佐佐木幸綱
俵万智の師匠。決してナルシシズムにならない叙情というかロマンチシズムというか。 寺山修司よりは、一般人に近い感性のような気がします。 私小説ではなく、ドキュメンタリーって感じ。 酒とか飲み関係の歌が非常に良いです。
楠であり続けたる千年を 想いてぞゆく旅の心に うそが飛ぶ 空がしぐれて日が暮れて 辻褄合わせて寝るほかはなし 泣きながら 人を刺したる男いて 画面に銀の雨降りやまず 闇雲に 酒飲む夏の闇と雲 確かに触る手だてなきや 疲れては 体系を恋うるわが前に 一升瓶は立つ簡潔に 仕残しの 仕事を置きて旅に立つ 落ち鮎の身を身に沁みて食う もろともに 真昼の死者となるまでを 足裏熱き砂上を走る 輝かぬ 情(こころ)なれどもなどと書く 俺の朝夕 嘘つきやがれ 午後の図書館に 眠ってしまうわが前の 光源氏の晩年近し 約束が 明日から腕を伸ばし来る まっぴらごめんで二十代越ゆ