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本当のリハビリテーションとは

リハビリ技師長 小野宏一 |
日本の医療の中でリハビリテーション(リハビリ)という言葉が市民権を得てから久しいように思われていますが、本来のリハビリ医療とはどのようなものなのか、正しく認識されているかどうかは疑問が残ります。それは、リハビリの患者さんからすると、また、病院の職員でさえ、まだまだ「手足をマッサージする、運動するもの」というイメージでしか捉えられていないからです。
その原因には、リハビリ専門職である理学療法士や作業療法士不足が長い間続いたこと、マッサージ師や柔道整復師がリハビリ業務?を行ってきたこと等があげられます。では、本来のリハビリはどのような治療を行うのでしょうか。
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リウマチの患者さんを例にとって見ますと、その病状(リハビリでは障害)を以下の四つの観点から把握し、治療することになります。
1.形態障害への治療:関節痛への物理療法、関節の運動制限(変形、拘縮)、筋力低下を予防・改善する訓練。 2.能力障害への治療:1によって生じる日常生活動作の不自由(食事、入浴など)や歩く能力低下に対する訓練。
3.社会的不利への援助:1、2により生じる家庭、社会生活困難に対しての家屋改造や訪問指導。
4.生きがいへの援助:日常生活の不自由や歩くことが困難であっても、生活の質(趣味など)を高める援助。
このように、リハビリとは様々な観点からの、それらを包括した治療を行うことにより、患者さんができるだけ社会に参加できるよう援助する医療です。
これまでリハビリとはどのような観点から患者さんを治療するのかを述べてきましたが、リウマチをはじめ患者さんの治ろうとする力の逞しさはこれまで述べてきたリハビリ的観点をはじめとする医学だけではとらえきれないほど大きなものです。私たち理学療法士や作業療法士はこの潜在的能力を見逃さず、治療技術、心理的支え、他職種との連携で患者さんの能力を精一杯引き出すことが腕の見せどころになります。このようにリハビリ医療とは患者さんを治すものではなく、本来持っている能力をいかにうまく引き出し、よい方向に導く、すなわち、患者さんの回復能力発揮のお手伝いする医療なのです。
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