Ikke Nurjanah
"Saat Jumpa Pertama" (Kucing YS-7854)
Ikke Nurjanahの録音は相当数に上るかと思いますが、ミディアム~スローぐらいのテンポを得意とするためか、少し印象が薄い感じがします。ただ、そのテンポで微妙な粘っこさで歌われるとかなり質の高い作品が現れますが、このマレーシア盤はそういった曲が案外と多く、"当たり"のテープでした。

A1.
Saat Jumpa Pertama
A2.
Aku Tak Berdaya
A3.
Bangga
A4.Pengertianmu
A5.
Cinta Bersemi
B1.Melati
B2.Bunga Cempaka
B3.
Jangan Kau Hina
B4.Bagaikan Lautan Tak Bertepi
B5.
Terbuai Impian
A1・A2は少し遅め、そしてA3はそれらよりも若干速めですが、軽快なという感覚ではなく、こういった曲でも粘っこい歌い振りです。ただ、声が綺麗ですから重苦しい感じはなく、これら3曲は微妙に体が動くというDangdutらしい感覚です。
4曲目もテンポ的には3曲目に近いのですが、前半は少し軽く歌っているようで、その分だけ前の3曲には及んでいない気がします。ただ、ここでも後半は悪くありません。
5曲目はミディアムといっていいでしょう。雰囲気的にはPop Mandarinのような曲調ですが、力を入れて歌うスタイルではないのに、ヴォーカルに情感を感じます。前半3曲とこの曲がA面では甲乙つけ難いというのが実際で、曲の好みではA5、歌い方ではA1がわずかに勝っているでしょうか。
B1もミディアムですが、こちらはよりDangdutスタイルです。ただ、この作品では少しヴォーカルの切れが落ちるようです。B2はA4のように最初に語りで入るミディアムで、このスタイルをIkkeは好むようです。ただ、これも少し起伏に乏しく思えます。
B3は感覚的にはA5に近いでしょうか。不思議なことに、こういった作品では軽く歌っているようでも表情が豊かに思います。
B4はミディアム~アップでややマイナー調というDangdutにはよくあるスタイルで、作品の魅力は少し落ちるようですが、Ikkeの歌い方で聞かせているように感じます。しかし、B5は再びミディアムの趣き深い作品を聴かせます。B3よりもさらに上でしょう。
全体としてはA面に魅力のある曲が多くあります。しかし、それらに匹敵する曲がB面にもあるわけですから、"当たり"の確率がかなり高い盤であることは間違いありません。
Ikke Nurjanah
"Album Koleksi Emas Terbaik"
(Kucing JA0179)
発行年が不明ですが、しっかりしたカセットにしてはRM7.50という安い値段ですので、90年代初めごろのものかもしれません。
ジャケットは"Saat Jumpa Pertama"と同じですが、そちらが裏焼きで使っているようですが、同じ写真を手を変えて使うことは珍しくありません(^^;。

A1.
Asyik Juga
A2.
Biarkan Aku
A3.Biru Putih Cintaku
A4.Ojo Suwe Suwe
A5.Bukan Jodohku
B1.
Rindu 1/2 Mati
B2.Senggol Senggol
B3.
Duh Engkang
B4.
Pengalaman Pertama
B5.Bunga Dahlia
タイトルからすればヒット曲集のようですが、それぞれがいつ頃の作品かは不詳です。
A1はポップでダンサブルな作品です。可愛らしく勢いもある曲で、アルバム中でもいちばんの出来でしょう。
"Biarkan Aku"はスロー~ミディアムのIkke Nurjanahが得意なスタイルでしょうが、丁寧に歌われて耳に心地のよい揺れがあります。これも1曲目に迫る出来といえます。
なお、カセットではB2の"Senggol Senggol"がA2と誤植されていました。実際の曲は上記の通りです。
A3は速めのミディアムを2曲目のような感覚で仕上げています。ただ、これですと少々おとなしいようです。5曲目もミディアムですが、やはりおとなしめになっています
"Ojo Sywe Suwe"もアップですが、ややマイナー気味の下世話な感覚の音でしょうか。Ikkeの歌い方は下世話にはなりませんが、こういったレパートリーも必要だというところでしょう。
B1は男女のデュエット曲です。ミディアム~アップでIkkeはおとなしめの歌い方ですが、男声とのバランスとすればちょうどいいくらいでしょうか。
A2はポップな感覚も盛られていますが、メロディが若干マイナーな感じがします。続くA3も同様な感覚ですが、こちらはリズムに力がある分、印象に残ります。
"Pengalaman Pertama"もアップの作品で、これも丁寧にですが乗りもよく仕上げられています。
ラストはスロー~ミディアムですが、これはA4のようなややマイナーな雰囲気の作品です。
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(C)2006 Solomon Yi