たぶん笑っている お雨の写真を見るためだけに 一日だけの休みを なんで無駄にしなくちゃいけないんだ 新幹線はようやく 名古屋を過ぎたところ 嘘みたいな雪景色だぜ お前はどこらへんだ ひとりで何してるんだ 退屈だろう 早く戻って来いよ 今なら悪い冗談ですませてやるぜ たくさんの場所で たくさんの人と一緒に たくさんの酒を飲んで たくさんの話をした はずなのに 具体的には ほとんど思い出せなくて 思い出せない自分にいらだっているよ (有楽町のガード下と 恵比寿のカレー屋と 奥多摩の合宿所と ) 現在と未来があれば 過去なんて必要なかったはずなのに 「しばらく会わないうちに 話すネタもたまってきました またそろそろ会いましょう」 99年の年賀状 こういう攻撃は汚いぞ 今夜飲みに来いよ のろけ話でも聞いてやるからさ ずっと 似たようなゴールを探しながら 別々のトンネルを 別々に歩いていた 風通しの良い自分を探しているのに その為に わざわざ窮屈な所ばかり選んで歩くような生き方 光は見えていたのかい お前のやり方は 不器用で 頑なすぎたから 色々と言いたいこともあったんだぜ 僕のトンネルはまだ続いているよ 休んでないで来いよ 勝手に自分だけ楽になってもらっちゃ困るんだ 大雪のせいで 新幹線も いつものスピードを出せないでいるよ (今は静岡あたりか) 本当は 目的地になんて着かなくたっていい ただ 一緒の電車に ずっと乗っていたかった 途中下車しただけなんだろ もう一度 飛び乗れよ お前の為の空席は 心の中にずっと空いている そして僕は またひとつ思い出している いつかの文化祭 一緒に練習した ブルーハーツの「ナビゲーター」 器用な手つきでギターを弾いていた お前の笑顔と 歌声 ああ この旅は 気楽な帰り道 のたれ死んだところが ほんとうの ふるさと ああ そうなのか そういうことなのか 生きてても 死んでても どっちでもいいから来いよ 幽霊でも 亡霊でも 何だっていいから 来いよ 空から下りて来いよ 暗闇からはい上がって来いよ 酒持って来いよ つまみも買って来いよ 好きな女の子も誘って来いよ 夜が明ける前に来いよ みんな潰れちまう前に来いよ 俺らはずっと ここで飲んでいるからさ