散歩者の夢想
メーリングリスト
編集中記:0216
MLの名前の由来
1997年3月に開設したこのMLの名前の由来を、ご参考までに「編集中記」でも触れておきます。
「孤独な散歩者の夢想」の岩波文庫版(手元にあるのは、昭和39年7月10日第5刷)の翻訳者は、管理人の大学時代のフランス語の先生でしたが、
未熟な学生を前にして、なぜ先生がこの本をとりあげたかを、社会に出た頃も、今も、ずっと考え続けています。
この本の原著者(1712〜1778)は、思想的にいろいろ取り沙汰されている人ですが、実の子を、第一子も、その後に生まれた子も、孤児院に送り込んだことでも知られています。
「孤独な」を取り去った「散歩者の夢想」をリストの名前にしたのは、この行為を意識してのことです。
単に「晩年に、自然の中を散策しながら、夢想に耽る」という意味でしたら、古典を連想してしまうこの名前は、とても採用できなかったと思います。
リスト内で連載し98年の夏に出版した「随想_繊維問屋にて」も、やはり「孤独な」を取り去った「子」に主題を置いています。