【林災防からのお知らせ

■平成20年度 林災防秋田県支部総会開催される。〜危険の作業 リスクアセスで事前キャッチ!!
平成20年度林材業労災防止協会秋田県支部の通常総会が、去る5月20日秋田市平安閣において、佐々木英一秋田労働局労働基準部長さんはじめ菊地博輝東北森林管理局総務部長さん、秋田県農林水産部森林技監河野晃さん等のご来賓の出席を得て開催された。

王会に先立ち、労働災害で亡くなられた方々に対し、黙祷を捧げた後、佐藤國男支部長から「平成19年度の事業が関係機関、会員の皆さんのご支援ご協力により予定通り終了したことにお礼を述べ、平成19年の災害件数は林業・木材製造業とも減少したものの、死亡災害については相変わらず増減を繰り返している。第10次労働災害防止計画の最終年にあたり目標に対し、林業において31%、木材木製品製造業において35%と両業種とも大幅な減少となった。平成20年度は担い手の減少、高齢化等の諸問題を抱えており、地球温暖化に伴うCO2削減として間伐量が増加している中で、事業者・作業者が一体となって労働災害の減少に取り組まなければならない。そのためにはリスクアセスメントの普及定着、伐木作業時の基本的な安全作業手順の徹底指導をしていただきたい。特に本年度新たに策定された第11次労働災害防止計画の目標達成のための災害防止活動について、今後とも関係機関のご支援、ご指導の下で取り組んでいただきたい」と挨拶し、引き続き来賓からは、死亡災害のゼロを目指し今後の労働災害防止活動の活性化を図り、林災防秋田県支部の発展を期する旨の祝辞を述べられたあと議事に入った。新旧両年度の決算、予算等審議され、いずれも原案通り承認可決された。

特に役員の改選については、3年間務められた佐藤國男支部長が退任されるため、次期支部長として、理事会でご推薦を受けた佐藤重芳氏(秋田県森林組合連合会会長・雄勝広域森林組合長)を全会一致で新支部長として承認された。

◆20年度の主たる事業
1.安全衛生共通対策
 1)林材業労働災害防止規定及び第11次防止計画の周知徹底
 2)林材業におけるリスクアセスメントの普及・定着
 3)林材業ゼロ災運動
 4)労働保険事務組合の加入促進
 5)定期健康診断の実施

2.林業労働災害防止対策
 1)林業における労働災害防止対策の充実事業
 2)振動障害防止対策事業
 3)緊急連絡体制の整備・確立
 4)ハチ災害予防対策
 5)高性能林業機械等の安全対策の推進

3.木材・木製品製造業労働災害防止対策
 1)木材加工用機械災害防止対策推進運動の展開
 2)木材製造業における支部事業活動の強化

4.安全衛生教育の実施
 1)安全衛生法・指導通達等に基づく各種講習会の実施
 2)緑の雇用担い手対策事業への対応
 3)林業就業支援事業への協力

5.労働安全衛生意識の向上と広報普及活動の推進
 1)労働災害防止強化月間及び安全週間等への積極的な取り組み
 2)労働災害防止大会等の開催


■平成20年度全国林材業労災防止大会の開催お知らせ!
第45回全国林材業労災防止大会が富山県富山市において平成20年10月20日(木)に開催される。


■平成20年度秋田産業安全衛生大会の開催お知らせ!
全県林材業者の安全衛生意識の高揚を図るたあめ、秋田産業安全衛生大会を県労働災害防止団体連絡協議会と協力し、秋田市文化会館において平成20年10月8日(水)開催される。


■林材業労働安全・労働衛生標語を募集しています。
林材業労災防止協会では、平成21年度用労働安全・衛生標語を次の要領で募集しています。皆様のご応募をお待ちしております。なお、当協会において、別途作成する平成21年度労働安全衛生ポスターには入選標語を使用する予定です。

