高がPC、されど

あるとき、中国の開発区で操業していた日中合弁の工場が、パソコンを入れることに決めました。

先ずは単体、次いでネットワークを!

中国はパソコンの産地ですから、さぞ安かろうと、地元の業者に声をかけたところ、あ〜だこ〜だと前置きばかりで、ひと月たってもまとまらず、しかも、なんと、古機同然のパソコンが、関税を払って日本から持ち込む新鋭機より高かった!

皆さんは、買い替えを決めてから、新しいパソコンが使えるまで何時間かかります?

その後、僻村に移った合弁工場が、朝の九時に(日本時間の十時に)電源を入れたところ、一台の画面が真っ黒に、担当者の顔面が真っ白になりました。26日に発病するウィルスにやられたのです。

日本に連絡が入るや、すかさず珈琲を飲みに出かけ、一服しますと秋葉原も目覚めますから、特価品を持ち帰り、仕事の雛型ファイルを組み込み、中国のプロバイダに国際電話、電子メールの通信テストも終え、中国ビジネス関係者の連絡網で今日の出張者を探し出し、午後二時に箱崎着、その日の晩に現地着、翌朝、新しいパソコンも戦列に加わりました。

そのパソコン、中国語が使えません。使わなくても足りるのです。日本側のパソコンは中国語も使えますが、中国に届けるパソコンは日本語と英語だけ!

今や工場は、パソコンが休みますと営業も止まってしまいます。その危険を避けるため、ネットワークづくりは先延ばし。

もっと大切なものがあったのです。日本側に対する尊敬と、今一つは、さあ、何でしょう?