LEGATO改造手記
製作編
ついにクルマが入庫してしまいました。依頼者としては特に何もすることがありません。10日に一辺くらいは進捗状況を見に行こうと思っていますが、何せ昨日の今日では何の変化もないのは当たり前。このまま悶々とした1ケ月半を過ごすのか?
それにしても一体どんな感じに仕上がるんだろうか?。当然ながら完成写真も無いのです。普通のクルマなら新車のパンフレットを眺めながら気を静めることもできます。しかし今回のケースはそれもできない・・。
そのとき、スペースギアのまだ組み立てていないプラモデルが自室にあるのを思い出しました。プラモデルを改造して「LEGATO」を作ったら、イメージが沸くんじゃないか?。おまけに気晴らしにもなる・・。そう考えた私は、自分のクルマが改造されているのと平行して、24分の1サイズの「LEGATO」を製作し始めることにしたのです。
しかし、です。製作作業はすぐ難航しました。何せ資料がないんです。設計図もなく、実車も未完成の状態ではどうやってモデル化すればよいのでしょう。頼りはただひとつ。フェスティバル会場で撮った写真のみ。この写真をもとに、比率を計算して大よその大きさを割り出しました。こんなことなら正面、側面、後面の写真をきちんと撮っておけばよかった。窓のサイズ、ドアのサイズと、分からないところは感に頼って計算しました。
まず始めはプラモデルの切断作業。実車同様、運転席と後ろ下半分のシャシーだけを残してノコギリで切断。ギコギコ・・。ここまでは簡単な作業です。そのあとは、白いプラ板との格闘でした。寸法どうりにカッターで切ってパコパコと接着。
多分、今ごろはセキソーボディでも自分のスペースギアを材料に1分の1サイズのコレを製作しているんだと考えるだけで笑えます。24分の1サイズのほうも壁を製作した後に箱状に接着すると言う「ハイドロバッグ製法もどき」で製作しています。このあたりはセキソーボディ技術陣の苦労を体感でき、ちょっと感心してしまいました。
そしてついに、24分の1サイズのほうはバンクベッド(おでこの飛び出し部分)の加工だけを残すのみとなりました。あの微妙なラウンド面をどうやって再現すれば良いのか。いろいろ試した結果、バルサ材(軽い木材)をヤスリで削って製作することにしました。適当な大きさに接合したバルサを、実車の形に近くなるまでひたすら削るのです。それは単純で気の遠くなる作業でした。この部分、実物ではどうやって製作しているんだろう・・。頃合をみてバルサの表面に木工用パテを塗り、今度は紙ヤスリでひたすら擦る。やがてツルツルになったら完成です。車体を完成予定色で塗装し、細々としたパーツを取り付けて完成!!
実際良く見ると寸法というか比率がメチャクチャなのですが、まあまあ形になったじゃありませんか。文章で書くとこれだけのことですが、実は実車が納車される直前までコイツを作っていました。まさに「同時並行製作」。何度か工場を訪れましたが、最後の頃は進捗を見に行っているのか模型のための資料写真を撮りに行ってるのか分からないような状態でした。こんな経緯を経て、私は納車予定日まで「楽しく」過ごすことができたのです。
さて、模型の話しはこのくらいにしましょう。この頃、本物の「LEGATO」のほうはどのような経過で製作されていたのでしょう。次の項目で詳しく紹介したいと思います。
私はスペースギアをドッグ入りさせたとき、セキソーボディ社の方に使い捨てカメラを渡しておきました。私がいないときに面白い作業状態があったら写真に撮っておいてほしいとお願いしたのです。後日工場を訪問したときにカメラを受け取り、現像してみました。フラッシュが弱いせいか画面は多少暗めでしたが、そこには後部居住区が切り取られてゆく過程の我が愛車が写っていました。
ハッチバックやスライドドアが外され、側面には大きな穴が開いています。そこにはリアエアコンの噴出し口らしきダクトが露出しています。内装も、サードシートはおろかカーペット、天井のカバーなど全てが剥ぎ取られ、鉄板が剥き出しの状態になっています。よほど軽量化されたのか、リアが前以上に持ちあがって見えます。タイヤハウスのクリアランスをみるとそれがよく分かりますね。何とおいたわしき状況でしょう。我が愛車がスクラップ同然に見えます。
このあと、スペースギアは運転席とシャシーを残して全て切断されたそうです。まるで軽トラのような状態と言えば想像できるでしょう。スペースギアのボディはモノコックです。モノコックとは本来、車体全体がフレームの役目を果たし、衝突時は計算されたつぶれ方で乗員を守るように出来ています。ですからモノコックボディを切断するということは、相当の冒険なのです。しかしながら、オフロード型のスペースギアの場合、モノコックでありながらシャシーにはトラック並のフレームが存在します。この頑強なフレームのおかげで「LEGATO」のような改造に踏み切れたのだ思います。