1.標語のテーマ
 ・林材業における労働災害の防止
 ・林材業に働く方々の健康増進
 ・その他林材業の職場における安全・衛生
 ※上記の呼びかけるもので、具体的で簡明な表現のもの

2.入選
 ・労働安全 [入選1点]3万円贈呈[佳作3点]図書カード(5千円)贈呈
 ・労働衛生 [入選1点]3万円贈呈[佳作3点]図書カード(5千円)贈呈

3.発表
 ・「林材安全誌」平成21年1月号に発表します。

4.応募方法
 ・官製はがきに「安全標語」か「衛生標語」かを明記のうえ、郵便番号・住所・氏名・年齢を明記し送付して下さい。(FAX・eメールでも受付可)

    宛先 〒108−0014 東京都港区芝5−35−1 林材業労災防止協会
    FAX03−3452−4984
  e-mail:info@rinsaibo.gr.jp

5.締 切
 ・平成20年11月30日必着のこと。

6.参考:最近3ケ年の入選標語
 【労働安全標語】
 ・危険の芽 リスクアセスで 摘みとろう
 ・かくれた危険 みんなで摘みとり先取り安全
 ・危険な作業 リスクアセスで 事前キャッチ
 【労働衛生標語】
 ・明るい職場 心と体の健康管理
 ・つくろう快適職場 まもろう心と体の健康
 ・見直そう 生活習慣 自分の体



4月末日現在、秋田県の業務上死亡件数は3件となっている。
食料品製造業/1件   建築工事業/2件



■平成20年度全国安全週間及び林材業労働災害防止強化月間の取り組みについて!!
厚生労働省及び中央労働災害防止協会が主唱者である、平成20年度の全国安全週間は例年のとおり6月1日から6月30日までを準備期間、7月1日から7月7日までを本週間として、全国のあらゆる職場において各種行事等を展開されることになっています。本年のスローガンは

『トップが率先 みんなが実行 つみ取ろう職場の危険』

となっている。
また、当協会の事業計画では『林材業リスクアセスメント』の普及定着をはじめとして林材業の労働災害防止活動をさらに推進するため、7月1日から7月31日までの1ケ月間に設定している『林材業労働災害防止強化月間』の中で、安全週間の諸行事への参加、事業場トップの安全総点検の実施など秋田支部会員事業場へ各分会を通じて、次ぎに掲げる諸活動への取組を積極的に推進するよう呼びかけることとしている。

事業場が行う実施事項
(1)経営トップの活動
 @トップ自らの安全呼びかけとトップ又は指名した者による安全自己点検
  ●7月3日(木)(安全週間中の木曜日)に統一的実施
  ●『林業と木材・木製品製造業安全衛生自己点検表』及び『木材加工用機械自己点検表』の活用
 A安全担当有資格者の配置チェックと後継資格者の養成計画樹立
 B各種労働災害防止対策行事への積極的参加
(2)労働安全意識の高揚
 @自分の職場からは「労働災害は絶対に起こさない」旨の事業主・従業員による「労働災害防止・
 安全作業の誓い」の実施(別紙例)
 A「安全旗」及び「のぼり(危険な作業 リスクアセスで 事前にキャッチ)」の掲示

(追伸)
1.のぼり・安全衛生ポスターについては、支部から無料配布いたしますのでご活用願います.
2.別紙のとおり本部会長からは、別紙メッセージがありましたので、安全作業の基本の徹底・
  リスクアセスメントの実施の徹底等に取り組まれますようお願いします。

林業・木材製造業労働災害防止協会会長メッセージ
「平成20年度全国安全週間及び林材業労働災害防止強化月間の取組について」


「全国安全週間」が、今年も7月1日から7日までの間、『トップが率先 みんなが実行 つみ取ろう職場の危険』を統一スローガンに全国のあらゆる職場で実施されます。

全国安全週間は当協会も協賛しているところでありますが、林材業においては、労働災害発生頻度が他産業に比べて依然として著しく高く、死亡災害も多発しており、平成19年の林業による死亡者数が50名となるなど、極めて憂慮すべき状況にあります。

