リトルコンサート 2003

昨年に引き続いてのピアノ発表会を録音することに。
録音があると言うことで、先生もリハーサルで入念にピアノをチェックしていた。
今年の発表スタイルは、ピアノの後方に演奏者が待機するので、マイクはピアノの
位置を基準にして周囲に配慮する間隔を設定した。
せっかくなので、スピーカーマトリクスで聞けるものにしたいとスタンダードよりも
4cmほど広げての条件設定とした。
聞いてみると、マイクの位置よりもやや前に立って聞いている感じになるが、部屋
の雰囲気を損ねることもなく、一応の成果を見ることが出来たようだ。
発表の後には、希望者にCD−Rを差し上げることになっているのだが、その前に
試しにと自宅のCDラジカセで実際に聞いてみた。
驚いたことに、Maxで丁度良いというレベルだったので、試しに最近発売された

CDで試してみると1/2程度でも充分な音量が得られたではないか。
これは、再生する環境を意識しての物作りという証で、製作側で随分無理なこと
をやっているなと言う印象を受ける。
逆に言えば、ラジカセにオーディオ的な録音は向かないことになる。
女房に聞かせると、聞いた音そのままだと喜んでいたが、子供達の反応は全く
違っていて、○○の所で○○の音がするとかピアノの音と共に周囲の様子が聞こえ
るかに興味が向くようだった。
子供達の反応にもあるように、やはり実際の現場を伝える部分がどう聞こえるかで
聞き手の印象も変わる様だ。
だから、ピアノを中心に据えるだけでなく、臨場感の部分を大切にして置かねばと思うのであった。
また、ジャケットも難しい。
なぜなら、こう言うものは今だけではなく、後になってから役に立つものだからだ。
会場で得られる情報が乏しいこともあり、今年のイメージ作りには一考を要したが、ご覧のような表紙が完成した訳だ。
スペアナのバーは聖者の行進から全員による楽器演奏、ピークホールドは1枚全体を計ったものだ。
音の風景 Presents 2003

何時ものテーマで活動している音の風景であるが、行けば必ず違う表情を見せて
くれるものである。
継続する中で得た物も多いが、それを十分に生かせているかは定かではないな。
さて、このアルバムは2003年を小走りに聞くものである。
野鳥に始まり、SL、モータースポーツと今年の足跡をたどる内容だ。
野鳥は静けさの中に囀る鳥達、SLはC11を大井川鐵道と只見線から聞き比べ。
また、モータースポーツでは77年のF1、INDY JAPANから国家斉唱や後半の
部分を聞く事にする。
音の風景はこれまで、音源とその周辺にある様子を伝えるよう努力してきた。
これは、後に聞いたときに自らの記憶を蘇らせる為でもあり、記録という役目
でもあり、音場感などオーディオ的な要素も当然含まれることなのである。
このアルバムは、その音と周辺の様子を自らのシステムで体験して頂こうと言うもの。
この手のアルバムは過去にも作ったが、内容の一部を雑誌の付録に紹介されたりしてしまったこともあり、新たに製作し
しておこうとなったのである。
25分と短いが、全く関連のないカテゴリーであるだけに空気の違いなど、体験したことのない者には新鮮であろう。
スペアナについては、各紹介から参考にして欲しい。
日本SL紀行 奥会津2003

昨年に引き続き、今年も会津只見号を見にやって来た。
今年の沿線風景は、非常に静かなものであった。
何しろ、あれだけ押しかけたカメラマンの姿も、今年は疎らである。
季節は秋本番を迎え、沿線沿いも賑やかであった。
この日は近くで野球大会など、盛大に行われていた。
何か特別であるといった感じとは違う、日常の生活の中にSLが走っていると
いった風景は、昨年とは全く違うのであった。
風が全くなく、澄んだ空気を野球を応援する歓声が教えてくれる。
汽笛も、実に長く余韻を残してくれるのである。
一方、只見駅では歓迎のセレモニーが行われていた。
今年はセレモニーの様子が周辺に良く伝わるので、SLとの遠近感を楽しめる。

