狂
数日後の夜半・・・
「お兄ちゃん、こないだの話だけど・・・」
妹が話しかけてきた。
「こないだってテルの事かな?」
「うん、そうそう、昨日お兄ちゃんが居ない時に、電話があったのよ。」
「ま、どーせ表に出て来れない意気地なしなんだろ?
また、無言電話か、イタ電かぁ?」
「ううん、結構話してたよ?お兄ちゃんの事、面白いヤツだな?って言ってたし。」
「失礼な!!!!!!!!!!」
「アタシに怒ってもしょーがないでしょー?
んで、テルって、アタシの友達の知り合いなのよ。
●●子の元彼らしいし。」
「へぇ・・・そーなんか。」
「うん、アタシやお兄ちゃんと中学は違うけどね。」
「へぇ・・・そーなんか。」
「噂によると、ネンショーに入ってたとかって聞いたんだよね。」
「へぇ・・・そーなんか。」
「それから、▲■組に所属してたらしいよ?」
「へぇ・・・そーなんか。」
「・・・・・・昔、昔、ある所にお爺さんとお婆さんが居ました。」
「へぇ・・・そーなんか。」
「お兄ちゃん・・・話聞いてる?」
「へぇ・・・そーなんか。」
「もーいい!!!!!」
「ウソウソ・・・ゴメンゴメン、ちゃんと聞くよ。」
「もう・・・そんでね、組から●●●万円盗んで追われてるらしい。」
「マジ???俺って、そーゆーバカに絡まれる宿命なんかなぁ?
なんで、こう俺の周りって、変なのばっかなんだろ?類は友を呼ぶってか?」
「で、これがテルの写真ね?友達にアルバム借りてきたのよ。」
軽く流されてしまった・・・
「どれどれ・・・うわ!?コイツは恐い・・・」
「身長もそれほど大きくないし、気が弱そうなんで、見てくれほど恐くもないらしいけど。
でも、見てくれや暴力だったらテルより、お兄ちゃんの方が・・・で、●●子は恐がっちゃってさぁ・・・」
俺の方がなんなんだよ・・・
「恐がってるって・・・もしや●●子は、俺を恐がっているのでは?」
「まぁ、とにかく、恐がってるのよ、彼女は・・・」
お願いだから、否定してくれ・・・
「まぁ、俺と一緒でテルは口だけっぽいからなぁ・・・挑発しても出て来ないし、大丈夫じゃない?
つーか、挑発ってか、バカにしてただけなんだけどね?」
「でも、バカにバカにされたら、バカだって怒るんじゃない?」
「それって・・・何が言いたい???」
「ぶぇーーーつぅーーーにぃーーー。」
「・・・まぁいい・・・しかし、日本最大の広域暴力■の▲■組の事務所なんて、
ここいらにあったっけか???」
「アタシに言われても・・・そーゆー事務所調べて回る趣味とか無いし。」
「しかし、テルって、ヤサに戻ってるのかなぁ?」
「まさか・・・追われてて戻れないから、
ネンショー出て彼女の所にガラかわそうとしてたんじゃないの?」
その時・・・ごく普通の一般的な兄妹の会話をさえぎって電話が鳴った・・・
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