題名
路地
作者
萩原まい子
作者の言葉
雑踏をくぐりぬけ、人通りの少ない路地へ入ると、ガヤ
ガヤした街のノイズもやがて小さくなっていく。車の走る
音、民家から聴こえるラジオ、人々の足音、遠ざかってい
く音、近づいてくる音。これらの音は、私に問いかけるこ
とも答えることもなく、とめどなく耳に届いた。その混沌
とした状況を描きたかった。
萩原まい子