折々の文章


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クリスマスの季節 −144−
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橡四は無風、穏やかに進んでいます。草土舎の世田谷店も、本
店のMさんの説明通り配慮が行き届いています。何よりもお店
の対応が気持ちよく、明るい食堂で寛いでいる気分。富の作品
は初日前に壁に掛けられ、作品を持ち込んだ学生のS君とのん
びり世間話。昼前に世田谷店を後にして、自由が丘駅で別れま
した。来年もS君の参加を確認。

Mさんの仕上がりがズレ込むのは予定済み。Hさんは静養を要
する容態で、仕上がっていた作品は、少し遅れましたが搬入を
別途手配。世田谷店の壁面は、お店の装飾面積を、広げたり狭
めたりすることで調整できますので、むしろ緊張感が湧かない
我が身に老いを感じる始末。今まで橡展に参加した学生さんは、
ほとんど今春か来春卒業。来年は二人展になるかも知れません。

今日(土曜)は、予(あらかじ)めご連絡のあった数組を午前に
迎えお昼に退出、午後は次の立ち寄り先へ。

お客さまと歓談中は、遠慮されて帰ってしまうお客さまもチラ
ホラ。私が個展に出かけた折も、親しげに話している皆さんが
会場を占めていますと、ゆっくり絵を見られません。という次
第で、私は日月も午前だけの予定。


 ※


戦前の神田住まいにも、高尾山は身近だったそうです。神田に
越してからの高尾山は、生徒時代の私にも雪山に次ぐ馴染みで
した。新卒時代は職場で出かけた記憶もあります。結婚するま
では単身で、時に職場の同僚と、休日、地図を塗りながら奥多
摩の山々を歩きました。中央線で通学した時期もあり、昔の私
は、都心から西方に親しんでいました。

世界遺産の筆頭格! 上信越や東北地方はスキー以外に縁のな
かった私に、多摩の風土は限りなく美しかった。

作品を引き取りに出かけたのは日曜(二日)の朝です。都心ま
で二十四キロ。乗り換えて四十五キロ。菊名まで二十九キロ。
自由が丘まで十二キロ。計百十キロほど通勤電車に乗っていま
した。

風土の美術館から、傑作を手当たり次第に引き剥がし住まいを
競う市街に変貌。次は何処を根絶やしにするのだろう? 東急
東横線に乗り換えた車窓に、重金属を思わせる川面を見ました。



  
異邦から 菊





















 右上に濡れた蜘蛛の巣








異邦の画像は
写真機を向ける角度を
微妙に調整しながら撮った点や線です。
特定の地域に限りません。




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