やがて切断の終了したスペースギアには、床に相当するパネルが取り付けられました。このパネルは前述した「ハイドロバック製法」で製作された頑丈なもので、無数のボルトでフレームに接合されています。床はビニールのマットがすでに貼られていました。ここをカーペットのような素材にすることも可能でしたが、息子が小さいのでジュースをこぼしても大丈夫なようにビニールマットのままにしました。写真には、すでにトイレルームとなる内装壁が取り付けられています。箱にしてからはパネルが入らなくなるからでしょうか?。トイレルームの壁は単に合板と角材で出来た木工細工で、家庭のタンスなどと同じ構造で製作されます。強度と無関係な部分にはハイドロバックパネルは使用しないということでしょう。まさに家屋の「2×4工法」そっくりです。そういえば我が自宅も2×4住宅だったな。
写真に見える黒いパイプフレームは、リビングに取り付けられるイスの骨組みです。完成間際にクッション等がはめ込まれるのでしょう。対面対座が基本ポジションですが、ちょっと操作すると進行方向に向いて座ることもできる優れたイスです。このあたりは、もうちょっと先で詳しく紹介します。
スペースギアを入庫させてから約1カ月後の2月4日。念願の進捗状況見学のために、セキソーボディ社工場にお邪魔させてもらいました。本当は毎週でも訪れたかったのですが、電話で聞く状況だとあまり進んでいないらしいので、変化があるまで我慢していたのです。車体を切断するまでは早かったのですが、その後が牛歩の歩み・・。前にも書きましたが、スペースギア・ショートボディの「LEGATO」は1号車で、よじれ試験等を全部私のクルマでやり直すことになっており、そういった作業に時間が掛かったようです。
よじれ試験とは、切断した状態のスペースギアを陸運支局に持ち込んで検査するテストのこと。切断部分に何百リットルもの水の入ったタンクを載せて、デコボコした路面を走らせ、車体のねじれ具合を確認するようです。ここで不合格になるとベース車両として認可されず、車体の補強等を強いられるのでしょう。幸い私のクルマはすんなりパス。以後、同じ車両を改造する場合は『試験適合済』としてよじれ試験は免除されるようです(聞いた話ですので、詳細は陸運局に直接確認してください)。
さて、事務所に挨拶して早速工場のほうへ向かいました。工場内はお世辞にも広いとは言えませんが、数台のキャンピングカーが製作されている最中でした。マイクロバスのコースターをシャシー以外全て切り取り加工中の大型車、次回展示会用デリカ・バンベースのLEGATO。そしてそして、その向こうに、ありましたありました! 私のスペースギアです。車体色が濃いので遠くからでもすぐ分かります。
発見と同時に、私はショックと感動を覚えました。クルマの後部は、私が製作中の24分の1サイズと同じ状態でした。天地左右前後と箱状に取り付けられた「ハイドロバックパネル」が、未塗装のせいかプラ板のようにしか見えません。およそカッコイイ状態とはほど遠いものでした。しかし壁部分をノックしてみると、とても頑丈でした。隠れて少し揺すったりもしてみましたが、華奢な感じはありません。パネルにはすでに窓、ドア、収納庫等の部分に穴が開いていました。切り口も綺麗で職人作業を感じます。
シェルと車体の接合部分を覗いてみました。10cm弱の長いボルトが無数に打たれて車体と接合しているようでした。溶接していると思っていたのでちょっとビックリ。車体下部には、リアエアコンの給排気ダクトや配線の引き回しがよく見えました。あとからは見えなくなってしまう部分だけに何枚も写真に収めました。こういうマメさは大切です。
さて、エントランスドア部分から中に入ってみました。まず、正面にはトイレルームの側面が見えました。合板と角材でできた作り。ドアはまだ取り付けていないようです。トイレルームのドアは床面から一段高くなって開くようです。これは多分、シャワールームとして使う場合、内部にシャワーパンを設置することを考慮しているためと思われます。天井にはトイレルーム用の換気口(穴)が見えます。ここには標準の開閉式換気口が取り付けられる予定です。
