがする花なのですが、今回出会ったのは全体が白っぽく、内側がうっすらとクリーム色を帯びた“キバナ”でした。紫よりもさらに気高い感じがしました。
この花とは、“山登り教室”の修了山行に同行して歩いている時に出会いました。

 

2006.8.12

北アルプス・徳沢

 

 

 

 ギンリョウソウ

 

 

 

ギンリョウソウ(銀竜草) イチヤクソウ科

 

暗い林床に生える腐生植物。茎は直立した円柱状で、葉は鱗片状で互生。茎の頂部に筒状鐘形の花を1個だけ下向きにつける。根に有機物を分解する菌類が共生し、すべての養分を菌根の菌類から得ている「腐生植物」で、葉緑素を必要としないため白い。その姿から「ユウレイタケ」の別名があり、中国では「水晶蘭」と呼ばれているそうです。雨にたたられた北岳への山行中に出会いました。

 

2006.7.23

南アルプス・広河原〜白根御池小屋への途中

 

 カキノハグサ

 

ヒメハギ科ヒメハギ属 (兵庫県レッドデータランクB)

山地のやや乾いた林床に生える多年草で、5〜6月に花をつける。

六甲山系では非常に稀。

 

“案内人”仲間からの情報で、群生地を訪ねて出会った花。非常に地味な花ですが、よく見ると個性的で可憐な姿をしています。

先週末に見ごろだとの話だったのでもう終わっているかも、と思ったのですが、ほとんどの株が結実して花は消失していましたが、2株だけ開花しているものを見ることができました。

QWNの所属団体のひとつであるNACS-Jの「珍しいものを尊ぶのではなく、その地域に普通にあるものを大切に」という理念はもちろん理解していますが、やはり見慣れないものを見るとときめく心は止められません。それは、長年連れ添った古女房が一番大切な存在だってわかっていても、ふと出会ったヨソの女に振り向いてしまう瞬間があるようなものでしょう。ほんの一時の浮気心だって、それはそれで楽しめばいいと思うのです。詳しい場所を教えてくださったM本さん、ありがとうございました。

 

2006.6.24

※稀少な植物であるため、場所は記載しません。

 

 水芭蕉

 

サトイモ科 多年草

 

山の湿原に咲く、初夏を告げる花。

白いのは花ではなく仏炎苞(ぶつえんほう)と言って、本当の花は中心部の黄色いところに地味に咲いています。瑞々しい緑の葉と白のコントラストが清楚で、

大地のパワーを感じさせてくれる美しい花・・・

この花に出会いたくて、福井の「取立山」へ酒飲み仲間三人で行ってきました。

天気にも恵まれ、ほかにもたくさんの花々と出会うことができました。至福の山旅・・・

2006.6.7

 

 スノキ

 

ツツジ科 落葉低木

葉の下側に、とっても控えめな花をこっそり咲かせます。
5月28日にひとりで訪れた、長モッコ尾根で出会った花。
このコースは、半日ボッカの定番コースですが、会う人も無く、いつ歩いても静かな道。

この日もやはり誰にも会わず、物思いにふけりながらのんびりと歩きました。

単独行は、緊張するけれど実は割と好きだったりします。

2006.5.28

 

 

 イワウチワ

 

イワウメ科 常緑多年草

五月山行で訪れた、白山麓・中宮道に驚くほどの大群落を作って咲いていました。
蕾は濃いピンクで、咲くとほのかな桃色に・・・とても可憐な花でした。
でも、出会ったときには「お花がキレイ」なんて言っていられるような状況ではなく、
ゼイゼイ荒い息と脂汗をしたたらせている、愚かな人間にはまるで関係なく、
美しい花は美しい佇まいで咲いており、そのことに少し感動したQWNだったのでした。

2006.5.3