前回は稲刈りを避けての録音であったが、今年も状況は変わらなかった。
昨年は、合図の花火に合わせて発車の汽笛が発せられたが、今年は何とも
間抜けな対応で、汽笛の後に合図するから余韻が吹き飛んでしまうのだった。
録音は、風もなく適度な距離をとって行った為か、歪感がないので音量をどうして
も上げたくなるが、ご用心!
今回、もう一つ取り上げたかったのはオフの録音だった。
これだけSNの良いのも、そう有ることではないので期待したが、上空を通過する
旅客機にやや邪魔されてしまったようだ。
オフなので目的以外の要素は入ってはならないが、今回はチト残念である。
しかし、聞いていると通過した後にくる周囲の静寂は、広々とした周辺を気配として伝えてくれるのである。
本来は、一年とか数年といった単位で纏めるのがSL録音なのだが、このまま放置するとテープがどれか分からなくなりそう
なので一枚にした。
今回のジャケットは、在りし日の姿をそこに見たような気持ちから、昔のアルバムを開くようなイメージで白黒とした。
富士スピードウェイ フィナーレ

俺にとってのモータースポーツの原点とも言うべき富士スピードウェイ。
生録ブーム(1970年頃)の最中に体験した音は、今でも忘れることはない。
当時はレーシングスポーツが日本のモータースポーツを代表していた。
現在のようなフォーミュラーに代表される世界とは違うものであった。
このアルバムは、フィナーレを迎える富士のコースでの模様を2枚組みに纏めたも
のである。
表紙を飾るのは、プリンスR380&ポルシェカレラ6で、これまでを回想するという
意味を込めて実写ではなく油絵タッチで表現してみた。
豪快な音で魅了するマクラーレンM6B/M12や、本当に懐かしいスカイライン
GTRにサバンナRX−3、サニーにシビックなど、マシンと音を聞くと当時を思い
出す。
また、富士と言えばご存知、ケン田島と竹中ひろみのナレーションだ。

いゃぁ〜本当、粋なことをするもんだよ!
実は、このアルバムには2枚組とプレビュー盤が存在する。
どちらも見開き4ページの豪華盤である。
2枚組みは場内での模様と、ケン田島氏のナレーションを入れてのもので、
プレビュー盤は主にマシンの走行音で纏めたものである。
録音としては、全般に再生する際に実音になる録音で、GCマシンと
F1だけはオンマイク録音である。
どれも全開で走っているわけではないので、簡単といえば簡単だが、そこでレベルを欲張ると後でガッカリなんて事を
何度経験したことか・・・。
モータースポーツではチョンブレなんて言葉があるが、こちらも経験からチョンレべで録音機のDレンジを最大限に利用する
のである。
ご覧のスペアナのバーはF1のロータス78で、315Hzにピークがくるが、ウルフWR1は500Hzにピークがくる。
INDYのスペアナはどれも同じグラフになるが、走っているものがバラバラだからマシンでピークの出方や山が変わる。
全体に60年代はカマボコ型のピークが多く、2輪や70年代のマシンになると、どこか一点にピークが顔を出すようになる。
俺にとっては、当時を音で振り返るアルバムとなったようである。
朝の小鳥 八ヶ岳2003 総集編

すでに今年の野鳥録音から、八ヶ岳での模様を3枚ほど紹介している。
それぞれに聞いてみると、季節の変化を聞くことが出来る。
その特徴ある場面を聞いているうちに、これを一枚に纏める気になってきた。
しかしそうは思っても行動できず、中々1枚にするまでには時間を要した。
そんな八ヶ岳で楽しんだ3枚から誕生したのが、この2003総集編である。
静けさあり、囀りありと、高原の朝へ誘う74分間である。
当初は、完全に切れ目のない構成にしようと始めてみたが、時の違いを明確に
した方が聞き手にも季節の違いを理解しやすいとして、3つの構成とした。
新緑の5月、霧の6月、そして7月朝を楽しむのだが、その3つの構成中はタイム
リーに時系列で繋いでいる。
これは、音場空間を楽しむアルバムにすることを前提にしたためである。

