Nur Fadzilah Musa "Aduh Mak"
 (Usaha Karib Enterprise UKE0001/UKEVCD0001)


 2001年の発行で、Nur Fadzilahはまだロー・ティーンだったと思います。

A1.Aduh Mak
A2.Jumpa Pertama (Musa A.R.)
A3.Mari Bermain Tali (Nur Fadzilah Musa/Musa A.R.)
A4.Hangatnya Getaran Cinta
A5.Jatuh Cinta
B1.Cinta Ku Tanggung Halal
B2.Teman Baru
B3.Dekatlah Kepadaku
B4.Sakit Hati
B5.Mabuk Cinta

 12歳くらいのころはまだ幼さの残る顔立ちでしたが、2年程度でずいぶん大人っぽくなりました。同年代の華人"お子ども"と比べますと、美形度では明らかに勝っているでしょうか。ただ、歌はそんなに上手くありません(^^;。まぁ、お父さんのMusa A.R.も、そんなに上手くなさそうですが。
 A面は曲調としてはダンス・ビートで、ただ、乗りの良さで聴かせるわけでもありませんから、面白みはあまりありません。むしろお父さんとデュエットしている"Mari Bermain Tali"が、少しゆったりした感じで、Nur Fadzilahが歌いやすそうです。ちなみに、この曲だけがお父さんの作品ではありません。なお、2曲目はヴォーカルもお父さんですから、娘はお休み(^^;です。
 B面へ行っても音程は不安定です(^^;。ただ、"Dekatlah Kepadaku"や"Sakit Hati"での乗りは悪くありません。前者はモダンな感覚ですから、オーソドックスな作品に強いということでもなさそうです。
 このアルバム以降は新作の情報もありませんが、ルックス的にはこのまま消えては惜しい存在です。実際大人になれば声も安定しますから、どう変身しているのか興味もあるわけですが。

Nora Wahid "Nostalgia Top Pop 60an"

 (Win WM1001)

 1960年代スタイルのアルバムですが、ポップなロックン・ロール一色です。

A1.Siapa Gerangan
A2.Gambar Kenangan
A3.Menari A Go Go
A4.Cinta Pertama
A5.Taman Indah
A6.Kerita Lembu
A7.Aksi Kuching
B1.Sitara
B2.Seruan Hati
B3.Jelingan Manja
B4.Mari Kemari
B5.Teluk Bayu
B6.Dara Zaman Ini
B7.Oh Abang

 A面では3曲目までがアップ・テンポで、4曲目でバラード・タイプのミディアムが登場しますが、これも基本はロックン・ロールです。1995年に出されたもので、思いっ切り懐古調に特化しています。質をうんぬんするアルバムではありませんが、とにかく徹底していますので、楽しいアルバムになっています。
 A面の曲ですが、1・4・6は作者のところにCopyrightと記されているだけですので、これらは古い曲なのかもしれません。B面でも2・3・5はCopyrightだけです。他の曲も新しいものという保証はありませんが、最後の曲がN.N.の作詞なので、作者が記されているものは新しいのではないだろうかという推測です。
 乗りがいい曲は、A面では1・3・5あたり、B面では3~5のあたりです。この中ではB5がミディアム系ですので、Nora Wahidも丁寧に歌っているようです。内容が失恋ソングということもあるでしょうが、何曲かあるミディアム系の中で目立つ1曲になっています。

Melissa Saila "Dunia Remaja"

 (Suria SRC8716)

 1989年のアルバムですが、歌っているMelissa Sailaについては情報を得ていません。上手くはありませんが、可愛らしい歌い方です。

A1.Dunia Remaja
A2.Masih Tak Mengerti
A3.Chik Chik Boom
A4.Usah Main Asmara
A5.Irama Rinduku
B1.Kau Permata Indah
B2.Pesan Untuk Teman
B3.Tarian Kota
B4.Kerana Dia Aku Rela
B5.Harapan Gemilang

 冒頭の"Dunia Remaja"あたりからポップスの路線ということはわかりますが、上手くはないものの無理な歌い方もしませんから耳障りにはなりません。逆にいえば印象に残りにくいともいえますが、A面では可愛らしい"Chik Chik Boom"がいちばん合うでしょうか。もっともそれだけではなくミディアムでバラード色の"Irama Rinduku"も健闘しているといえます。
 ただ、少し重い作りのB面冒頭の"Kau Permata Indah"になると荷が重そうです。少しポップな色彩もある"Kerana Dia Aku Rela"はそれよりは上ですが、やはりアップ・テンポの"Tarian Kota"のようなダンス・ナンバーの方が相応しいようで、これはA1と同じ路線といえますが、出来はこちらの方がいいようです。

