折々の文章


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クリスマスの季節 −113−
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築地の場外市場は、御徒町駅から上野駅にかけてのアメ横同様、
雑踏に疲れてしまいます。ところが場内には、昔の問屋街や神
田市場の雰囲気が残っています。活気は勿論ですが、威勢が勝
っているのは演技過剰か一部の資質、見世物でなければ、信頼
に値する商いにノリは無用。

大型小型の貨物が行き交い、荷揚げ用の動力車、電動荷車、手
押し車が休みなく動いていますから、一瞬で通路を見出し、車
の気配に反射、素早くかわし、配置を描きながら歩かないと危
険で邪魔!

神田市場も問屋街もそうでした。危険には相互の秩序が、邪魔
には無言の配慮があったのです。飲食店にもスーパーにも言葉
はあります。しかし、事務所街でも住宅街でも、歩道でも車道
でも、繁華街でも商店街でも珍しい……、いえ、島嶼には絶え
てしまった関係です。

往時、問屋街の夜に現われた落ち着きも、築地市場の昼下がり、
片付けの終わった場内に生きていました。

物見遊山型場外社会から、観光型場内社会へ

潰しては築く建て物、根こそぎの市街化は、瓦礫の含み資産を
堆積するそばから観光の空洞を生み出しています。大見得やお
祭りは節目節目の緩衝です。何を勘違いしたのでしょうね。

経済大国と称えられ、無賃残業や長時間労働を工夫して実現し
た日々の暮らしが(=住環境が)、それでも明日への希望なら
報われますが。

教育にはお手本が要るのですよ。壇上は範を見せて欲しいです、
物見遊山と観光の別が解らない島嶼の子・未来の子らに。


  













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