Freddy Fender "The Collection"
George Jones "All time Greatest Hits"
"The Sun Story Volume Two - Rockabilly Rhythm"
『Super Best カントリー & ウェスタン』

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"The Sun Story Volume Two - Rockabilly Rhythm" (instant INS5040)

 Sun Labelに残された、珠玉のRockabilly集です。

1.Johnny Cash & The Tennessee Two:Folsom Prison Blues
2.Malcolm Yelvington:It's Me Baby
3.Ernie Chaffin:Feelin' Low
4.Johnny Cash & The Tennessee Two:I Walk The Line
5.Carl Perkins:Boppin' The Blues
6.Carl Perkins:Dixie Fried
7.Johnny Cash & The Tennessee Two:There You Go
8.Johnny Cash & The Tennessee Two:Home Of The Blues
9.Johnny Cash & The Tennessee Two:Ballad Of A Teenage Queen
10.Jerry Lee Lewis & His Pumping Piano:Breathless
11.Johnny Cash & The Tennessee Two:The Way Of A Woman In Love
12.Ray Harris:Come On Little Mama
13.Billy Riley & His Little Green Men:Flyin' Saucers Rock 'N' Roll
14.Sonny Burgess:Ain't Got A Thing
15.Carl Perkins:Put Your Cat Clothes On
16.Billy Riley - Little Green Men:Red Hot
17.Johnny Carroll:Rock Baby Rock It
18.Hayden Thompson:Love My Baby
19.Jerry Lee Lewis:Milkshake Madomiselle
20.Warren Smith:Red Cadillac & A Black Mustache
21.Carl Perkins:Blue Suede Shoes
22.Roy Orbison:Ooby Dooby
23.Jerry Lee Lewis:Whole Lotta Shakin' Goin' On
24.Warren Smith:So Long I'm Gone
25.Bill Justis & His Orchestra:Raunchy
26.Jerry Lee Lewis & His Pumping Piano:Great Balls Of Fire
27.Johnny Cash & The Tennessee Two:Guess Things Happen That Way
28.Carl Mann:Mona Lisa
29.Charlie Rich:Lonely Weekends

 メンバーを見渡すと、Sunのドル箱だったのはJohnny Cashでしょうか。ロカビリー色は薄いと思いますが、カントリーとしては"Folsom Prison Blues"などの代表曲が複数生まれています。
 Sun以降にカントリー界でスターに就いたシンガーにはCharlie Richもいます。1970年代になって脚光を浴びますが、それまでは下積みという感じの時代でした。ポップな感覚も強いのですが、南部的な雰囲気が抜けなかったというのが彼の個性でしょう。
 さて、ロカビリー時代のスターとなれば、このアルバムではCarl PerkinsとJerry Lee Lewisが双璧でしょう。
 Carl Perkinsは荒々しさが魅力でしょうか。"Blue Suede Shoes"がいちばん著名でしょうが、よりパワフルなのが"Boppin' The Blues"でしょう。それと超アップ・テンポで押しまくる"Put Your Cat Clothes On"。この作品ではJerry Lee Lewisがバックにピアノで加わったことで加速度がついてしまいました。
 そのJerry Lee Lewisはアップ・テンポがいちばん様になるでしょう。ヴォーカルはむしろ整ったスタイルですが、ピアノは別人格だったようです。"Whole Lotta Shakin' Goin' On"と"Great Balls Of Fire"が代表曲といえるでしょうが、"Milkshake Madomiselle"での乗りの良さは格別です。
 しかし、この二人以外も役者は揃っています。Ray Harrisの"Come On Little Mama"は、このアルバムの中でもいちばん切れている感じがします。
 野卑さではBilly Rileyも負けてはいません、ここに採られた"Flyin' Saucers Rock 'N' Roll"と"Red Hot"が彼の代表作といえるでしょうし、Sunのロカビリーの中でもギラギラしている作品です。
 Sonny Burgessの"Ain't Got A Thing"も超アップ・テンポの作品ですが、バックのRay Kern Kennedyのピアノが、このリズムを支えています。
 それからブルージーな感覚が強い作品として、Malcolm Yelvingtonの"It's Me Baby"があります。ロカビリー・シンガーのブルース寄りの作品として、かなり質が高いと思います。
 これらがとくに目立つ作品といえるでしょう。

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『Super Best カントリー & ウェスタン』 (東芝EMI TOCP-9155)

 Capitol系列のシンガーの作品で編まれた、カントリーの入門篇です。

1.Wanda Jackson:Jambaraya
2.Ferlin Husky:I Can't Stop Loving You
3.Merle Haggard:Green Green Grass Of Home
4.Hank Thompson:The Wild Side Of Life
5.Roy Acuff:Wabash Cannonball
6.The Louvin Brothers:Alabama
7.Ferlin Husky:I Really Don't Want To Know
8.Tennessee Earnie Ford:16 Tons
9.Faron Young:Tennessee Waltz
10.Merle Haggard:Okie From Muskogee
11.Hank Thompson:Wildwood Flower
12.Texas Bill Strength:North Wind
13.Merle Haggard:Branded Man
14.Dean Martin:My Rifle, My Pony And Me
15.Faron Young:Don't Let The Stars Get In Your Eyes
16.Sonny James:Young Love
17.Tex Ritter:High Noon
18.Jean Shepard:Dear John Letter
19.Texas Bill Strength:The Yellow Rose Of Texas
20.Sonny James:You Are My Sunshine

