Cory Cornelia "Aku Sayang Kamu"

 (Incitec-93196)


 マレーシア盤が出されたのは番号からすれが1993年のようですが、オリジナルのインドネシアのHp Recordsの出版年は不明です。ただ、大きくずれることはないでしょうから1992年か1993年のものでしょう。

A1.Aku Sayang Kamu
A2.Cinta Cinta
A3.Meloday Cinta 
A4.Jumpa Pertama
A5.Kurelakan

B1.Isyarat Cinta
B2.Codaan Silih Berganti
B3.Pantai Cinta
B4.Sakit Cinta
B5.Jangan Ragu Ragu

 タイトル曲の"Aku Sayang Kamu"ですが、オリジナルは中島みゆきの「ルージュ」です。ただ、インドネシアへは王菲の「容易受傷的女人」が伝えたメロディだろうと思います。
 このDangdutもいい乗りをしていますが、A面では次の"Cinta Cinta"の方が更に出来がよさそうです。Hp RecordsのAnis Marselaも得意とする7thの音を使ったミディアム~アップのダンス・ナンバーになります。"Meloday Cinta"は一転してスローになりますが、"Cinta Cinta"の出来がいいので、それと比べると落ちるのですが、淡々とした唱法での解釈は実は結構いい出来です。残りの2曲も"Kurelakan"などかなりポップな入り方をするのですが、いつのまにか聴かせてしまいます。
 B面は"Isyarat Cinta"というポップな雰囲気も感じさせるミディアム~アップ・ナンバーから入りますが、気持ちのいい乗りを見せる曲です。"Codaan Silih Berganti"はちょっと地味な曲で、それでもバックの音は案外と乗りがいいのですが、やはり若干落ちるでしょうか。しかし、ミディアムの"Pantai Cinta"で調子は戻っていますので、このアルバムでのCory Corneliaの調子はかなり良いものが感じられます。"Sakit Cinta"は"Aku Sayang Kamu"の作者のクレジットがCIPTではなく、作詞者だけを示すSYAIRですので、これも中華圏出自のものでしょうか。ただ、私には覚えがない曲で、メロディも少し魅力に欠けるようです。しかし、ラストの"Jangan Ragu Ragu"は"Isyarat Cinta"に通じるポップさを持った作品で、ヴォーカルの出来はB面ではベストでしょう。
 若干落ちるという作品がA5・B2・B4でしょうか。しかし、それも乗りは水準以上だと思います。
 Cory Corneliaに関しては未だに何の知識もないのですが、かなり当たりだったアルバムです。

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 


Meliana "Gula Gula Cinta"

 (Incitec Enterprise Sdn. Bhd. 93512)


 インドネシアの雑誌でルックスだけは確認していたMeliana のダンス・チューンでリズムはハウス。打ち込みのリズムが単調な曲もありますが、勢いにのった作品にも巡り会えます。
 なお、手持ちのものはマレーシア盤のカセットで、1997年に出されたようです。

A1.Gula Gula Cinta
A2.Pacarku (Lemon Tree)
A3.Ola-la
A4.Pengen Lagi Lagi
A5.Dimarahin
B1.Tanpamu
B2.Suka-suka Kamu
B3.Didadaku
B4.Ingin Tidak
B5.Govinda (Penjara India)

 ダンス・ナンバーであれば、音楽に勢いがあるかどうかを良否の判断基準にしていますが、"Gula Gula Cinta" には充分にのれます。"ハウス"のリズムで作られていますが、ファンキーな香りも私には感じます。"Pacarku" は男性シンガーが歌っていますが、良くこなされているとはいえ原曲(Lemon Tree)に魅力がないのが致命的です。3曲目はMeliana と男性シンガー(2曲目とは少し声が違う気もします)、4曲目では再びMeliana のソロですが、ここはリズムの処理がやや単純かなと感じます。これと5曲目は繋がっていますがリズム・パターンを急には変えられ様もないので、決して悪い曲ではないのですが、こちらはリズムで損をしているように思えます。ただ、やや復調の兆しを見せてB面へは向かいます。
 しかし、1曲目はややポップな線を意識しすぎていじりすぎたようです。2曲目は逆にリズムの処理が安っぽい。3曲目になって、これはそれほど速いリズムではありませんが、打ち込みの処理がスムーズになされています。4曲目は2曲目と同じようなリズムですが、少しパターンが違えられています。こちらにはあまり単調な感じを受けません。打ち込みのはずなのですが、後半に行くほどのりが良くなります。音の重ね方で印象は結構変わるものです。5曲目は実に平凡な入りの曲で、ところがヴォーカルのパートになると、なぜか平凡なリズムの繰り返しが上手くシンクロしてきます。むしろヴォーカルがちょっと元気すぎるくらいの部分があるくらいで、ジャケットに"Gula Gula Cinta"に併記されて"Govinda (Penjara India)"があるのも納得できます。そして終わり方が何の工夫もないかのようにいきなり終わってしまう。これはむしろ余韻が残されます。
 マレーシア盤の作りですがB面の方が粒がそろっているようです。ただ、いちばんまとまっているのはやはりタイトル曲でしょう。

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(C)2005-2006 Solomon Yi