20001231 20世紀最後の夢から覚めて 20世紀最後の二度寝に入る 君は台所でお皿を洗いをしながら 早く起きてくれと声を上げる 僕は20世紀最後の言い訳をしながら 20世紀最後の目やにをこする もう総括にも飽きられたとしても 昔のフィルムを編集して もう少し回顧していたいんだろう 飛躍と停滞の20世紀 正義と偽善の20世紀 大統領とスパイの20世紀 オリンピックとノーベル賞の20世紀 殺人と自殺の20世紀 もう少し続けるかい 何だって言えるだろう ロケットが月まで飛んで ミサイルが正確に都市を破壊した 人口が50億を越えて 子どもを産まない夫婦が増えた ロックが生まれて ロックが死んだ 学校が完成して 学校が崩壊した 退屈はしなかったけれど 何にも驚かなくなった 窓からは冷たい風が吹き込む 僕は年賀状をまだ書いている 大掃除は始まってすらいない 昼間からビールを飲む幸せは 決して奪われたくはない 今世紀最後の曇り空が暗くなって 今世紀最後の夜がやってくる 夜はきっと明けるだろう 朝はきっと来るだろう
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