絶え間ない囀りの中にも静寂が時々訪れるといった進行を考えた。
編集といっても、鳴いているところを繋ぐだけのものと簡単だが、これはミキシング
のないシンプルな録音だから出来ること。
録音時のレベルも一定だから、全体を通して違和感は全く感じないし、ハプニング
などノイズも入らない。
繋ぎにはあえてトラックマークが入るが、ほとんど変化に気がつかないだろう。
だから聞いていて、実に楽しいのである。
紹介のスペアナは、点線がピークホールド、バーがウグイスの声である。
年々環境が変化する中で、録音すべてが絶え間ない鳥の声とまでは行かなくとも、こういう1枚に出来れば活動も楽しいに
違いない。
日本SL紀行Vol.3 大井川鐵道

大井川鐵道は、SLの文化的価値を早くから認め、動態保存のパイオニアとして
これまでに果たしてきた役割は大変に大きい。
SLと言えば大井川と、当方もここで数え切れぬほどの思い出を作ってきた。
しかし、最近は各地にSLが復活する中で、我々も訪れることが少なくなった。
その理由の一つに、道路の事情の変化がある。
整備が進み交通量も増えたことで、音の現場を失うことになったからである。
これまでにも、大井川鐵道は各地を取り上げたアルバムなどで、一部紹介した
程度なので、今回が正式な紹介となるはずだ。
テーマは、熊本からやってきたC11190の復活であった。
動態保存としては6輌目になるが、C11としては3輌目である。
本来なら、もうしばらく沿線を歩くつもりであったが、8月16日の土砂崩れで思うよ
うな活動ができなくなってしまった。

そこで、7月17日の試運転と27日の2回の活動から纏めたものがこのアルバム
である。
今回は、ポイントを福用・家山・青部として録音したものである。
アルバムには、C11190のほかにC11227も登場する。
中でも、C11190の福用での汽笛は絶品で、何度聞いても良い音である。
また、この大井川鐵道は唯一、平日にも定期運行をしている。
週末の観光列車扱いである他のSLに対して、ここは平日の顔をSLを入れて録音
できるのである。
そんな風景を、家山で狙ってみた。
通学の帰りに遊んでいる子供たちの声が、SLとの間に素晴らしいドラマを作ってくれたのは嬉しい。
青部では、静かに通り過ぎる汽車と小粋な汽笛を楽しむのであった。
ご覧のスペアナのバーは通過を表しており、点の部分は全体をピークホールドで測定したものである。
朝の小鳥 八ヶ岳 7月

すでに7月に入り、囀りの時期はそろそろ終了といったところである。
この時期になると鳥達はバラバラに鳴くようになるので、録音として纏めるのが
難しい。
環境としてはシトシト雨を考えていたが、現地は霧に包まれていた。
5月・6月と紹介のスペアナを見れば、周囲の鳴き声にも違いがあると誰もが
理解できよう。
この日は日曜だというのに大変静かな朝だった。
気温21℃・湿度79%の環境で聞く声は、実にシットリとしたものだった。
近くで鳴くイカルと、遠くではカッコウやキジの鳴き声との遠近感は実に自然な
いい感じだ。
録音としてはレベルを欲張らずに行ったが、どうしても強弱に乏しくなりがちだ。

午前4時頃から2時間を流しているが、騒がしい時間と静かな時間が存在する。
そこで、このアルバムは動と静を上手く繋げて一枚に纏めてみた。
この手法は背景が合う所で次々にシーンを繋げてゆくというもの。
タイミングが大変難しいのだが、全く違和感なく時間が過ぎて行く。
本来、時間の移り変わりを表現する方法としてはクロス・フェードが有効だ。
フェードイン・フェードアウトも双方の時間を調整することでシーンを演出できるが
どうしても始まりと終わりをつける印象になってしまう。
オーディオ用のレコーダーにクロス・フェード機能搭載のマシンが存在するのかは
分からないが、あれば大変便利な機能である。
朝の小鳥 八ヶ岳 6月

