林真理子


「ドラマティックなひと波乱」「美女入門 PART2」「コスメティック」「葡萄物語
紅一点主義

ドラマティックなひと波乱
「週刊文春」に連載されたエッセイと、緊急特別寄稿・雅子さま「耐える日々」

自分のお見合いや、結婚話などはバンバン書いてた林さんが
妊娠、出産、育児に関しては書こうとしないことに、林さんのポリシーを感じます。が、
このエッセイの中に、ほんのちょこっと娘さんの話題が出てました。
【ここからネタバレ】 ※ドラッグ
林さんの家に、若乃花夫人の美恵子さんが上のお子さん二人を連れて来たことがあって
そのとき、美恵子さんの息子のハンサムで四歳なのに男の色気がある“マー君”に
おばちゃんのうちの女の子、将来お嫁さんに貰ってくれない?」と言ったら、
「アメ、くれるならいいよ」とマー君は言ったらしい。(かわいいなぁ)
林さんは本気なんだそうだ。ふふふ。
(2003.1.15)

美女入門 PART2
雑誌「アンアン」に掲載されたエッセイ。

林真理子さんのエッセイに
『真理子の青春日記&レター』(1986年刊行)というのが
ありました。これには、林さんが大学を卒業して恋も仕事もうまくいかなかった頃の日記と
友人に宛てた手紙が載せられています。日記では、お金や将来の不安な気持ちが暗く
綴られているのに対して、友人への手紙ではやたら明るく元気と両極端なのだけれど、
その頃から「野心家」「美の追求」「ミーハー」「いい男が好き」というのが窺えます。
林さんって、大物作家となった今も昔も変わらないな〜。(2003.1.22)

コスメティック
広告代理店から、化粧品会社へと30歳で転職した北村沙美。
コリーヌ化粧品PRマネージャーとなり、数々の困難に立ち向かい伸し上がっていくさまや、

化粧品業界の裏側は面白く読めた。裏側・・・興味深かった。こんなことが?と驚いた。
野心家の沙美は好きになれないタイプだけれど、その力強さには脱帽。(2003.3.15)

葡萄物語
映子は28歳で初恋の相手、洋一と見合い結婚をして6年。子どもはいない。
葡萄農園の嫁となり、姑の正美と喧嘩をしながらも何とか続いていたが
かつて洋一が好きだった、映子の高校の同級生美和子が離婚をして戻ってきたことで
映子は不安になる。そんな映子の前に、東京の出版社に勤める渡辺という男が現れた。
【ここからネタバレ】 ※ドラッグ
美和子との浮気を映子に打ち明けたときの洋一の身勝手さ、美和子のしたたかさ、
そういう男女の狡さを描くのが、林真理子さんは上手いなと思う。
洋一、美和子とは対照的に、映子と渡辺の関係は不倫という暗いイメージではなく
甘酸っぱいものさえ感じる。渡辺が肝臓ガンで亡くなるという恋の結末は突飛で
ラストも呆気なく感じたけれど、苦手意識のある林さんの小説の中では
『葡萄が目にしみる』とともに好きな作品。

       
幸福かどうかなどというものは、毎日ぐらついている秤のようなものかもしれない。

         その時々の出来ごとで、片方が重くなったり、軽くなったりするのだ。 
      (2003.4.05)

紅一点主義
「週刊文春」2000年11月〜2001年10月までの連載エッセイ、他。

女がいちばん羨望を抱くシチュエーションは「男性たくさん紅一点」だとかねがね思っている
という林さんは、作曲家の三枝成彰さんが中心になって結成した「六本木男性合唱団」
ただ一人の女性歌手。みんなにチヤホヤされてご満悦!・・・なのだけれど、ちょっと悲しい
「紅一点」、念願の出演を果たした「ビストロ・スマップ」でのエピソードなど。
“キムタクが揚げてくれたトンカツを食べる女というのは、世の中でそう何人もいないでしょう”
いない、いない!林さん、羨ましーい。(2003.6.14)




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