Bob Wills and his Texas Playboys "The King Of Western Swing"
(ASV AJA5250)
タイトル通り、ウェスタン・スゥイングの王者"ボブ・ウィリスとテキサス・プレイボ-イズ"の1935~1945年にかけての作品で、盤は1998年に出されたイギリスのものです。
1.New San Antonio Rose
2.Osage Stomp
3.Never No More Hard Times-Blues
4.Steel Guitar Rag
5.Suger Blues
6.Fan It
7.Right Or Wrong
8.Whoa Baby
9.That's What Like About The South
10.Lone Star Rag
11.Corrine, Corrina
12.Bob Wills Special
13.Time Changes Everything
14.Big Beaver
15.Take Me Back To Tulsa
16.Dusty Skies
17.We Might As Well Forget It
18.Home In San Antone
19.You're From Texas
20.Goodbye, Liza Jane
21.Texas Playboy Rag
22.Roly Poly
23.Stay A Little Longer
24.New Spanish Two-Step
25.I'm Fellin' Bad
カントリー・ミュージックにジャズとブルースのいいとこ取りをしたサウンドをウェスタン・スゥイングといっていいと思いますが、もちろんそれらが好きだから取り入れたわけで、何でもありの楽しさは録音から半世紀以上経った今でも変わりません。
この楽しさの要素というのはボブ・ウィリスがもっとも心掛けたろう要素で、聴いた人がみんなハッピーになってくれることが彼のいちばんの喜びだったでしょう。
彼らの代表曲を1曲で示すならば"San Antonio Rose"でしょう。先ずはインストで発表され、その後にヴォーカル入りの"New San Antonio Rose"も録られ大ヒットを記録しています。
"San Antonio Rose"がインストだったように、そういった作品も多くありますが、ここにある"Steel Guitar Rag"もそうで、スティール・ギター・プレイヤーはこの曲は必ずマスターしなければいけないでしょう。それくらい知られたサウンドです。
ヴォーカル・ナンバーですが。リードは何人もがとっています。"New San Antonio Rose"を歌ったTommy Duncanが代表的な存在ですが、他のヴォーカリストも魅力的です。Tommyのリードは他に、3・7・13・15・16・18・22・23・24と都合10曲あり、リーダーのBob Willsも5・11でメイン・ヴォーカリストにもなっています。Bobの場合はヴォーカリストというタイプではありませんが、作品が悪いわけではありません。他にはJohnny Lee Willsが7、Leon McAuliffeは8・9・19・20の4曲、Leon Huffが17、Harley Hugginsが25を歌います。そして、他の作品がインストです。
1・4以外の個人的なイチオシ曲をあげれば、先ず6が入ります。ブルージーな雰囲気も持った作品で、そのフィーリングが自然です。
10のインスト・ダンサーも楽しく乗れる作品です。
1950年代にはJoe Turnerの録音が目立っている11も、見事にスウィングしている曲です。
"Time Changes Everything"は、時が全てを変えてしまうという訳ですが、そういう歌であっても「くよくよするなよ」といったタイトルで表した方が彼らの音楽の本質に近いでしょう。そこで、Tommyのヴォーカルが光ります。
戦前のBobのバンドはブラスも加わっていましたが、彼らがご機嫌にスウィングするインストが14です。
"Take Me Back To Tulsa"は、こちらはTommyのスウィンギーなヴォーカルが楽しめます。一方、"Dusty Skies"でのTommyのヴォーカルはブルーな感覚で歌われます。
"Stay A Little Longer"もTommy流のスウィングが楽しめます。
25のHarley Hugginsも少しブルージーに上手くスウィングしているのではないでしょうか。
録音年は1935年のものが2、1936年のものが3~7。1938年が8・9とあって、1940年のものは1と10~14です。1941年が15と16、1942年は17~20で、21~25が1945年に録られています。
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(C)2006 Solomon Yi