────────────────────────────
クリスマスの季節 −206−
────────────────────────────
銭湯 二月下旬〜三月初旬
開店は先月(2月27日)
千住新橋と首都高
父の糖尿病は、近所のお医者さまの検査で判ったのですが、治
療は築地の病院にお願いしました。ですから神田を引き払って
からはとても不便……とは言えませんでした。
肺ガンの晩年を見舞った折は、私は朝六時に家を出ました。車
か電車かの違いはありますが、七時半には病棟に着きました。
地下の売店で新聞を買い、見舞ってから事務所に着いたのが八
時半。
お昼は百貨店でお弁当を買い(←好きなものを食べさせてあげ
て下さいがお医者さまの指示)母と三人で食べてから私は事務
所に戻りました。帰りも病棟に寄ってから。
今の母は通院間隔が長いです。診察日は馴染みの個人タクシー
をお願いして六時半に家を出ます。八時には病院に着きます。
受付(今は機械)を済ませ、隣りの建物の珈琲店で、食事抜き
の朝は軽食も、会社員に混じって楽しみます。
一つの科は八時半には診察が済みます。もう一つの科は九時頃
ですが一年間隔。薬局でお薬をいただき、帰路のタクシーに便
乗しますと、私は九時前に事務所に入れます。乗用車を使って
はいけません。
晩年の父の通院検査が、千住の渋滞で間に合わなかったことが
あります。一時間半も余裕を見たのにです。今も渋滞は変わら
ずで、休日の朝に都心に出ると拍子抜けします。
早々に日光街道から裏に逸れ、千住新橋の北詰で首都高速に入
ります。堀切JCTまでダラダラですが、荒川側に寄れば、ゆ
っくりでも流れます。分岐後、猛然と飛ばして(←飛ばさない
と後続車に煽られる)両国JCTの渋滞の直前に向島から出て
しまいます。
両国JCTの渋滞が向島まで延びている朝も稀にあります。そ
のような日は昭和通りも渋滞します。向島出口の渋滞はその場
限り。新大橋で隅田川を渡れば昭和通りを避けられます。休日
の朝は昭和通り経由が早いです。
平日に都心へ向かう道路はドーカシテマス。なのに、渋滞とは
無縁だった田野を貫く新線は、利根川にも荒川にも短時日で橋
が架けられてしまう不思議。開発を後背へ拡散すれば、都心へ
の道路事情はむしろ悪化するのでは?
写真は載せませんが、千住界隈には、しもた屋の廊下のほうが
広く感じられる路地が、S字にもL字も入り組んでいる一帯が
あります。資材や家具はどのようにして運ぶのでしょう。水道
工事も建物の改修も大変です。だから銭湯がよいのかも。
千代田区や中央区にはもっと密集した場所があるのですよ。近
年はその必要がない筈の郊外にも。例えば十戸分の広さに百戸
も二百戸も建てるのですから、住密度は古風な動物園さながら
です。室内は豪華快適。日陰の住民は引っ越しなさい!
街区への影響は最初だけではありません。千代田区にも中央区
にも銭湯の復活する日が訪れます。過剰から売るに売れず、資
金から壊すに壊せず、亀裂が走り、排水が漏れ、瓦礫の捨て場
に窮した中層、高層の廃墟で暮らす庶民の楽しみ。
|