楽家 BookReview
1997年以前
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  • ★3つ以上はお薦めです。★4つと★5つは個人的な好みや、 読んだ時の感情によって違っているだけで、ほとんどの場合は差がありません。

  • 右端の「有」は所有、「借」は図書館から借りた本、「古」は古本屋で買った本、 「貰」は人から貰った本であることを表わしています。

  • 以前に読んだ中のお薦め本

    日本のファンタジー小説
    日本のSF小説
    日本のミステリー・探偵小説
    日本の恋愛小説
    日本の歴史・時代小説
    日本の小説
    日本のノンフィクション
    海外のSF

    日本のファンタジー小説

    ★★★★★ 「月の影 影の海」十二国記シリーズ1小野不由美講談社X文庫ホワイトハート 1992/6/20,7/20
    ★★★★☆ 「風の海 迷宮の岸」十二国記シリーズ2小野不由美講談社X文庫ホワイトハート 1993/3/20,4/20
    ★★★★★ 「東の海神 西の滄海」十二国記シリーズ外伝1小野不由美講談社X文庫ホワイトハート 1994/6/5
    ★★★★★ 「風の万里 黎明の空」十二国記シリーズ3小野不由美講談社X文庫ホワイトハート 1994/8/5,9/5
    ★★★★★ 「図南の翼」十二国記シリーズ外伝2小野不由美講談社X文庫ホワイトハート 1996/2/5
     いうまでもなく新刊がもっとも待ち遠しい。はやくでろー。ちなみにどれも完璧に面白い。「風の海〜」だけ星4つなのは、主人公が男だからかも。

    ★★★★★ 「バガージマヌパナス」池上永一新潮社
     日本ファンタジー大賞受賞作。沖縄の特に石垣島に興味を持った最大の原因。ほんとーに八重山はこんな感じ。主役の女の子がすごい。ちなみ久高島の御嶽(”おん”または”うたき”)でここは霊験有りそうと思った。でも石垣島は都会である。さっきテレビで石垣島で子どもいじめられたので親の故郷の鳩間島に行った家族の話があった。都会人(というほどでもないが)が思うところはやはりギャップがある。

    ★★★★☆ 「鉄塔武蔵野線」銀林みのる新潮社
    この本を読んで以来、鉄塔が気になるようになってしまった。以前は無視できたのに意識してしまう。原子力発電所がすごいところであるという発想は、子どもらしくてよい。写真入りがこの本の最大の特徴でもあるが、よくやったねーという以外の何ものでもない。最後のシーンはちょっとはしゃぎすぎのような気はしている。

    ★★★★☆ 「エルガーノの歌」井辻朱美早川書房
     多分絶版。手元に置いときたくて古本屋で手に入れた。そこはかとない悲しみがあふれている珠玉の短編集でとても感傷にひたれてよい。挿し絵もよい。昔、OhPCで大原まり子のエッセイ連載の挿し絵をしているのを見たことがある。雰囲気はぜんぜん違うが。

    ★★★★☆ 「トワイライトサーガ」栗本薫光風社
     しぶい。グインとは違うしぶさがよい。当然ゼフィールがよい。桜井京介につながる部分であろう。


    日本のSF小説

    ★★★★★ 「ハイブリッドチャイルド」大原まり子早川書房
    特殊機械がとてもいい。最後に世界が作られてしまうのも。

    ★★★★★ 「吸血鬼エフェメラ」大原まり子早川書房
    男に寄生すると増殖するという設定はすごい発想。最後の降ってくるシーンはすごい。その後のエピローグも予想外。

    ★★★★★ 「タイムリーパー」大原まり子早川書房
    大原まり子では個人的にはベストか?大森望の評論の影響もあるかも。事故って気づいたら首から下はサイボーグというのはかなり恐い。気が狂うかも。それと時間修正をする前に時間警察?では時間セーブしておけば失敗した時間を切り捨てることができるというRPGゲームな考えは思い付きそうで思い付かなそう。最後のシーンはかなりつらいなぁ。自分は必ず助けられ、愛する人は死ぬのは分かっていて、助けることができるのにそうしてはいけないというのは。

    ★★★★☆ 「エイリアン刑事」大原まり子たぶん徳間書店
    いのまたむつみの絵でだまされそうな話だけど、大原まり子なので問題無し。異星人に寄生されるというのは面白い案。しかも相手も刑事と犯人というところが。最後で死ぬはずがないと思われた女刑事と異星人が死んだと思ったら実は、というのは面白い。


