ああ、男31歳。大人にならなければならない。クーラーのある部屋に引っ越して、
通気性の悪い都会のコンクリート住宅でも苦しまないようにしよう。
車の免許も取って、真夜中のハイウェイをドライブしよう。
人と会話をするとき、頭をぐしゃぐしゃ掻きむしるのはやめよう...........なんてね。
実はどうでもいいのさ。
俺はかっこいい音楽が聞きたい。美しいものが見たい。何かを信じたい。
「風に吹かれて 〜エレファントカシマシの軌跡〜 /ロッキングオン」
泉谷しげる「なんでエレファントカシマシっておっかないイメージがついてんの?」
宮本浩次「いや、全然......」
泉谷「別についてない?」
宮本「ええ」
(渋谷陽一)だけどいろんなこと言ったりしますけど、ステージ上で宮本君は。
泉「テーゼを」
(渋谷陽一)ていうか、なんか.....
泉「おお、いっちょまえに言うんだ。どんなこと言ってんだ、おめー」
宮「(笑)」
泉「ここで言って見ろ!例えば?」
宮「........(笑)例えばですか?」
泉「例えばどんなこと言ってんだ。天皇陛下とかそんなこと言ってんじゃねぇだろうな、まさか」
宮「天皇陛下はだけどずっと言ってましたよ、昔は」
泉「言ってた?何で言いたいの?天皇」
宮「いやぁ.....まぁ、俺は鎖国してもいいくらいだと思ってますよ」
泉「鎖国?この国をか。何で?」
宮「いや、俺はもう......日本のさ........江戸時代が好きでさぁ(笑)」
泉「(笑)変な奴だなぁ、木炭ギターがいいんじゃねぇかこれからは、木炭ドラムでコークスティックとかよ。それで......」
(渋谷陽一)しゃべらしてあげなさいよ、宮本君に少しは(笑)
泉「(笑)あいよ。いいじゃないか。だから間奏になったらさぁ、石炭くべんの、ガァーって」
(渋谷陽一)江戸時代が好きなの?変わってますねぇ(笑)しかしねぇ。
宮「そうなんですよ」
泉「訊いてみなさいよ。もうちょっと(笑)」
(渋谷陽一)なんで江戸時代がいいわけ?
宮「......いや東京が好きなんですけど、それでその最初が....江戸時代だからだと思うんですけどね」
泉「わけのわかんないこと言ってんじゃねぇよ。おめぇ(笑)そうだけど」
(渋谷陽一)(笑)
泉「どういう東京だったいい?」
宮「いや、別にそんな俺。こう、ま、思いつきみたいなもんなんですけど」
泉「ああ、口なりね。俺と......」
(渋谷陽一)同じですよ、泉谷さんと(笑)
泉「(笑)あっそうか」
(インタビュー渋谷陽一/ロッキングオン・ジャパン 89年2月号