Syazliana "Singgahsana"

 (Pelangi 60008-2)

 2001年のアルバムで、Syazlianaのデビュー・アルバムだろうと思います。ポップな色彩とトラディッショナルな色彩を盛り込んだため、どちらのスタイルを押すのかが見えづらいという部分がありますし、まだ声も安定しているわけではありませんが、似合った曲調の作品ももちろん何曲かありました。

1.Bahaduri
2.Singgahsana
3.Masihkah Aku Merindu
4.Terlerai Kasih (Biarkanlah)
5.Detik Yang Tersiksa
6.Joget Langkah Delapan
7.Esok Sudah Tentu
8.Memori Cinta
9.Permata
10.Debuan Kasih

 最初はトラディッショナル色を出した、Noraniza Idris風の作品でしたが、これが結構合っている作品でした。一方、タイトル曲の2はPop Melayuのバラードでしたが、力を入れて歌うと音程がまだ不安定なところが顔を出してしまいます。アルバム全体ではPop Melayuの色彩が基本ですが、これは少し楽に歌える4曲目のようなスタイルの方が聞きやすく仕上がっているようです。
 やはり、10曲のうちでいちばんの出来は最初の"Bahaduri"ということになるでしょう。トラディショナル色のものは、他に6曲目の"Joget Langkah Delapan"があり、これも悪くありませんが、ミディアムの"Terlerai Kasih (Biarkanlah)"が曲の魅力で耳に残る作品です。
 後半ではSitiが歌うようなアップの"Memori Cinta"もありますが、こういった曲はさすがに力量がしっかりしているシンガーでないと平板になってしまうようです。

Neesha "Cintamu Milik Siapa"(Rock RDM8901-2)

 作曲家でもあるLYがプロデュースをしている、Neeshaの2000年に出された、おそらくはデビュー・アルバムだろうと思います。

1.Maafkanlah
2.Setelah Cinta Terlerai
3.Cintamu Milik Siapa
4.Sayup
5.Epilog Cinta
6.Mata
7.Dalam Hati Siapa Tahu
8.Datang Dan Pergi
9.Baldu Rindu
10.Andai Bertemu Dia

 最初の"Maafkanlah"は、Siti Nurhalizaの"Aku Cinta Padamu"と似た雰囲気があります。Neeshaは時として音程が揺れますから、Sitiとの力量差は隠せないのですが、これは曲の魅力で悪くはない出来となっています。
 アップといえる作品は5・6・8の3曲でしょうか。他がバラード系ですが単調な印象は否めないようです。
 そういった中でミディアムの雰囲気を漂わせているのが、アルバムのタイトルともなっている"Cintamu Milik Siapa"です。これも1曲目と同じくLYとBaiduriのコンビによる作品ですが、曲の魅力はこれがいちばんだろうと思います。Neeshaの歌は上手くはありませんが、それでも、これは合格点がつけられるところまでは来ているように思います。
 それにしても、この曲をタイトルにしてしまうLYのセンスもなかなかのものですね。

Fadilah Sarip
"Mengapa Ada Dusta"
 (Soundlife SLCD2032)

 アルバムの発売時期が不明ですが、CD+VCDのSLVCD2036が2004年4月発売ですので、アルバムも2004年になってからのものかと思います。( )内がVCDでの曲順で(1)は曲目の紹介です。

1(9).Mengapa Ada Dusta
2(11).Cinta Pertama
3(7).Lena
4(3).Kasih
5(8).Cinta Tak Kesampaian
6(2).Redha
7(5).Lentera Cinta
8(4).Kata-Kata Rindu
9(10).Cinta Kita
10(6).Bebas Darl Belenggu

 Fadilah Saripについての資料はありませんが、まだ10代ではないかと思います。声もまだ安定していませんので、どれだけ材料に恵まれるかということも今は必要かと思いますが、幸いいい曲にも出会っているようです。
 先ず、ミディアム・バラードの"Lena"が5分を超える曲ですが、だれることのない展開です。もちろん、もっと上手く歌える歌手も少なくないでしょうが、曲に恵まれるということも大事なことだと思います。
 続く"Kasih"はアップ・テンポで、これは乗りのいい作品です。ロック系の音ですが、極端に派手という音ではありません。
 "Lentera Cinta"はSitiの"Aku Cinta Padamu"あたりを意識した曲調ですが、Sitiのような重量感のあるバックは使っていません。それでも、まだFadilahには重いかもしれませんが、こういったスローを歌う姿勢は好ましく感じます。ところで、この曲の作者はAzizi Saripとなっていますが、Saripの謝辞を見る限り兄弟とかではなさそうです。
 他ではマレーシアで好まれるようなややマイナーなバラードもあるのですが、そのあたりはまだ荷が重いようです。しかし、アルバムとしては気に入った作品が3つ出せれば、しばらくは注意を払っていていいように思います。