こうした状況の下、特に今年度は改正された「林業・木材製造業労働災害防止規程」が施行され、また、「林材業労働災害防止計画」の初年度に当たることから、前年度に引き続き全国安全週間に併せ、7月を「林材業労働災害防止強化月間」とし、「危険な作業 リスクアセスで 事前にキャッチ」をスローガンに、林業・木材製造業労働災害防止規程及び林材業労働災害防止計画の周知徹底を図るとともに、リスクアセスメントの普及定着をはじめとして、かかり木処理の安全な作業方法の徹底、高性能林業機械等の安全作業の徹底を最重点事項として、労働災害防止活動の一層の集中・強化を図ることとします。

林材業事業体及び関係団体をはじめ、林材業に関係する皆様におかれましては、この期間に改めて気を引き締め、すべての職場において、安全作業の基本を徹底するとともに、林材業リスクアセスメント等の重点事項に積極的に取り組まれることを強く要請します。

平成20年7月1日

林業・木材製造業労働災害防止協会 会長 國井常夫



■熱中症の予防について

高温のもとで重労働に従事した場合は、循環機能への影響が著しく、脈拍数は増加し、血圧も下がり、発汗により体温の水分喪失により血液が凝縮され、心臓の負担が大きくなります。さらに高温のもとで労働を続けることにより体温調整機能が正常に働かなくなり、発汗停止、著しい体温上昇などがあらわれ、生命の危険にさらされます。
このような症状を熱中症と呼んでいますが、具体的には全身がだるく、立っていることさえ困難になり、めまい、頭痛、耳鳴りなどの訴えや、吐き気、冷や汗、呼吸困難、筋肉のけいれん発作などが起こります。
刈払・除伐作業に熱中症により、死亡災害も発生しております。休憩、休息をこまめにとるようにし、休息、休憩時間等には立木等の日陰で休み、水分や塩分を十分補給するようにしましょう。

1.熱中症の予防方法
(1)作業環境の面から
 日除けや通風をよくするための設備を設置し、作業中は適宜散水する。
 水分、塩分の補給のためのスポーツドリンクなどや身体を適度に冷やすことができる氷、冷たいおしぼりなどの物品などを備え付ける。
 作業中の温湿度の変化がわかるよう温度計や湿度計等を分かりやすい場所に設置する。
 日陰などの涼しい場所に休憩場所を確保する。

(2)作業の面から
 十分な休憩時間や作業休止時間を確保する。
 作業服は吸湿性、通気性の良いもの、帽子は通気性の良いものを着用する。

(3)健康の面から
 健康診断結果などにより、作業者の健康状態をあらかじめ把握しておく。
 作業開始前はもちろん、作業中も巡視などにより作業者の健康状態を確認する。

(4)教育の面から
 作業を管理する者及び作業者に対し、あらかじめ、@熱中症の症状、A熱中症の予防方法、B緊急時の救急措置、C熱中症の事例について労働衛生教育を行うこと。

2.熱中症による死亡災害発生状況
(1)熱中症による死亡者数の推移
(平成9〜18年分)
 過去10年間の熱中症による死亡者数の推移をみると、平成11年からは毎年20名前後の死亡災害が発生しており、平成18年も17件の死亡災害が発生している。

(2)月別被災状況
(平成16〜18年分)
 月別の被災状況をみると、例年7月から8月に集中して発生している。平成18年においても、1件を除き7月又は8月に死亡災害が発生している。

(3)時間帯別被災状況
(平成16〜18年分)
 時間帯別の被災状況をみると、午後2時から午後4時台の間に多発している。平成18年においても、午後3時台の発生が半数を超えている。比較的症状が軽い段階で手当するためにも、熱中症の発生が多発している時間帯も含め、熱中症の症状を呈している者がいないか、十分確認することが求められる。

