松岡圭祐


「千里眼」「ミドリの猿」「運命の暗示」「後催眠」「洗脳試験
千里眼の瞳
マジシャン」「千里眼のマジシャン」「蒼い瞳とニュアージュ
イリュージョンマジシャン第U幕カウンセラー

千里眼
岬美由紀。28歳。カウンセラー。
もう、すごいです。元、航空自衛隊パイロットという事からしてすごいけれど
美人で優しくて強くて・・・かっこいいです。かっこ良すぎます!

映画では水野美紀。イメージ的にはいいのでは?
華奢な感じがしますが、どうしてどうして。
少林寺をやってたそうだから、はまり役だったのでは。

ミドリの猿
『千里眼』シリーズ、第二作。

『催眠』の嵯峨敏也と入絵由香も登場。
ビデオで観た配役で、嵯峨は稲垣吾郎。
由香は菅野美穂のイメージで読まされてしまう。

前作『千里眼』では、非の打ち所がないような岬美由紀が、本書では「千里眼」と呼ばれ
心を許そうとされない孤独感を持っていることが描かれ、共感しやすくなっています。
“人間はすでに見たことがあるものを思い浮かべているときには左上を、
 まったく見たことがないものを想像しているときには右上を眺めます”
 だから、あなたの言ってることはうそ・・・などと言われたら、やっぱり嫌だ〜。

嵯峨の方も、
“指で鼻をこする。爪で眉をかく。半身になって立つ。
 早口になる。嘘や隠しごとのある人間の無意識的な動作の特徴だ。
 今のあなたには、いずれも当てはまる”・・・とか言っちゃってるし。

このゴールデンコンビが組んで「ミドリの猿」の謎を解いたのかと思ったのに
なんとも中途半端な終わり方!続きは第三作でってこと?あ〜〜早く続きが読みたい!

運命の暗示
『千里眼』シリーズ、第三作。
岬美由紀、最大のピンチでどうなるかと思ったら、(うーん、そうきましたか)という感じ。
「ミドリの猿」の謎も、一応明かされはしたけれど・・・いいのか?それで(ちと、不満)
でも、遊び心が入っていて楽しめました。嵯峨が言ってた、“自転車便やってる友達”と
いうのはもしかして、もしかしなくても「メッセンジャー」の剛くんのことだよね???
もうすっかり、嵯峨=吾郎ちゃんなのねー。さて、次はいよいよ『洗脳試験』
一体、どんな意外な真相が待っているのでしょうか。楽しみ!

後催眠
   ひとりでいることには、寂しさがつきまとう。
   だが孤独は安堵をもたらす。
   他人と接することで生じるさまざまな軋轢から遠ざかることで、
   静かな時間をえることができる。
   周りがそれを許しさえすれば。
      (本文から、気に入った箇所を抜粋)
......................................................

神経症を患ったことのある絵美子が理不尽な刑事の牧山相手に、精神科医の深崎に
支えられながら強くなっていく過程が良かった。「電話の女」の謎も、追われているという
深崎の説明も最後には明らかにされて、せつなさが残った。
嵯峨くん、今回は出番少なすぎ。(しかもパソコンのパスワードが笑える)
もう、どこまでも嵯峨は吾郎ちゃんなんだね、松岡さんったら。

洗脳試験
岬美由紀が、今回もあまりにもひどい状況に陥るのですが
強い精神力と責任感、そして美由紀を愛する少年によってピンチを潜り抜けます。
ここで主役が死ぬはずはない!とわかってはいても、ハラハラ、ドキドキするものです。

非の打ち所がない美由紀。「洗脳試験」では、歌も上手く料理も上手だという事が判明。
そして、光ゲンジのファンだったらしい(笑) もうお約束となっているのか、
毎回何気にスマップの話題が出たり、稲垣吾郎の名前が出たりしてきましたが、
とうとう水野美紀までも。名前こそ出てはいませんが・・・笑えます。

友里佐知子の“意外な正体”が最後の方で明かされた時、あまりにも意外すぎて
頭の中真っ白。ラスト、私には予想出来ませんでした。読みながら泣けました。
これで本当に終わりなのかな。「千里眼」三部作といいつつ「洗脳試験」が出たし、
これが最終といいつつ、また出ませんかね?・・・というか、出て欲しいです!