Fauziah Latiff
"Gubahan Rindu Puisi Syahdu"
(HAPPY 92005)

 Fauziah Latiffの1992年のアルバムのうちの1枚になります。タイトル曲が1曲目ですから、"Gubahan Rindu Puisi Syahdu"がこのアルバムの目玉だということがわかりますが、曲としては普通のバラードといったところでしょうか。

A1.Gubahan Rindu Puisi Syahdu
A2.Sekilas Senyumanmu
A3.Tetamu Luka
A4.Rinduku
A5.Irama Chinta
B1.Kau Sakiti Hatiku
B2.Pasti
B3.Beginikan Penantiak
B4.Tus Mengejar Kita
B5.Cintamu Terbenam Di Hatiku

 マレーシアやインドネシアのポップスですと、スローの曲の際に感情過多ではないかと思われるような表現が見られるのですが、Fauziahの場合も売りはバラード・タイプでしょうから、若干力み過ぎる傾向があるようです。ただ、押しだけではない面ももっているのですが、"Tetamu Luka"はその良さと悪さが両方入ってしまっているようです。このスローでは出だしを抑えて入るのですが、ここがやや抑えすぎかなという感じで不自然な感じです。ただ、後半の歌い回しは非常に自然な感じで、この部分があるものですから、アルバムがあるとつい買ってしまうわけです。ただ、この曲でも盛り上げるところは力み過ぎている感じはします。A-SIDEでは、これも力む部分がありますが2曲目のアップがいちばんまとまっているでしょうか。
 B-SIDEでは"Pasti"の作詞がFauziah自身です。それだからというわけではないでしょうが、この曲が全体の中でいちばんまとまった出来ではないでしょうか。こちらのサイドでは4曲目以外がスローですから、やはりスローが売り物であることがはっきりしていますが、4曲目のアップの軽めの歌い方というのも充分に魅力があるように思います。

Zainal Abidin
"Terang...Sang"
 (wea0630-13510-2)

 1995年の後半に出されたアルバムですが、Zainal Abidinの作品でいちばん切れ味がいいのがこのアルバムだろうと思います。実は他のアルバムも聴いたことはあるのですが、あまり気に入らなかったので、結局買ったのはこのアルバムだけです。

1.Mutia & Berlian
2.Selamat Pagi Juliah
3.Kira-Kira?
4.Tumandang Kito
5.Muka
6.Kita Yang Sedih
7.Biologi Teknologi
8.Sejak Bita?
9.Lamakah Lagi?
10.Maka Al-Kisah
11.Dalang

 決め手となったのが"Mutia & Berlian"の疾走感だったように思います。2曲目も速めですが、1曲目よりは落ちるようです。
 3曲目はスローの曲ですが、Zainalのヴォーカルには乗りの良さを感じます。惜しむらく はインストの部分で若干だれるように感じられるところがある点で、Zainalの調子がいいだ けに惜しまれます。
 "Tumandang Kito"はミディアム調の、これは重量感も併せ持った佳曲です。
 "Muka"はファンキーな調子も持った、しかし、これも重量感のあるリズム・ナンバーです。
 "Kita Yang Sedih"はレゲェのリズムですが、これは軽快な乗りをバックの音が醸し出しています。アフリカ的な感覚すらもあるでしょうか。ですので、Zainalのヴォーカルの方が若干重いかもしれません。
 "Biologi Teknologi"はちょっと考えすぎでしょうか。リズムの乗りが悪いようです。  "Sejak Bita?"は再びレゲェ・リズムを持ったミディアムの曲で、こちらは重量感のある出来で、4・5曲目あたりの調子に戻ります。
 "Lamakah Lagi?"もミディアムの曲で、ここではZainalよりもバックの調子の方がいいようです。
 最後の2曲はバラード系の作品になります。これはリズムが弱いでしょうか。"Dalang"は少しずつ盛り上がるようにアレンジされているようですが、これもシンプルなアレンジでよかったように思えます。
 最後で調子が少し落ちているようですが、重量感のあるリズム・ナンバーには光るものがあるアルバムだったといえます。

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(C)2006 Solomon Yi