 無理に有名曲を入れている感がありますから、入門篇としてもアルバムのレベルは低いものでしょう。ただ、質のいい作品もありますから、それらは紹介しておこうと思います。
 看板シンガーのMerle Haggardは3曲収められていますが、1967年にビッグ・ヒットとなった"Branded Man"が味わいが深いものでしょう。"Okie From Muskogee"も彼の代表作ですが、質的には前者だろうと思います。
 Hank Thompsonは2曲ありますが、Merle Travisのギターが見事な"Wildwood Flower"が代表作に相応しい出来です。
 The Louvin Brothersは1950年代に人気を誇った兄弟デュオですが、ここでの故郷のアラバマ賛歌でも清々しい歌声を聞かせてくれます。
 Sonny Jamesは普通のカントリー・シンガーというレベルですが、"Young Love"の持つ甘酸っぱさは、彼をスターに仕立てただけのことはある作品といえるでしょう。
 Tex Ritterの"High Noon"は、。映画『真昼の決闘』の主題歌。これは映画に相応しい曲でした。
 Jean Shepardのサッド・ラヴ・ソングの"Dear John Letter"ではFerlin Huskyが語りで加わりますが、この語りが作品をより豊かにしているように思います。
 以上6曲が質も高いかなと思えるものですが、3割はそれなりの曲が入っているという見方も出来るでしょうね。

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George Jones "All time Greatest Hits" (Liberty CDP-7243-8-30135-2-4)

 1962~1964年にかけて契約していた、United Artest時代の作品で編まれたアルバムです。シングルで発表されていないものもありますが、いかにもCountryという雰囲気に溢れています。

1.Love's Gonna Live Here
2.The Race Is On
3.Not What I Had In Mind
4.Wings Of A Dove
5.Rollin' In My Sweet Baby's Arms
6.She Thinks I Still Care
7.Your Heart Turned Left (And I Was On The Right)

8.Where Does A Little Tear Come From
9.Running Bear
10.Sometimes You Just Can't Win

 UA時代の代表曲は何といっても1962年の6で、チャートの1位を6週キープした記録が残っており、Billboardでの1960年代のヒットのうち22位にランクされています。全ヒット曲のうちの22位ですから、相当に上位だということです。
 3もシングルで出された作品で、トップは獲っていませんが1963年のチャートに28週も留まっていました。
 7も1963年中のシングルでしたが、チャートの入ったのは翌年に入ってからで、1964年にチャート・インしたものは他に8がありました。2もシングル化されたそうですが、これは珍しい盤のようです。
 これらシングル化された作品では、やはりミディアムの6が抜群でしょう。ダイナミックな歌い方なのですが、けっして力んでいるわけではなく、余裕も充分に感じさせる歌声です。
 7も悪くはないのですが、こういったミディアム~アップではBuck Owensのビッグ・ヒットをカヴァーした1が、一回り上の出来を見せています。シングル化されなかった作品では、他にはトラディショナルなアップの5も良く、女性シンガーと息の合ったデュエットを見せていますし、ポップな9も乗りがいい楽しい作品に仕上げています。  10はどうやら未発表だった作品ですが、ミディアム~スローの、いかにもGeorge Jonesらしい、スケールの大きなバラードです。

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Freddy Fender "The Collection" (MCA MCD32350)

 MCAのThe Collectionで出されているFreddy Fenderですが、1970年代の好調期に重なるものですから、出来のいい作品が少なくありません。

1.Before The Next Teardrop Falls
2.Wasted Days And Wasted Nights
3.Secret Love
4.You'll Lose A Good Thing
5.The Rains Came
6.Living It Down
7.If You Don't Love Me
8.Mathilda
9.Since I Met You Baby
10.If You're Ever Even In Texas
11.Walking Piece Of Heaven
12.Breaking Up Is Hard To Do
13.She's About A Mover
14.Talk To Me
15.Tell It Like It Is
16.I'm Leaving It All Up To You
17.I Really Don't Want To Know
18.Cajun Stomp

 Freddy FenderはジャンルではCountryに入るのでしょうが、メキシコ系ですからスペイン語で作られたアルバムもありますし、"Before The Next Teardrop Falls"のようなヒット曲中にスペイン語の歌詞を混ぜるようなこともやっています。また、この頃はプロデューサーはHuey P. Meauxと組んでいたのですが、彼がスターにしたのはソウル系のBarbara Lynnであったり、作り手の側もいろいろな要素を持ち合わせた人物だったというのも、いい結果をもたらしたようです。
 "Before The Next Teardrop Falls"はミディアムのバラード色を持った作品ですが、"Secret Love"も似た色彩のヒットだったとはいえるでしょう。ただ、こちらの方がバラード色が強い分、やや重いかもしれません。対して、軽快なミディアムのヒットといえるのが"The Rains Came"で、この感じも悪くありません。
 "You'll Lose A Good Thing"は前述したBarbara Lynnの代表曲で、Soul系の作品では重量感があるものが多いのですが、Freddy Fenderは軽いそういったものと比べては感じになります。とはいえ、この感覚も彼の持ち味の一つで、ニュー・オリンズ~ルイジアナ色の強い"Mathilda"あたりが、こういった感覚のものではベストでしょうか。"Breaking Up Is Hard To Do"も同じ色の作品ですが、こちらは少し小振りでしょう。"I'm Leaving It All Up To You"も同系統でした。
 "Since I Met You Baby"は黒人のIvory Joe Hunterの作品ですが、これはCountryで取り上げられることが少なくありません。Freddyの出来も上位に置けるカヴァーでしょう。
 もちろん、調子のいいCountryもあります。"If You're Ever Even In Texas"はそういった典型でしょうが、この軽さもFreddyらしさの一つです。
 Country畑からのバラードとしては"I Really Don't Want To Know"があり、"Secret Love"のような重さのある作りをしています。しかし、いつの間にか心に残るのは、軽快なミディアムの"Walking Piece Of Heaven"のような作品であるように思います。

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(C)2005-2008 Solomon Yi