Elvis Presley "The Great Performances" (BMGビクター BVCP-20)

 1990年に"Elvis:The Great Performances"というVideoが発売されましたが、それのサウンド・トラック的な性質を持つCDとして編まれたアルバムです。

1.My Hapiness
2.That's All Right
3.Shake, Rattle & Roll/Flip Flap & Fly
4.Heartbreak Hotel
5.Blue Suede Shoes
6.Ready Teddy
7.Don't Be Cruel
8.Teddy Bear
9.Got A Lot Of Lovin' To Do
10.Jailhouse Rock
11.Treat Me Nice
12.King Creole
13.Trouble
14.Fame And Fortune
15.Retuen To Sender
16.Always On My Mind
17.American Trilory
18.If I Can Dream
19.Unchained Melody
20.Memories

 サントラ的な性質ということで、レコード用の録音以外の音源も使われていますが、そこに貴重な音源が使われていることが特徴でしょう。
 何といっても、Sunに吹き込む以前に自身でプライベート用にSunで録音したもので、1988年に存在が確認されたものです。
 また、"Shake, Rattle & Roll/Flip Flap & Fly"は、1956年に初めて全国ネットのTVに出た際の録音。そして"Ready Teddy"が、Ed Sullivan Showへ出演した際のものです。
 それから、"Got A Lot Of Lovin' To Do"がシングル用ではなく映画用に撮った録音。"Treat Me Nice"はシングルとは別テイクのようで、映画に使われたものです。
 シングル用のものとしては、Sunのものは"That's All Right"しかありませんが、この荒々しさが、やはりSun時代の特徴でしょう。
 RCAに入ってそれは洗練されていくのですが、ただ、どこかに荒さを残していたのがPresleyの魅力を形作っていたように思います。"Heartbreak Hotel"や"Trouble"のようにブレイクが入って、格好をつけているところに荒さが同居しているものもありますし、"Don't Be Cruel"や"Retuen To Sender"のように、ポップでありながらElvisでなければこうは歌わなかっただろうなと感じさせる作品もあります。それが、Elvisの"King Of Rock 'N' Roll"の称号を色褪せることなく要因なのでしょう。
 1968年のいわゆる「カムバック」以降でも、単なるポップとは違う雰囲気を感じさせるところがあり、結局は南部臭さが抜けなかったことがElvisをElvis足らしめていたのではないでしょうか。その時代の"Always On My Mind"も、まだ聴かせる力を持った作品でした。

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(C)2008 Solomon Yi