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編集中記 【その18〜その24】

【その18】

  千鳥ヶ淵の桜も新緑に衣更え、人々の視線から解放され、風のそよぎに静かに耳を
傾けています

  私は中学の頃、清水濠、牛ヶ淵、千鳥ヶ淵を巡る2キロ半のコースを、走る授業が
ありました.男子全員が対象でしたので、逃げることはできません.百メートル走は
遅くはなかったのですが、中距離以上は口から心臓が飛び出す生徒の一人、すぐに動
悸と喘ぎで動けなくなり、離れていく後尾の生徒を、うつろな目で眺めていました

  中年になって、はじめて走ったのは団地内の児童公園一周です.周囲約200メー
トルを走るのに、いかに努力を要したことか.走るのもつらかったですが、周囲の目
が気になって(児童公園のまわりをモタモタ走る姿をご想像ください)弱りました

  膝が痛んで、階段を上がることが出来なくなったこともあります.今も膝の屈伸を
怠ると、途端に膝が痛み出し、歩くのが困難になります

  昨年は履きなれた通勤用の革靴が、ある日突然、サイズの合わない金属製に変わっ
てしまい、やはり足を引きずるようになりました.甲まわりが痛くて痛くて耐え難か
った.これが疲労骨折でしょうか.走りすぎると、足指の付け根がうずきます

  降雪後の凍結や「せわしさ」のために、暫く走れなくなることもあります.休んで
いる間の変調も悩みの種------

  広大な運動公園も、ランニング最後のわずか一隅をしめるに過ぎません.走り足り
ない時は4百メートルの競技場を、何周か回って調整しますが、今は特別の季節、公
園を巡る緑の道を選びます
                                         Apr 28, 1997  plnssnr@reverie-prmnr