室内側を見渡してみました。車内中央にリビング用の固定式イスが置いてありました。おいおいトイレルームの横に固定されるものです。マットをどかすと、中は収納になっています。ベンチチェストのようなものですね。内装壁もすでに壁紙が貼られていました。淡い落ち着いた感じのいい柄です。天井にはリビング用の換気扇用穴が開いています。例の高級なタイプの換気扇(ルーフベント)が取り付けられる予定です。窓ははめ込まれていませんが、比較的大きい穴なので採光等にも十分だと思われます。床のビニールマットも掃除しやすい感じで好感が持てます。子供が大きくなったら、セパレート式に取り外せるカーペットを敷き詰めてもいいかも・・。
リビングの可倒式イスの設置場所の横に、特別に依頼していたリアエアコンの操作パネルが見えました。もともとスペースギアのセカンドシートから操作
するためのパネルをキレイに取り外してもらい、「LEGATO」のリビングから操作できる位置に移植してくれるようお願いしたアレです。出来映えは、おお、ちゃんと木工製の専用台まで製作されているじゃないですか。スペースギアのパーツを直に取り付けたと言わんばかりの状態ですが、本来はイスの横に隠れてしまうので見栄えも問題はありません。工場の方に伺ったところ、何でも作業に難航したらしく、工場長自らが1日掛かりっきりで仕上げた力作とのこと。この位置、高さ、幅など計算され尽くした(というかここにしか付かない)という巧妙な細工が行われているようです。工場長に感謝・・。この台の前に突き出ている黒いパイプ2本は、リアエアコンの噴出し用ダクトです。純正の噴出しパイプをどこかで切断し、このパイプをつないで延長してここまで引き込んであります。完成後はリビングのイスの下から前後に噴出す構造になる予定です。リアエアコンの噴出し口は他にもありますが、現段階ではまだ製作されていないようでした。
さて正面の運転席をみると、本来バンクベッドがある部分はまだ取りつけられていませんでした。ルーフがポッカリと切り取られ、そこに厚めの鉄板が溶接されています。この部分は最終的には内装部材で再び隠されてしまうので見た目はスペースギア時代と変わらない見栄えになるでしょう。シェルと運転席部分同士の接合はまだのようです。バンクベッドはキャンピングカーの代表的な装備なので早く完成状態が見たかったのですが、残念無念。
あちこち写真に撮り、寸法を測ってから事務所に戻りました。丁度ソファに使う生地が何種類かアメリカから届いたとのこと。フェスティバル会場に展示されていた「LEGATO」の生地の色は薄めであまり好きではなかったため好都合でした。見せてもらい、少し濃い目の青系の生地にしてもらうことにしました。
こういった部材は、キャンピングカー先進国であるアメリカ製のものが大部分を占めており、大半が輸入品だそうです。そう言えばルーフベントやポータブルトイレなど取扱説明書は全部英語だったな。ま、英語はなんなく読めるので問題はありませんが(ウソです)。
こうして初見学が終わりました。思ったよりよく作りこまれていて満足です。ここから先は急ピッチで進むとのことなので、今後は一週間ごとに見に来ようと思っています。最後にセキソーさんから、スペースギアの廃車手続き資料と旧ナンバープレート、そして車庫証明用資料を受け取りました。次回までに私のほうで手続きして持参してほしいとのこと。仕事柄、昼間に時間が取れるので、快くOKしました。さあ、来週が楽しみです。期待に胸を膨らませながら、同社を後にしました。
数日後・・。地元の警察署に車庫証明の手続きを行いました。だいたい中3日で発行できるとのこと。車庫証明を取るにあたり、最大の難問はスペース。自宅は一戸建てで車庫のスペースはあります。しかし縦5m50cm、横2m50cmのスペースでは「LEGATO」はギリギリです。完成予想では車長5m40cm、車幅1m90cm。そこにリアラダーを取り付けると車庫を飛び出してしまいます。数字上で飛び出していたら多分車庫証明は下りないでしょう。そこでセキソー社に相談した結果、リアラダーは全長に含めず、納車直前に取り付けることになりました。因みにリアラダーは本来「保安部品」なのでその行為自体は違反ではありません。
実は「LEGATO」は家の目の前にある広めの賃貸駐車場に置くことになっていたのですが、今後賃貸を追い出されたときに「LEGATO」を置く場所が無くなるとマズイので、何とか自宅のスペースで認可させたかったのです。認可さえもらえば仮に10cm程度クルマが道路に飛び出しても大目に見てくれるでしょうし・・。
車庫証明届の車体サイズは、予定どうり「5.4m×1.9m」で提出しました。翌日、警察の関係者が車庫をチェックに来たそうですが、特に問題はありませんでした。見に来られたのは初めてだったので少々緊張・・。