    日本のミステリー・探偵小説

    ★★★★★ 「六番目の小夜子」恩田陸新潮社
    この主役の女子高生と準主役の男子高校生がよい。男の名前に「秋」とかいて「しゅう」と読ませる名前はとてもかっこいい。主役の女の子もとてもいい。周辺の友達や怪しげな先生もよく、一番重要なミステリの部分がさらに謎でよい。最後までこの謎は完全に解けず。クローズワールドミステリとしてとてもおもしろい。これも日本ファンタジー大賞最終選考作品。

    ★★★★☆ 「球形の季節」恩田陸新潮社
    小夜子とは違う形によるクルーズワールドミステリ。最後に主役もいってしまったのだろうか?。

    ★★☆☆☆ 「不安な童話」恩田陸講談社?
    夢?か記憶?(忘れた)に出てくる人の過去の殺人事件のはなし。犯人というか結末は意外。でも前2作よりつまらない。

    ★★★★☆ 「バルーンタウンの殺人」松尾由美早川書房
    いろいろと意表をつかれる本。とんがり型とまる型の違いは体験者でないとわかるまい。

    ★★★☆☆ 建築探偵桜井京介シリーズ篠原真由美講談社ノベルズ
     「ぱふ」増刊号に惹かれて読む。シリーズ1はトリックもいまいちで面白くない。2は異端でインドで面白い。1も2も3も蒼(少年)が先走りして面白い。このキャラクターがいなければ1でやめていた。3はまずまず。日光や栃木県が入っててそれで楽しめた。4はシリーズ中一番よい。ここでは三春(男)が先走りする。背景がとても楽しめるので気分がいい。これはちょっと住んでみたい下宿。でも自分は選ばれることはないだろう。


    日本の恋愛小説

    ★★★★☆ 「おいしいコーヒーの入れ方1」「2」村山由佳集英社
     やわらか本。いやーなつーかねー、という感じ。この先に興味あり。

    ★★★☆☆ 「野生の風」村山由佳集英社
     アフリカに行きたくなる本。この本内の記述で”ライオンでも楽しみで他の動物を殺す”というのがあり、これが本当なら自分のデータベースの修復を迫られている。とりあえず、信頼できそうな作家なので一応正しいと思っている。

    ★★★★☆ 「青のフェルマータ」村山由佳集英社
     表紙は”19”などで有名なきたがわ翔。さすがジャンプ。この本のイルカの記述もすでに信じている。この伝説の演奏を聞いてみたくなる本。ウクレレはこの影響かも。

    ★★★★★ 「BAD KIDS」村山由佳集英社
     これが一番のお薦め。2人の主人公の付き合いかたがとってもいい。この2人の関係はある種の理想かもしれないと思う。


    日本の歴史・時代小説

    ★★★★★ 「影武者徳川家康」隆慶一郎
    ★★★★★ 「花と火の帝」隆慶一郎
    ★★★★★ 「死ぬことと見つけたり」隆慶一郎
    ★★★★★ 「一夢庵風流記」隆慶一郎
    どれもおもしろい。「花〜」と「死〜」ともに絶筆時の本なので最初の「家康」の話を否定している部分がある。惜しい人をなくしたの一言。

    ★★★☆☆ 「もしかして時代劇」宮本昌孝早川書房
    単純におもしろい。当時の早川としては初めての時代劇?でも基本はファンタジーだろう。最後の関西弁が日本標準語というところがいい。

    ★★★☆☆ 「剣豪将軍義輝」宮本昌孝
    本当にこんなに強い将軍だったのか?という点はとーても気になったが、それを考えなければとても面白い。最後の銘刀使い放題はいいのか悪いのか。しかも死人使いをこうつかうのは初めて読んだ。

    ★★★☆☆ 「重耳」宮城谷昌光
    淡々と進む話。すごく面白いかというとそうでもないが、なんとなく読み進めていってしまう。時代考証がしっかりしているからか?

    ★★★★☆ 「花の一郎太」柴田錬三郎
     主人公の心意気の高さがすごい。悲恋小説ともいえる。ここまで素養と度胸と武芸と実力がある人の欠点に対するコンプレックスが自分に重ねあわせられるところがある。

    ★★★★☆ 「剣と旗と城」柴田錬三郎
     最後が尻つぼみな点がとにかく惜しい。すごい波瀾万丈な物語。優男が主役かと思ったら、剣士が主役であった。最後の部分は尻つぼみでもあるが、無常を感じさせる終わり方であるともいえる。


    日本の小説

    ★★★★☆ 「氷海の上のガレオン」木地雅映子集英社
     すばる新人賞かなんかをとった本。1年くらい前に読んだが記憶によく残っている。たしか3編からなる。タイトルの話が一番よい。主人公の家族構成がなかなか。弟の名前が”すずき”なのがすごい。兄貴も主人公の女の子も変な名前のはず。兄貴はそれでいじめられたので、すずきは空手を習って人気者となる。当然両親とも普通ではない。非常にいい印象しかない。残り2編は宮沢賢治系のファンタジーぽい小説。長い方(タイトル忘れた)はファンタジー以外の部分がとっても気分がいい。