千里眼の瞳
千里眼」シリーズ第5作。
今回は今までと違って、岬美由紀が超人的でなく普通の女性として描かれているのが新鮮。

実際にあった事件や実在する人物の名前まで出て、こんなこと書いて大丈夫ですか
松岡さん?・・・と勝手に心配しつつ、500ページ以上の厚さに見合う内容の濃さに満足。
とくに、北朝鮮の工作員の李秀卿の存在が大きかった。美由紀と水と油で反発し合っていた
からこそ、絶対絶命の場面、ラストシーンでの感動が大きかったように思えます。

マジシャン
「目の前でカネが倍になる」
詐欺事件の参考人たちが口をそろえる、謎の証言。
警部補、舛城は新米刑事の浅岸と、科捜研研究員、白金恵子とともに捜査をするうち
マジシャンを志す一人の少女、沙希と出会う。

目の前でお金が手を触れることなく倍に。100万なら200万、200万なら400万。
一体、どんなトリックなんだろう!とわくわくしちゃいました。
松岡さんは作品に実名をよく出すけれど、この作品にも当然のようにマリックさんの名が。
他にも、※ドラッグ  
宇多田ヒカル、後藤真希   ←別に隠すことではない。
実際の人物の名を出すことによって、作品にリアルさを感じます。

詐欺の手口がすべて手品のトリックの応用というのも面白く、種明かしされるたびになるほど
ー!と感心してしまいます。キャラも魅力があって、とくにお嬢さま育ちの白金恵子さんが
いい味出してました。この作品で終わるのはもったいない。シリーズ化、希望。(2002.12.19)

千里眼のマジシャン
お台場に出来たカジノ・テーマパークが警察官僚や政府高官を招待しての仮営業中に
ゲリラ部隊に占拠された。ゲリラ部隊の正体、目的、四百億の行方は・・・。
『千里眼』の岬美由紀、『マジシャン』の里見沙希、舛城徹が共演。ファンには嬉しい。
【以下ネタバレ・ドラッグ】 
変だ、何か変!と思っていたら「岬美由紀」はニセモノだった!
でも、米倉茜が美由紀だったというのはびっくり!気づかなかった・・・。
嵯峨くんは出番は少なかったけれど、重要な役どころでした。ラストもよかった。
(2003.4.04)

蒼い瞳とニュアージュ
第三のカウンセラー、一ノ瀬恵梨香登場。
25歳。渋谷系ギャルファッションの臨床心理士、という恵梨香のキャラが楽しい。
内閣情報調査室の新人、宇崎俊一は恵梨香の力を借りて爆弾テロを阻止することが
出来るのか、まさにスリルとサスペンス。宇崎、恵梨香コンビのシリーズ化、希望します。
ニュアージュとはフランス語で雲のことらしい。作中に出てきた、この本と同じタイトルの
『蒼い瞳とニュアージュ』という絵本、実際にはないのかな・・・。(2003.11.26)

イリュージョンマジシャン第U幕
マジック愛好家、椎橋彬は両親や社会全てに怒りと絶望感を抱えて15歳で家出、上京。
マジックのタネを利用した万引きで財をなす彬を捕まえるため、捜査二課警部補の舛城は
里見沙希の力を借りようとするが・・・。【以下ネタバレ・ドラッグ】
 『千里眼のマジシャン』は
“フィクション”で、お台場カジノでのテロ事件はなかったことになっていました。
そんな、そんな・・・。(しばし呆然) 沙希は最初にちょこっと出てきただけで、
次はいつ出てくるのかと気をもみましたが、後半のここぞ!という場面で再登場。
彬と沙希、マジックに依存してきた孤独な二人が心を通い合わせたとき・・・。
救いを感じさせるラストにホッとしました。
(2003.12.2)

カウンセラー
嵯峨くんは優しいけれど、今回はその優しさが痛かった。【以下ネタバレ・ドラッグ】
少年法について嵯峨くんの、「厳しくする前にもっと家族関係を考えていくべきだろう」
「人の命の尊さを知り、思いやりを育てる。それは家族関係のなかで親から子に
受け継がれていかねばならない課題のようなものだ」・・・・・という言葉が印象的。
子を持つ事の責任をあらためて感じました。
(2004.1.6)








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