4日後の2月10日。車庫証明所発行の日。朝9時にカミさんのワゴンRに乗って警察署に赴き、無事証明書をGET。その足で管轄の陸運支局へ向かいました。今度はスペースギア時代の廃車手続きです。旧ナンバープレートを手渡されていたので、それを持って行きました。このナンバープレートは義兄からスペースギアを譲り受けたときに自分で取得した思い出のナンバーでした。番号も気に入っていたのですが、キャンピングカーに生まれ変わるためには過去を絶ち切る必要があるようです。一旦廃車にして、再度登録することになります。手続きは結構簡単です。言われた番号の窓口にせっせと通うだけ。といってもさすがに役所という感じで、同じ窓口に何度も通うことになります。用紙への書き方は現地の見本どうりに記入すればOK。1時間程度で終了しました。こんな作業の代行に普通のディーラーは結構なカネを要求しますが、ボッてるとしか思えません。
セキソー社から頼まれた「廃車証明書」「車庫証明書」、それと予め用意しておいた「印鑑証明書」等を持って、そのまま一
気にセキソーボディ社へ向かいました。高速道路まで使って約1時間。
『こんにちは〜』。爽やかにセキソーボディ社の事務所のドアを開けると、事務の女の方以外誰もいませんでした。聞くとお昼休みで皆さん昼食に出かけてしまったとのこと。とりあえず、持参した書類を手渡しし任務完了!。
ここまで来たんだ、進捗を確認しなければ・・。事務の方の了解をもらい工場ブースに向かいました。しかし、なんと我が「LEGATO」が置いてありません!。緑の「LEGATO」は目立つので、いればすぐ分かるハズです。ふと、工場の一角にちょっとした小屋?を発見。おそるおそる覗いて見ると、いました!いました!、我が「LEGATO」は小屋の中に入っていました。
ここは「塗装ブース」でした。レガートの車体は外観がほぼ完成しており、白く塗装するためにマスキング(塗っちゃいけない部分をビニール等で覆う作業)が施され、塗装待ちといった状態でした。バンクベッド部分も完成しており感激!。驚くほどの精度で車体と合体しています。本当にどうやって作っているんだろう・・。24分の1では大変な作業だったのに。
私は持参したカメラでパチパチ撮影しながら、リアへと回り込みました。モールやバンパーといった起伏が出来ています。前回は白いパネルといった風情だっただけに随分それらしくなっています。右下の収納庫部分も出来あがっています。ここは結構大きな外部荷物入れになる予定。それからリアのコンビネーションランプ(ウインカーやブレーキランプ部分)もキャンピングカーの世界ではよく使用される三連のものでした。電灯部分がマスキングされているところを見ると黒い部分も白く塗装されるようです。結構いいかも・・。
車体のあちこちがすでにサンドペーパーのようなものでキレイに擦られています。こうすることで塗装の乗りが良くなります。このペーパー掛けの出来次第で、塗装後の仕上りやその後の耐久性が違ってくると書物に書いてありました。
それにしても、前回6日前に来たときから比べると、エラく進んでいるじゃないですか。こんなに簡単にキャンピングカーって出来ちゃうの?って感じです。あとで聞いた話しですが、工場の人たちは徹夜なんかはザラとのこと。この季節の徹夜はさぞかしキツイことでしょう。一生懸命に製作してくれている工場のスタッフに心で感謝し、誰にも会わないままセキソーボディ社を後にしました。さあ、あと10日ちょっとで納車予定日。もう一度、完成直前に見学に来たいと思います。
ついに納車予定日が決まりました。2月22日!。丁度、キャンピングカーショウが19〜21日にあり、営業メンバーがそちらに掛かりきりになることから決まった日取りです。納車前に完成直前の「LEGATO」を観ておきたかったので、約1週間前にあたる2月16日にセキソーボディ社を訪れました。
前回は塗装直前の姿でした。今回はどこまで進んでいるのでしょう。工場の中に入ると、私の「LEGATO」は前回とはまるで様相が違っていました。この時に撮影した写真を中心に見ていきましょう。
全体を引きで撮影した「LEGATO」です。もうすでに塗装は終わっていました。この白色は三菱デリカではよく使われている純正色「ソフィアホワイト」です。ベースのスペースギアのグリルガードやサイドステップの白いパイプ部分も同じ色ですので、マッチングは完璧です。工場長にお願いしておいたベース車の2トーン部分の下半分もソフィアホワイトで一緒に塗られていました。実は実際どうなるかは塗ってみなくては分からないと思っていましたが、なかなかどうして、全面「白色」より締って見えます。グリルガードやサイドステップのパイプ部分とのコーディネートも想像以上にマッチしています。大正解です。工場長、ありがとう!