5月に引き続いて訪れた八ヶ岳の山麓は梅雨を迎えていた。
初めて八ヶ岳山麓を訪れたのは昭和49年の6月だったと記憶している。
国鉄小海線を走る蒸気機関車は訪れる2年前には姿を消していた。
清里辺りから眺める景色は山麓に向かうように雑木林が広がっていた。
現在は切り開かれたり建物が有ったりと大きくその姿を変えてしまった。
鳥たちも標高1000m辺りに集まることも多かったが、現在はサッパリである。
もう25年以上前の話だが、当時はかなりの数が生息していたのも事実。
現在はその種類が激減したと言うよりも、総数が減ってしまっている。
絶え間なく鳴くという表現は、もう死語になりつつあるのかもしれない。
この日は、夜明けから霧で鳴き始めはバラバラであったが、次第に動き回ると
いった高原の朝であった。
5月は良く鳴いていたウグイスに代わり、カッコウ・ホトトギス・コルリ・アカハラ・ミソ

サザイ・キジなどの夏鳥が登場する。
都合、4時間近くも粘っての記録がこのアルバムだ。
時系列で夜明けから午前7時頃までを楽しむのだが、変な高原のドラマなど一切
無しで遠すぎず近すぎない丁度いい位置での録音である。
午前6時までは全く風がなく、やや空気が重苦しい感じの周辺であった。
録音はしていないが、午前7時を過ぎるとエゾハルゼミが一斉に鳴き出すのだ。
天候が良いと更に早く鳴きだしてしまうので、この時期の録音は難しいのである。
このアルバムでは、5つのシーンに分けて構成した。
鳴いては通り過ぎる鳥たちの変化がとても楽しいアルバムである。
朝の小鳥 八ヶ岳

朝の小鳥と言えば、NHKのFM放送でやっていた野鳥録音の番組。
FM放送の駆け出しの頃の番組であったが、昔はこういうことが出来る環境
だった。
自分も放送を聞いて刺激を受けたわけであるが例年、その活動時期を4月から
7月中旬までとして、一年で最も囀りの美しい時期を狙って活動しているのだ。
そこで今回は久しぶりに山梨県側の八ヶ岳周辺をスケッチした。
野鳥録音は大音量録音ではないのでそうそう失敗はないが、鳥たちとの距離を
どう取るかが全体の印象に大きく左右する。
長年やっていれば、聞いた位置からどのような動きをしそうかなど想像も容易だが
初心者にはそんな余裕は無いだろう。
しかし距離に限って言えば、その場でレベル調整を現実と対比させられれば、

聞いて落胆することは少なくなるのである。
録音機にも入力に応じて適正レベルがそれぞれあるが、機器のSNを考慮し中心と
なる音源にどれだけレベルを上げられるかに注意を払うのである。
つまり、遠すぎず近づきすぎずと、背景にある音にも注意して録音したものがこの
八ヶ岳である。
左のスペアナはマイクの上に留まって鳴くウグイスのもので−70db以上を表示。
野鳥の世界で難しいのはこういう時の対処で、むやみにレベルを上げると全体とし
て聞きにくくなる。
モニターしながら気配を察したり、監視していればどうという事は無いが、ホッタラかしだから必要になる訳で、今回はその
ギリギリのところの録音をしているわけだ。
今回も前作の「八ヶ岳 夜明けの出来事」と同様の音場感は健在であった。
そこでタイトルは爽やかな空気を伝える録音から、切っ掛けとなった当時の番組タイトルを加えることにした。
顔ぶれには多少違いがあるが、静かな高原の5月を聞くものである。
ブリジストン INDY JAPAN 300mile

IRLシリーズとしては初の海外開催となるのが、このINDY JAPAN300mileだ。
アメリカ・イギリスによるイラク攻撃で一時開催が危ぶまれたが、無事予定通り開催
された。
この大会はINDY500の前哨戦としても、また我らのマイケル・アンドレッティー
引退直前のレースでもあり、このレースはアメリカからも大変注目されていた。
開幕はトヨタのスコット・ディクソン、続く第2戦はホンダのトニー・カナーンといずれも
CARTからの移籍組の活躍が目立つ今シーズンである。
中でも注目されるのが第2戦をポール・トゥ・ウィンで飾ったトニー・カナーン。
もてぎ完成以来、勝てないホンダにとって願ってもないチャンスであったからだ。
ジャケットを飾るのはカーナンバー7のマイケル・アンドレッティーであるが、今回は
見開きにして3日間を振り返る豪華版だ。

