Iis Dahlia
"Sakitnya Hatiku"
(Incitec 93138)

 1990年代に活躍したインドネシアのDangdut Ladyの中でも、ルックス的に1・2を争うと思われるIis Dahliaですが、歌い方はルックスに合っていません(^^;。

A1.Sakitnya Hatiku
A2.Matahariku
A3.Malang
A4.Derita Cinta
A5.Tali Perkawinan
A6.Buntut Cinta
B1.Putus Cinta
B2.Sampai Hati
B3.Tiga Tahun
B4.Awan Hitam
B5.Singa Garang
B6.Rela Berkorban

 Iis Dahliaの唱法はルックスとは裏腹で、泣きの唱法も使うなど装飾の目立つものです。これは必ずしも好みではないのですが、そのくせ買ってしまうのはルックスに騙されている(^^;のかもしれません。
 1曲目はややマイナーな曲調のミディアムで、なんとなくダラダラと続くのはIis Dahliaらしい作風です。2曲目になって曲の入りなどはメジャーの音にも関わらず、歯切れが悪い感じなのも彼女らしさです。
 3曲目もジャケットに曲名が刷られていますから売りの作品なのですが、感覚的には1曲目のようなマイナー・ミディアムです。ただ、高音もこちらでは使われて、そういった声は張りのある唱法で歌われます。これが中音部になると少しハスキーな声質になります。
 4曲目は語りから入りますが、泣きを交えたくどい語りです。曲の方は少し速めのミディアムですが、唱法まで歯切れがいいということはありません。
 5曲目も速めで、これは切れのいい部分もありますが、力を入れないとそういった感じも出せるようです。とはいえ、彼女の特徴はむしろ力を少し入れだすと粘りが出てしまう点で、これが重い感じを与えるわけです。
 6曲目はA面では異色で、アップ・テンポで可愛らしい歌い方も見せる作品です。作品的にも悪くありませんが、個性的ということでは3・4曲目あたりがA面で目立つ感じがします。
 B面へ行って、面白いことに1・2曲目の展開がA面と似ています。ただ、2曲目がヴォーカルが入るとマイナーな感じのDangdutになって、少し展開が違ってきます。
 3曲目は少し入りのアレンジも凝っており、作品はマイナー系のミディアムというIis Dahliaスタイルです。
 4曲目は少し速くなる分、軽い唱法も見せますが、メインはいつものIis Dahliaです。 5・6曲目も似た感じで、ただ、こちらの方が全体的に唱法は軽めでしょうか。ただ、その割にはしつこい歌い方をしています。
 こうして見ますと、B面はやや似たような作りの作品を集めている分、やや印象が薄いでしょうか。とはいえ、これが彼女のスタイルであることも間違いありません。ただ、一本調子な感じのものはやはり推せないかなと感じますので、曲名を強調してあるものは、単調でない作りでうまくいったものと見てもらっていいかと思います。

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(C)2006 Solomon Yi