この写真の角度では見え難いですが、リアタイヤの向うには黄色いマッドガードが既に取り付けられています。デリカらしさ、4WD車らしさが演出されていて好感が持てます。
窓等はまだのようですが、リアのエントランスドアはすでに取り付けられていました。これには網戸が付いており、網戸だけ閉めて換気するなどという芸ができる優れもの。キャンピングカーらしい装備です。
次にリア側に回ってみました。対角側から1枚撮影。ソフィアホワイトの塗装がツヤツヤに輝いています。塗装前に比べると同じ白でもFRP丸出しだった前回の見学時との差は歴然です。窓はこういった場所に開いています。側面はリビング用、リアはギャレー(キッチン)用です。リアの窓は高い部分にオフセットされているので運転席のバックミラーからは後続車の後方確認は出来ないようです。納車後、カーショップなどによく売っているレンズ式の広角ワイドフィルム(製品名を忘れました)をマドガラスに貼ったところ、ドンピシャで後続車が見えるようになりました。
ウインカーやブレーキランプが納まる三連コンビネーションランプのおかげで、保冷車っぽさが若干緩和されています。納車直前に取り付けられる予定のリアラダー(ハシゴ)が付けば、もっと緩和されることでしょう。
ナンバープレート部分も窓に合わせて左にオフセット。左後方下部には、収納庫の扉が見えます。カギ付きの扉を持ち上げるように開くと、中は結構なスペースがありました。納車後キャンプ用の折りたたみ式アルミチェアーを4脚入れていますが、それでもまだ十分な空きがあります。汚れ物などを入れるのがBESTですね。
さて次は室内です。助手席側のドアから斜め後ろ方向を撮影しました。室内は現在工事の真っ最中とのことで、形にはなっていませんでした。ベース車とシェルの境界線部分には木のモールが縁取られていました。その左横(写真中央上)には、リアエアコン用の噴出口が見えます。イスの下から吹き出る分も合わせて3つの口があります。
写真右では見にくいですが対面ソファの後席部分が見えます。マットを外すと収納庫になっています。おいおいFFヒーター(エンジンを止めていても、軽油とバッテリーで暖房できる。FFなので車内の空気を汚さない)装置を取り付ける場合は、この収納庫の中がよいでしょう。数年後に取り付けるために、FFヒーター用の配線は仕込んでくれていました。子供がもう少し大きくなったら、冬の旅行も積極的にしてみたいので、おいおい取り付けたいと思います。ちなみにFFヒーターは約15万円ほどするので十分な検討は必要です。
壁紙の色や柄がハッキリと分かります。紙といっても家屋の壁紙とは少し違い、汚れても水拭きできるような素材です。このほうが、結果的には便利なのかも知れませんね。
リアのエントランスドアから室内にお邪魔してみました。正面にバンクベッドが見えます。手前の仕切りがまだ取り付けられていませんが、内装は完成しているようです。11月に展示会場でみたものよりは、かなり改良され高級感が演出されています。実際に手で触れてみると、ビニール素材ではあるものの柔らかさが心地よく、抜群の弾力性があります。寝ぼけて頭をぶつけても痛くはないでしょうね。おいおい手前に取り付けられる仕切りはバンクベッドのフタの役目もしますが、水平に広げるとバンクベッドが倍の広さになります。その大きさは、畳2畳分(1800mm×1800mm)にもなります。ダイニングソファのシートと同じ材質の生地で裁縫されたマットが敷かれる予定です。
またバンクベッド内部の右側には小さな照明が設置されています。夜、一人で読書する程度の明るさは十分にあります。ただ照明のスイッチを切り忘れたまま手前のフタを締めてしまうと、もうバッテリーあがりは必至でしょうね。注意しないといけません。写真の両端には収納庫が見えます。プッシュスイッチを押して開けるタイプ。これで走行中に勝手に開いたりしません。内部も十分な広さがあり重宝しそうです。なおこの収納はオプション(追加料金発生)です。