    ★★★★★ 「鋼鉄の騎士」藤田宣永講談社
    最初のプロローグを読むだけでは全く予想不可能な話。富豪のおやじがいい。だが...。この作家はフランス作家ともいえる。鋼鉄がF1というのもいいタイトル。途中から始まる活劇はとてもおもしろい。すごい分厚いけど、続きが読みたい。

    ★★★☆☆ 「天使猫のいる部屋」薄井ゆうじ
    たまごっちを予見した本。ヒットメーカーの元は有名人がコンサート会場で披露した点であるのだが、実際とは違う。(たまごっちは女子高生?)それと大きさがペット籠である点も違う。死ぬと再起動しない点も違う。でもすごく良く似ている。たしか1990年ぐらいの作品。

    ★★★★☆ 「100%ピュア」比留間久夫
     あの犯人のトリックには最後までだまされた。でも推理小説ではない。事件の解決のスジの一つとなる怪しい笛吹きの人がこの小説の書くきっかけとあとがきで聞いたとき、作者はもしかして宗教にでもはまっているのかと思った。この謎は解けていない。この点を除けば、とってもドキドキで面白い。

    ★★★★☆ 「優駿」宮本輝
     映画になった有名なやつ。とても面白く、競馬業界のウラが見ることができて楽しい。やっぱり主役の女の子がとてもいい。でもこの子を振り向かせるのは今の自分にはとても無理。


    日本のノンフィクション

    ★★★★★ 「ASIAN JAPANESE」小林紀晴情報センター出版局
    ★★★★☆ 「ASIAN JAPANESE2」小林紀晴情報センター出版局
     「1」はとにかくいい。一人一人の人生の生き方がいい。いやーみんな同じように悩むのね。これを読んでいから旅をしたくなった。写真もいいので、自分も写真をやりたくなる。「2」はちょっと自分にはまだ、という感じ。自分の進むべき道が決まっている人達のための書。

    ★★★★☆ 「メキシコホテル」大倉直旅行人
     メキシコ一年滞在記&世話人記。人間模様が実話なのでおもしろい。これでプロレスに興味を持つ。修行は大変そうである。


    海外のSF

    ★★★★★ 「リプレイ」ケン=グリムウッド新潮社
     個人的にはSFナンバー1。ありがちな話を完璧にまとめた上にそれをリプレイするという点がすごい。ちなみに完璧にまとめたとは、実際に自分がそうなったときどういう風に行動するかを完璧に描き切っているということ。話内の架空の話がすごい良くできていて、これで話が作れると思っていたら、新作がそのような話らしい。(イルカが実は古代の知性体の生き残りのなんたらこうたら...)自分が本当にそうなったらどうするか考えてしまう。実は今の自分がそれに当てはまっていたりして。作者は有名な作家の別名だとも、また実在のリプレイヤーともいわれている。

    ★★★★★ 「バーチャルガール」エイミー・トムスン早川書房
    最初のバーチャルプログラミングから驚かされた。AIに関する部分はともかく、ロボット(という表現が正しいかわからないが)の感情というか存在というか、情報の取捨選択のリアリティといのが、実に生々しくていい。感情の持たないAIを持つように教育するとか。途中で出てくるSEXに対する興味とかも何となくAIらしくて冷静に観察し、男とか女を超越しているのがいい。

    ★★★★☆ 「ハイペリオン」ダン=シモンズ早川書房
    ★★★★☆ 「ハイペリオンの没落」ダン=シモンズ早川書房
    賞を取っただけはあり、とてもおもしろい。没落のほうの最後の宇宙人対策は結構意表をつかれた。星4つなのは、この本はSF者ほど読み込めるためである。有名なSFを下敷きにしている話があるからである。とくに1巻のほうの巡礼者の話では。

    ★★★★★ 「影との戦い」 ゲド戦記1アーシュラ=K=ルグィン岩波書店
    ★★★☆☆ 「こわれた腕環」 ゲド戦記2アーシュラ=K=ルグィン岩波書店
    ★★★☆☆ 「さいはての島へ」 ゲド戦記3アーシュラ=K=ルグィン岩波書店
    ★★★★★ 「帰還」 ゲド戦記最終巻アーシュラ=K=ルグィン岩波書店
    「影との戦い」は基本である。その後2作はおもしろいけど、それ以上ではない。問題は「帰還」である。帰還は明らかに大人向けで、今の自分ですらかなりきつい。英雄の宴の後というのは難しい。


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