Noraniza Idris "Ala Dongdan"
(Suria SRC97-3440[Casette]・Suria SRVCD98-1022 [VCD])
A1.Awallah Dongdang
A2.Semalu Rimba
A3.Joget Orang Berkasih
A4.Rindu
A5.Mustika Hati
B1.Purnama
B2.Mahligai Ashi
B3.Padamu Jua
B4.Embun Setitik
B5.Inang Merindu
Noraniza IdrisがSURIAに移籍しての第1作になるかと思います。
すでに中堅のしての位置は確立していたと思いますが、SURIA移籍後も調子はいいかと感じられます。
彼女の位置としては伝統色が強いポップ・シンガーということになるのでしょうか、トラディッショルでモダンという作品に作品には非常に良さを発揮します。
1曲目の"Awallah Dongdang"ですが、ミディアム・スローの速さです。ただ、音作りが若干重いかもしれません。ただ、VCDの画像で見ますとバックのダンサーの動作はけっして遅くはありません。
ところで、この曲は作詞が"Anak Sarawak"となっています。サラワクの子どもとなっていますから、筆名とは思えません。しかし、SURIAが権利を持っていますから、やはりオリジナルで作られた作品なのでしょう。
曲の速さでいいますと、ラストの"Inang Merindu"も同じぐらいでしょうか。ただ、こちらの方が軽めで、やや出来が上でしょうか。
テンポがやや速いのは、伝統的なダンスのスタイルで作られている"Joget Orang Berkasih"でしょう。ただ、速いといっても派手になるわけではなく、明るいながら落ち着いた作品に仕上がっています。
これに続く"Rindu"が、このアルバムではいちばんの出来でしょうか。ミディアムのややスローな作品ですが、重くなることはなく、しかし、バックの音はけっして軽いわけではないという、非常にバランス感覚に優れた仕上がりを見せています。
Noraniza Idris "Masyhur"
(Suria SRC98-3459[Casette]・Suria SRCD23459[CD]・Suria SRVCD98-1033[VCD])
A1.Gurindam(Masyhur)
A2.Dikir Puteri
A3.Joget Berkias Kashi
A4.Permata Kashi
A5.Lat Talilat
A6.Zapin Pusaka
B1.Di Anjung Rindu
B2.Joget Mengidam Rindu
B3.Dendang Anak
B4.Kisah Satu Malam
B5.Dondang Dendang
最初のGurindamというのはマレーの伝統的な二行詩の形式ですから、タイトルというよりはそういったスタイルで詩を詠んでいるという意味合いでしょう。
ですから、曲としては2曲目からという形になりますが、この"Dikir Puteri"が相当な出来の作品となっていました。非常に乗りのいい作品で、しかもトラディショナルな香りもたかいという逸品です。
このアルバムは売れたのではないでしょうか。アルバムが出されたころ、KLの町を歩いているときに、店先からこの作品が聞こえることも結構ありました
速めの作品としては"Lat Talilat"もあり、こちらは軽めの作りです。しかし、こちらも出来は悪くありません。
JOGETは2曲入っていますが、"Joget Berkias Kashi"の方が快活な作品かと思います。ダンスのスタイルとしてはZAPINもあります。こちらはアラビアのスタイルだそうですが、こちらは音は重めに録っているようです。が、乗りも感じられる作品に仕上がりました。
同じような感じのものが、ラストの"Dondang Dendang"でしょうか。Noranizaの歌い方というのが力む感じがありませんから、重めのリズムにも巧く乗ってくるようです。
Noraniza Idris "Warisan"
(SRC SRVCD01-13510)
2001年に出されたVCDですが、1997~2000年の間に出されたNoranizaの作品からのベスト盤という内容です。選曲が多いアルバムの偏りがありますが、伝統色を出したものをメインにした結果ということだろうと思います。
1.Iboq (Kita)
2.Manira
3.Joget Dondang Sayang
4.Ya Salam
5.Tinting
6.Awallah Dondang
7.Dikir Puteri
8.Dondang Dendang
9.Inang Merindu
10.Zapin Pusaka
1997年の"Ala Dondang"からは、6・9曲目と2つの作品が採られています。テンポ自体は比較的近く、作りとしては後者の方が軽い感じですが、この2つの場合は後者にある軽快さが勝ったようです。
1998年の""Masyhur"からは7・8・10の3曲がありますが、ここでは"Dikir Puteri"が抜群の乗りを見せる傑作でした。VCDでNoranizaの動きはけっして速くはなく、余裕充分にリズムに乗り切っています。
1999年の"Bekaba"からは、5曲目の"Tinting"だけが採られています。雰囲気的には前作の"Dikir Puteri"に近いのですが、こちらの方はミディアムでマイナーの音を多く使っています。ただ、マイナー系の音を使っても乗りのいい作品になっているのが特徴でしょう。
2000年の"Iktiraf"からは、最新作ということもあって1~4の4曲が採られていますが、出来も悪くないアルバムです。"Iboq (Kita)"はミディアム~アップのテンポで、リズムの要は伝統的な楽器ではなくドラムスがしっかりと支えているのが音作りの特徴でしょう。それがマレー色にうまく適応しています。"Joget Dondang Sayang"もドラムスが目立っている音作りで、こちらも上手く乗った音が作られています。"Ya Salam"では伴奏のアコーディオンや弦楽器類あたりが目立っていますが、マイナー系の音でありながらかなり乗りのいいヴォーカルがここでも見事です。Noranizaの声はけっこう癖が強いかと思いますが、リズムの捉え方が上手いので、つい引き込まれるという声だともいえそうです。
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(C)2005 Solomon Yi