こうして最後の見学が終わりました。順調に進んでいるため特にクレームはありません。納車日の2月22日まであと6日。細かな部分を確認し、工場をあとにしました。さて、次に会うときは納車のとき。心ワクワクの日々が続きます。
とうとう念願の納車日、2月22日朝を迎えました。午前中には届けられるとのことなので、少し早くに目が覚めました。朝食を取りくつろいでいると、家の前に聞き慣れたディーゼルエンジンの音が聞こえました。時刻を見ると10時半です。あまりの早さに半信半疑で窓の外を見ると、家の前の通りにLEGATOが停車しているではないですか!。やがて呼び鈴が鳴りました。一目散で外に飛び出すのも大人気無いので、一応呼び鈴が鳴るまで待っていたのです。外に出てみると、LEGATOのあまりの巨体に怯みました。工場で見たときは周りにもっと大きなキャンピングカーがあったせいか、さほどでもなかった大きさでした。しかし、さすがに自宅前で見ると二周りは大きく見えます。運転して来てくださった営業の方(展示場で話しかけてくれたアノ方です)を今度は助手席に乗せて、自分の運転で近所を試乗することにしました。
まずグルリと車体を見回します。リアラダーは約束どうり取り付けてあります。初めて実物を見ましたが、思った以上に高級感があり満足です。運転席のドアを開け、久々にスペースギアに乗込みます。
何て高い車高でしょう。改めてスペースギアの背高ノッポぶりに驚きます。エンジンを掛け出発。後ろに大きな荷物を背負っているという重量感のある発進です。後方はまるで見えません。サイドミラーにはシェルの白い色が大きく写っています。広い通りに出て加速してみると、思ったよりしっかり加速するので一安心。余計なものを取り付けなかった効果が出ています。ゆるいカーブを曲がると、遠心力で車体が大きくロールします。この感触はLEGATO特有のデメリットです。リアは強力なコイルスプリングに変更していますがロール防止にはこれが限度。今後手入れが必要なようです。
しばらく走った頃、サイドミラーを見るたびに「ドキッ」としている自分に気がつきました。ミラーに写るLEGATOのシェルが、まるで白いトラックにピッタリと煽られているかのように錯覚で見えるのです。この変化に慣れるまで数日掛かりました。
アイポイントが高い運転席は、この大きな車体では逆に丁度よい感じがします。数キロ走ってから、広場に乗り入れて停車。そこで、営業さんから納車説明を受けました。特別注文の仕様が予定どおりになっているかなどの確認後、室内でソファのベッド展開の操作方法、バンクベッドの広げ方など30分程度の説明を受け、自宅に引き返しました。
クルマを降り、自宅へ営業さんに上がってもらい残金の清算を行いました。約250万円のキャッシュを渡して無事手続き終了。この現金は数日前に銀行から下ろしましたが、不審者に後をつけられるとマズイので、ワゴンRであちこち遠回りしてから帰宅したという気の使いようでした。ここで奪われたら大変ですからね。その後、営業さんを近所のJR駅までLEGATOで送ってあげました。
家族で市内を試乗しましたが、なにせ珍しいクルマのため注目度120%。恥ずかしいくらいです。特に同じスペースギアの運転手さんの視線は痛いくらい強烈でした。2年が経過した最近は少なくなってきましたが、それでも旅先のガソリンスタンドでは必ずと言っていいほどクルマの素性を聞かれます。こちらも何を聞かれるか大体分かっているので、応対も慣れましたが・・。
ということで、無事納車されたLEGATO。大満足でしたが課題も多いです。この項目では納車までで一端区切り、納車後LEGATOをどのように改造/改良していったのか、また不具合点や誤算など現実的な部分を連載していきたいと思います。お楽しみに!
文字ばかりになってしまったので、最後に納車3日目に撮ったLEGATOを紹介しておきます。