(4)被災者の年代別被災状況
(平成16〜18年分)
 被災者の年代別の被災状況をみると、30代〜50代が多いものの、平成18年においては、20代の被災者も4人いる。中高年齢層だけでなく若年層に対しても熱中症予防対策を適切に講じることが必要である。

(5)業種別被災状況
(平成16〜18年分)
 業種別の被災状況をみると、建設業が圧倒的に多い。平成18年においては、林業や屋外作業を伴う製造業等の業種でも発生しており、また、建設業であっても、工事現場以外の場所で発生している例があることに注意を要する。

(6)作業日数別被災状況
(平成16〜18年分)
 作業日数別の被災状況をみると、作業開始初日から数日の間に発生しているのがほとんどである。平成18年においては、初日又は2日目に集中して発生している。高温環境下で作業を行う場合には、労働者に対し、作業開始前の教育や健康状態の確認等を十分に行うことが重要である。

3.熱中症にかかったら
 熱中症は、早期の措置が大切です。急に悪化して手遅れになる例もあります。緊急連絡網をあらかじめ作って、関係者へ知らせておくようにしてください。



■クマに注意しましょう
環境省公表した、速報値(平成19年3月末現在)で、平成18年度のツキノワグマとヒグマの捕獲数は5,185頭となっている。

【捕獲数の内訳】
(1)本州以南のツキノワグマ(4,846頭)・北海道のヒグマ(339頭)内約9割の4,679頭が捕殺されている。
(2)人身被害も144件(ツキノワグマ140件・ヒグマ4件)あって、150人のケガ(内5人死亡)となっている。

人との接触を避けて自然の中で生活しているクマ、人の不用意な行動が秋田のクマを危険な動物にします。山での作業するときは次のことに心がけ、十分注意してください。

【ツキノワグマはこんな動物】ツキノワグマの特徴
体長/110〜135cm
体重/40〜130kg
視力/あまりよくない
聴力/非常に優れている
嗅覚/敏感
特技/木登り、水泳、人より速く走る
主な食べ物/ドングリや、山菜(タケノコ、フキ、木イチゴ、ヤマブドウなど)、ハチミツが好物。昆虫(アリ、ハチ)、木の新芽、人里近くではクリの実やカキ、リンゴなどの果樹、トウモコロシも食べる。
秋田県での分析/県内に広く分布。県中南部にはやや少ない。
推定生息数/約900頭

【防除策】クマに出会わないためには・・・
クマは、本来、臆病(おくびょう)でおとなしい動物です。通常、人の気配を敏感に察知するため、クマの方が逃げたり、身を隠したりします。過度に恐れることはありません。
このため、なるべく人とクマとの出会いをさける工夫をすることが、事故の防止につながります。
音で知らせる●山に入るときは、鈴やラジオ、笛などを身につけ、周囲に音を出して人の存在をクマに知らせるようにする。
食べ残しや食べ物の容器等は野外に捨てない●山や野外へ食べ物を持っていた時は、クマを引き寄せる要因となる食べ残しや容器をその場に捨てないで必ず持ち帰るようにする。
単独で山には入らない●山には一人ではなく、必ず2人以上で入るようにする。
夕暮れや明け方は注意●夕暮れや明け方はクマが活発に行動するため、この時間帯の行動は控える。

【対処法】クマに出会ってしまったら・・・
■クマが近くにいる場合
クマから目を離さず、持ち物を静かに地面においてクマの注意をそらし、ゆっくり後ろにさがり立ち去りましょう。

■クマが遠くにいる場合
あわてないで静かにその場から立ち去りましょう。
急に立ち上がったり、大声を上げたり、石や木の枝などを投げつけたり、背中を見せて走って逃げたりしないこと。クマは本能的に逃げるものを追いかける修正があります。

■子グマを見かけても近寄らない
子グマに出会っても絶対に近寄ってはいけません。子グマの近くには必ず母グマがいるため、静かにその場から立ち去るようにしましょう。