【その19】 編集中記の最初でも触れましたが、今でも時折、アクセスしたホームページの画像 や履歴を「他人」に見られてしまい、困った、という話題を耳にします パソコンは情報が「筒抜け」になる、その危険があり、その罠を仕掛けられる恐れ もあります.特に会社や団体のパソコンを使用する際は、「注意」するに超したこと はありません 例えば、メモ帳やワープロなど、各種ソフトで使用する[コピー]や[切り取り]の操 作からも、知られては困る情報が漏れることがあります.試しに、現在使用中のソフ トで[コピー]を実行後、ソフトを終え、クリップボードをのぞいて下さい.他人に知 られては困る情報を頻繁に扱う場合、電源を入れたまま席をはずすのは考えものです 環境や設定次第で状況は異なりますが、Cache というフォルダにも注意する必要が あります.例えば、私が何人かと一緒に使っている数台のパソコンには、 Netscape Navigatorは \Program Files\Netscape\Navigator\Cache Microsoft Internet Explorerは \Program Files\Plus!\Microsoft Internet\cache というフォルダがありますが、ここをのぞけば、最近アクセスしたホームページのフ ァイルが健在なので、ダウンロードし忘れた情報も、すぐに手に入れられます 何かの拍子に Cacheをのぞいて、そこにポルノの画像を発見したら、部下は、アク セスした上司を信頼しますか? Cache内のファイルを清掃するなり、ダウンロード したファイルの拡張子を変えるなどして、揉み消し工作はできるでしょうが、もっと も基本的なセキュリティの課題、つまり「消し忘れ」の危険は、いつまでも残ります ある年齢以上のユーザーに、完璧な操作を要求するのは酷というものです.消し忘 れは日常茶飯事! 「はい」と「いいえ」の押し違いも、意味を逆さまに解釈するこ とも、混乱から逃れるために出鱈目にボタンを押すのも、我々にとっては当然のこと なのです 「警告はしましたよ.あとはあなたが選ぶことです.選択を間違って生じた損失の一 切は、あなたご自信の責任です」、これがセキュリティの基本理念であるならば、迷 路の混迷度を競い、落とし穴の隠蔽と配置に工夫を凝らしている、と錯覚させられる ような最近のパソコンを、周囲に奨めるのは不安です パソコンに関心のある高年者は少なくないと思います.しかし、関心がある高年者 に「援助することはよいことだ」と一途に思い、いろいろ手を尽くしたその結果が、 成功ならよいのですが、失敗した場合のことを考えたことがありますか? 被援助者 の頭脳に負担をかけ、混乱に陥れ、心を傷つけることを恐れます AXの頃は「まったくの素人が、その日から操作するための完璧なマニュアル」を作 ることができました.しかし Windowsは始末におえません.それだけに、混乱したと きはどのように操作しても、セキュリティにも費用にも影響なく、無事に戻れるパソ コンであってほしい----、これなら安心して奨められます 「筒抜け」や「悪戯」を嫌って、パソコンを退けた生活を選ぶのも一つの見識です. 反対に、インターネットが新たな繁栄の鍵になる、と考え、積極的にパソコンを使用 する生活もあるでしょう.しかしそうであっても、操作やセキュリティに不安がある うちは、金銭や契約がらみの通信に、インターネットを使う必要は更々ない、と思い ます Apr 29, 1997 plnssnr@reverie-prmnr
【その20】 ある中学生と仲のよい、中学生の一人がニューヨークに引っ越しました.直後は互 いに、エアメールで文通していましたが、すぐに遠のき、数ヶ月に一度、国際回線で 長電話する程度のつきあいに変わりました 今年の春、高二になったコギャルのところに国際電話がありましたが、その内容は 向こうも電子メールのアドレスを取得したというもの、先方はAOLに加入したのです あとはご想像の通りコギャル連のアホメール(に決まっています)、あいにく日本 語が使えない環境なので、先方は流暢な英文とローマ字、こちらはローマ字とたどた どしい英文、ですが、実に楽しそうです(えっ、パソコンの操作はどうしたかって? コギャルにはメニュもネチケットも眼中にありません.ひたすらアホメールの読みと 作文に没頭して、あとはイイ加減、適当、デッタラメ) Apr 29, 1997 plnssnr@reverie-prmnr
【その21】 この編集中記は電子メールではないので、簡単に訂正できますし、即座に取り消す ことも可能です.編集中記の【その20】が書き直しの典型です.しかし、メーリング リストの投稿やフォーラムの発言は、取り消すことができないのが一般です.また、 パソ通の内部でヤリトリする電子メールとは異なり、インターネットの電子メールは 未読であっても、一度発信したメールを取り消すことはできません.メーリングリス トやフォーラムでは、間違って発信した電子メールも、書き込んだのを後悔している 発言も、いつまでも「さらしもの」になってしまいます.これは「心に対する無期限 の懲罰」ではありますまいか 電子メールを発信するのに、五回も十回も推敲を重ね、しかも一晩冷却期間をおい て投稿する発言者は稀有のこと、その場で打鍵し、その場で発信するのが普通ではあ りますまいか.打鍵一つで発信できる電子メールです.そのままでは認証もならず、 改竄されても筆跡も指紋も残らない電子メールを、あとあとまで気にかけるのは生真 面目にすぎる、のでしょうが、世の中はそのように割り切れる人だけではありません インターネットの電子メールは取り消すことができます.個人主宰のメーリングリ ストは勿論のこと、パソ通のフォーラムの発言といえども、取り消すことができるの です、もし受信側がその気になれば------.