録音がすべて?


7月16日
音の風景は紹介するまでもないが、3つの枠をベースに活動を紹介している。
まずは「音の風景」として全体の活動などを紹介、「録音日記」には実際の様子などから詳しく語ったりしている。
まぁ、ここまでなら録音に関連するページに目を向ければ出てきそうな話だが、音の風景には更に「ソフト紹介」というページがある。
これは、取り組みやその成果をCD−RやDVDといったものにまとめて作品を紹介するページである。
実はこのソフト紹介こそが、音の風景にとっての生録と言っていい。

昔の生録は、ダビングするということはイコール劣化という事から、録音したらすべて記録したテープで完結していた。
せいぜいやる事といったら必要事項の他に、聞きたい部分の頭出しが簡単に出来るようにカウンターを書いておく程度だった。
だから、いちいち操作して繰り返し聞くなんて事はあまりしなかったという記憶がある。
しかし現在は昔のように録音しただけですべて満足しました、では本当に生録を楽しんでいるとは言えないかなと思っている。

これには過去の反省も関係したりするが、何でも録音に限らず行動を起こすのだから何かしらの目的が存在すると思う。
でも最初のうちはどうでもよいから歪のない録音をして満足、つづいて機器をグレードアップしたり高音質を得る方向に楽しみも膨らむかな。
しかし、実際には思ったとおりに事が運ばなかったり失敗したりと、いつの間にか楽しさというよりも後悔した事のほうが多くなるかもしれない。
ここで一番大切なのは、それでも一つ一つきちんと思い出作りをしておく必要があるなと、後に感じるようになった。
簡単に言えば、音しか記録がないから時間が経つとつまらない物に聞こえてしまうんだよねぇ。

だからDATの時代に入りPCの世界にもCD−Rが登場してきたりと、俺もPCが欲しいと思うようになる。
ここで何をしたかったのかと言えば、PCを使いCD−Rでアルバム作る(ジャケットつくり)事だった。
それまではワープロで作ったりしていたが制約も多く、その点でPCは非常に魅力的に見えた。
つまりカメラなら撮った写真をアルバムに入れて、何時でも見られるようにする感覚できちんと整理しておきたかったのだ。
しかしそうは思っても中々踏み切れなかったりしていたが、一歩踏み出せさえすればやることは決まっている。
当初はDAT−CDレコーダー、今では録音機−PCで通産80タイトル以上を製作し楽しんでいるわけだね。

CDやDVDの製作過程においては、実際の録音を通して明確な目的を導き出す、あるいは発見をするという役割もあったりする。
それだけを聞くと満足でも、集めて並べてみると何か面白くない、単調、煩い、長い、変化がないなどなど出てくるものだ。
そこでどうするのかを考えることが非常に大切で、アルバム製作はそういう意味で生録として訴える要素とは自分にとって何かを考えてみる
切っ掛けをくれたり、ならばこうすれば良いと別に発展できたりするものだ。

だから最初は気が付かなかったが、やっていると必ず自身の好みの音、そして音源とは何かが見えてくるものなのである。
そうすることで次の活動の参考になったり、あるいは録音の取り組み方に自然と幅が生まれてきたりする。
このアルバム作りは、その点で非常に重要であると思っているし、録音が思い通りに出来ただけではいずれやることが無くなってしまうね。
昔と違って自らの意思を反映するアルバム製作は簡単なので、そこまでを視野に入れて何か完成させる事までが今の生録というものではない
だろうか。

それだけに録音そのものとを区別するようになっているが、この点が意外に理解されていないようだ。
仮にPC上に録音したものを好きなように並べて聞いたとしても、それはただの音を聞いているだけのこと。
確かに録音したものが最良の状態だが、これはあくまでも録音しただけのものだと考えている。
音の風景にとっての「ソフト紹介」というページが存在する訳が分かったと思うが、当方にとっての生録とはこのソフト紹介に集約される。

もちろん録音したものは重要なんだが、それがすべてではなく自分の描くストーリーを完成させる元でしかない。
以前から録音機に長時間録音が必要だと言っているのも、ただの録音が後に無駄がムダでなくなる事を経験で知っているからなのである。
また、完成したものを音に厳しい方々に送り聞いていただいたり、自ら伺って確認させてもらったりすることがある。
オーディオにあって生録はあまり意味のない存在だから、やはり路線を大きく逸脱しないためにも本人には重要だが理解者が少ない。

最近は小型高音質の録音機が登場してブームになっているが、これがオーディオにおける「生録」というカテゴリーで定着するかは不透明。
今後もミュージック系では残る可能性はあるが、生録(特に屋外)にはお手本があるわけでもないし本が出版されるわけでもなく、簡単に用意が
出来るようになったのは有り難いが、マイクと録音機だけの用意ではすべてが揃ったとは言いがたい。
まぁ、そんなことはどうでもよいが、このページをご覧なって同じようなことをやっているのなら、録音するだけで満足しないようにしたいよね。
こうすることで、貴方の録音がどこかで役に立つかもしれないし、さらに新しい仲間と出会えるかもしれないのだからね。
生録って、ただ録音して聞くだけだと思っていませんか。