録音は、今回初めての体験としてイン側からを体験してみた。
どうせやるならピットの出口付近にマイクを置き周回するマシンとの遠近感を出して
みたい。
また、23F5も実践に投入してみたが、高域の切れでやや甘くなる感じがある。
今回は、ピット付近以外はこのECM−23F5で全てこなした。
このINDYはF1でもないCARTでもない音で、音量では最大級のサウンドだ。
更に昨年録音した場所がコンクリートで整備された為、録音が難しくなった。
今回はどちらかと言えば、録音より観戦なのでシビアなコントロールは無しにして
23F5の録音はATTを使って行った。
ATT最大の敵は再生において臨場感を損ねる点にある。
そこで、会場で一番大切な場内放送を出来る限りマシンの通過音の中に入れておく録音を、最大の目標に取り組んだ。
一方では決勝当日のアトラクションのブルーインパルスの展示飛行など、ATTなしの録音もこのアルバムで紹介している。
この辺を聞くと、ATTの録音にはどのようなことが必要なのかも、リスナーには理解できよう。
エンジン始動のアナウンスに始まり、ペースラップ終了、そしてグリーンフラッグまでの緊張感!
そして、178週目のトニー・カナーンとスコット・ディクソンのウォール激突の驚きと落胆の会場・・・。
今聞いても、あの時あの風景が蘇ってくる。
野鳥歳時記 2001〜2003

野鳥に関するレコードやCDには様々なものがあるが、たいていは固体録音を紹介
するものに終始する。
もちろん音場録音も存在するが、飛び出してくる声はミキシングで構成されたイメー
ジがほとんどである。つまり、イメージする場所なんか簡単に存在しないのだ。
しかし、自然の中には突如として劇的空間が現れることがある。
もちろん創られたものほど鳥達の囀りはないにしても、素晴らしい空間は今でも時と
して現れることがある。
この野鳥歳時記では、これまでに紹介した夜明けの出来事や道端の春、そしてアカ
ゲラをはじめ、昨年訪れた奄美大島など音の風景を一枚で聴く逸品だ。
進行は、お正月の北国から白鳥の声から季節の移り変わりを音で聴いてゆく。
響きのない白鳥の声を楽しんだところで、3月の奄美の朝を楽しむ。
5月の山地の様子から最も活発な時期を迎える6月の高原での様子へと季節は

変化する。
今回は、むしろ野鳥のベストアルバムといえる扱いであるが、聴いていると実に
季節の移ろいを実感できる。
むしろ、この手の音源はある時を一枚にするのではなく、ある期間を一枚にした
ほうが聞き手にとっても楽しいものであるようだ。
出来れば、マトリックス・スピーカーやスピーカー・マトリクスとして再生したい。
その音場は言うまでもなく激変する。
2002 MOTOR SPORTSダイジェスト

このアルバムは、2002年のモータースポーツシーンを一枚に纏めたもの。
富士のコースを久しぶりに走った、トヨタF1のデモ走行を録音したのをきっかけに
このアルバムが誕生した。
国内最高峰のF3000をはじめアメリカンモータースポーツの最高峰CART、そして
2003年にもてぎにやって来るIRLのIndyマシーンなど、2輪のモトGPに加えF1の
サウンドを聞き比べながら楽しめる。
それぞれを改めて聞き比べてみると、音の違いもさることながらスピード感の違いも
大音量で再生すると、実に楽しいものだ。
ステレオとしての左右の移動感のみならず、遠ざかってゆく距離感までが実にリア
ルで、室内の空気を一変させてくれるのだ。

また、CARTの録音はMDでのもの。
MDは録音機としてはオーディオと言うよりはコピーマシンの扱いであるが、実際に
使ってみると、驚きの実力を秘めているのがMDであると実感できるだろう。
この手の録音は纏めることが難しいのだが、この点でも参考になる一枚となろう。
やはり、モータースポーツは大音量に限るね!