名誉を傷つける発言や、故意についた嘘 の発言、あるいは詐欺や恐喝の発言は有耶無耶にさせることはできませんが、真摯な 気持ちで発信したメールや深刻な内容の発言は、参加者の善意と寛容によって、受信 側がその手で取り消すことができるのです とはいっても、物理的通信記録は改竄や削除抜きで、サーバの手元に残されるでし ょうし、このMLが使用している majordomoの投稿記録も、削除や改変は一切認めら れてはおりません.通信の物理的記録に手を加えることは、仮に私がプロバイダであ ったとしても許可しません.削除対象の発言も、その内容と削除の経緯は克明に記録 されます(私が手元に記録します).また発言はすべて、投稿直後、あるいは書き込 み直後に、会員に配信され掲示されるので、発信された発言を一度も公表しないで取 り消すことは不可能です.ここでの「取り消し」とは、発言者が自分の発言の取り消 しを願い出た場合は、以降、その発言に直接関わる意見交換は停止する意味.このM Lでは、管理人である私がそのように進行させていただきます お恥ずかしい話ですが、私のメーリングリストは、権威はそのかけらもなく、茶飲 み話と割れ茶碗そのものなので、本人が「苦痛」を感じている発言は、本人の申し出 があった場合、私の一存で議題からバッサリ削除させていただきます Apr 30, 1997 plnssnr@reverie-prmnr
【その22】 ホームページを自分で作ったりメーリングリストを主宰すると、なにか自分が偉く なったような気がします.決めるのも自分、方針を変更するのも、不都合な個所を削 除するのも自分の好きになるのですから、私はさながら独裁者 私は契約しているプロバイダに、何の義理も負い目もありません.また当然ながら、 お金を払っているのは私の方であり、プロバイダからは一銭ももらってはいないので、 プロバイダを変えるのは自由です.MLやホームページもすぐに転居させられますか ら、プロバイダに気を使う必要もありません.参加者の側も同様です.パソ通ファン もパソ通の会員外も、参加資格のある人は自由に参加できる、インターネットのML とパソ通のフォーラムの違いの一つが、ここにあります いろいろなことができるようです「システムの管理人」は.例えば、相性の悪い発 言者をやんわり締めつけるようなこともできるでしょうし、大量の参加者がいる場合 は、自分を売り出す絶好のチャンスにもなるでしょう.もし中小の企業内システムで あれば、情報を管理する特権を行使して、システムに無知な経営者を(パソコンの業 界外で、コンピュータシステムに精通している経営者が多いとは思えません)システ ム担当者の利益になるようにコントロールすることさえ可能かも知れません.会社や 社員の秘密情報は、見たくなくても見えてしまうことがあり、気にいらない上司や同 僚に打撃を与え、それをシステムの事故に装うことも可能でしょう.もしそうだとす ると、コンピュータシステムは最も非技術的な「良識と自制心」に、そのシステムの 存在を委ねているように思えます 金融機関や、各種営利団体や、同窓会組織に提供している我々の個人情報は、どの ように管理され、その管理体制に対する監査は十分なのか、一抹の不安があります May 1, 1997 plnssnr@reverie-prmnr
【その23】 暇をみては編集中記を走り書きしていますが、いろいろおかしなことに気がつくよ うになりました.例えばネチケットの尊重ですが、ネチケットを尊重できるほどの経 験があれば苦労はしない、という点はその通りです.あるいは「自分で調べれば分か る」というその調べ方が分らないのですから、初心者が「調べる前に質問する」のは 当然です.また「先に過去の投稿記録やFAQを見なさい」という対応も、初心者へ の配慮不足.MLには、同じ質問や同じ話題が繰り返されるのを嫌う傾向があります が、繰り返される質問や話題は、疑問と不明と関心の、強さと広がりの証ですから、 先に入会した会員には既知であっても、何度でも取り上げるのがMLのあるべき姿、 と思うようになりました 私のまわりもほとんど電子メールを使えません.これでは電話線のない場所に電話 機を設置したのと同じです.パソコン入門のお手伝いは、結局、自分の利益にもなる 訳です.何はともあれ、お気軽にどうぞ May 1, 1997 plnssnr@reverie-prmnr
【その24】 MLやフォーラムにはある種の催眠作用があるようです.パソコンそれ自体が目的 になると、この催眠術にかかってしまい、素顔の物言いを忘れてしまいます.独立自 尊、我が道を歩いてきた人生の達人が、自己の知識や経験や判断力に衣を着せ、「パ ソ通文化」に迎合するのは、まだ我々が、パソコンを手段として使いこなしていない その現れではありますまいか このMLでのパソコンは手段です.先ず通信の手段であり、次いで文章表現の手段 であり、必要を再生させる手段です.創業の緊張を取り戻すための、完全燃焼の機会 を得るための、何通りかの方法の一つがこのML、と大仰に構えておかないと、ML の存在自体が目的になりそうで心配です 文章を書き、発表し、製本し、運がよければ頒布するお手伝い、を考えることも許 されるでしょう.腰を据えてものを書く、ということは想像以上に集中力を要します. 書く手段としてのパソコンの操作を、ひとり立ちできるまで援助するのも、特にこの MLの世代にあっては、忍耐と、時間と、励ましを必要とする遣り甲斐のある仕事で す.また高年の起業家に対する忠告と助力の発言が、このMLでヤリトリされたとし ても、管理人は鷹揚にして融通無碍、鈍感にして我関知せず、必要こそが神様なり、 ですから何も気にする必要はありますい 必要づくりのために参加する、または、既にある必要に利するために参加する、こ れが「パソ通文化」に染まることなく「ふつうの文化人」でいられる秘訣です.なお、 このMLの発想を、もっとよい方法で実現できる機会がありましたら、是非、そちら への参加をお奨めします 働く意欲のある「にんげん」から必要をとりあげて、敬老もありますまい May 2, 1997 plnssnr@reverie-prmnr
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