コーチングって、いったい何なの?
ここにいらっしゃったあなたは、コーチングに対してどんなイメージを持っていますか?
少なくとも、”コーチング”という言葉を知っているからこそ、このHPにたどりついたのでしょうから、よくわからないなりにもなんとなく興味をお持ちということですよね。
最近では、NHKのクローズアップ現代や、首都圏ネットワーク、九州地区では、金曜レポートなどで取り上げられましたし、本屋さんに行けば、リーダーシップの棚のあたりに、コーチングと名前がついた本が山積みになっていたりします。
ちなみに、”コーチング”で検索すると、アマゾンでは152件、楽天ブックスでは、144件がヒットしました。すごい数です。
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中身をざ〜〜っと見てみると、スポーツ関係のコーチングの本が約3分の2、残りが、このサイトで紹介しようとしている、スポーツ以外のコーチング関係の本のようです。
新しいところでは、”カルロス・ゴーン流 リーダーシップ・コーチングのスキル”などもありました。
あのカルロス・ゴーンさんも使っているように、今一番多く使われているのは、部下マネジメントの手法としてのコーチングです。
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部下マネジメントの手法としてのコーチング
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上司がコーチングを学ぶことにより、部下のやる気を引き出す関わり方を身に付ける
コーチングを導入することにより、風通しがよい企業風土を作り出す
自発的に行動する組織、学習する組織へと組織改革する手法として使う
つまり、コーチングという手法を使うと、相手のやる気が高まり、行動を起こす確立が高くなるうえに、組織内のコミュニケーションが活発化して風通しがよくなり、社員が生き生きと能力を発揮できるというわけです。
だからコーチングって、ひとことで言うと何なの??
いやいや、前置きが長くなりました。要するに、コーチングってひとことで言うと
相手の自発的行動を促すコミュニケーションスキル
というわけです。
コミュニケーションスキルのひとつなんです。
コミュニケーション、つまり会話をかわすだけで、そんなことができるのか!とお思いでしょう。無理もありません。わたしも最初はそうでしたから。。。
でも、コーチングを学び、実際にコーチとして多くの方々とのコーチングを重ねるうちに、その奥の深さに感動し、ますますのめりこんでいる自分がいます。
コーチングなどという、なんだかよくわからない横文字になり、アメリカ人が体系化したものが伝わってきていますが、その本質は、日本古来から伝わってきている武士道や、神道に通じるものがあるのではないかと感じています。(ここのところは、あくまでわたくし個人の考えです)
どうやってやる気を引き出すの?
コーチングの本を読むと、いろんな技術(スキル)が紹介されています。その主だったものは、
信頼関係を作る技術
聞く技術
承認の技術
メッセージの技術
質問の技術
などなど。プロのコーチは100以上の技術(スキル)を使っていると言われます。
だけど、これらの技術だけを使えばよいのではありません。根底にある、コーチングの基本の考え方を完全に身に付け、そこから出発しなければ、短時間で相手に気づきを起こし、行動を促すことは難しいでしょう。
コーチングの根底にある考え方
いわゆる、コーチングの3原則といわれていることは、次の3つです。
1、100%味方になる
2、その人が必要とする答えは、その人の中にある
3、行動を促す
さらに、次のような考え方で物事を捉えていきます。
・コーチとコーチされる人は、対等な関係にある
・その人の身に起こっていることは、その人が引き寄せている
・起こっている出来事には、いいとか悪いとかはない
コーチングするとき、頭に入れておいたほうがよい人の特性としては次のようなものがあります。
・人は、話をするとき、一般化するか、省略するか、歪曲するかしている
・男と女では、会話の組み立て方が違う
・コミュニケーションの取り方という視点から見ると、大きく4つのタイプに分かれる
コーチングする時に利用している、人の行動特性として、次のようなものがあります。
・人はみな、自分のことを認められたいし、わかって欲しいと思っている
・人はみな、質問されると反射的に考えてしまう
・自分で納得し、自分で決めたことは行動に結びつきやすい
・具体的なほうが、行動に結びつきやすい
・定期的なサポートが、継続的な行動へと結びつく
・人に話すと、やらなくちゃいけないという気持ちが高まる
それでは、コーチングのとき、コーチは何をしているの?
ここまでお読みになったかたは、お気づきと思いますが、コーチングって、心理学を巧みに利用しているんです。学問としてではなく、とにかく実践しています。実践してみて、うまくいかなかったら変えていく柔軟性を持っています。
あらゆる学問や理論の、いいとこだけを集めて、とにかく使ってみている感じです。
だけど、100%味方になることと、その人が必要とする答えはその人の中にある、ということ、そして、行動に結びつける、、、この3つだけは、忘れてはいけません。
さらに言うならば、コーチが、コーチングされる人の上になってしまっては、それはコーチングではありません。ティーチングとか指導、あるいはコンサルティングになってしまいます。
コーチは、あくまで相手の中にある答えを引き出す、あるいは、相手の考えを整理し明確にしていく、あるいは、今ある選択肢以外の第3の道を、本人が自力で探し出すお手伝いをしているにすぎないのです。
ここのところを取り違えているコーチが多くなっているようで、悲しい限りです。
そんなことを言っても、本当に答えはその人の中にあるの?
管理職の方々を相手にコーチング研修をすると、ここのところにひっかりを感じる方が多くいらっしゃいます。
そんなこと言ったって、うちの部下は、答えなんてもっていないよ。
確かに、昨日入ったばかりの新人さんに、問題を解決する具体的な答えがあるはずがありません。それじゃ、「その人が必要とする答えは、その人の中にある、、、なんて言うなよ」って言われそうですが、ここで言っているのは、知識としての答えではないのです。
このことについて、もっと詳しくお話しする前に、どんなときにコーチングを使うと効果的なのかについてお話ししましょう。
どんなときにコーチングを使うと効果的ですか?
コーチングの効果が一番現れやすいテーマは、やりたいやりたいとず〜〜っと思っているのに、ずるずると先延ばしになっているような事柄です。忙しくて時間がないだとか、自分に自信がなかったりとかで、半ば諦めかけている、でも心の奥底に残っていてどうしても忘れられないようなことは、コーチングのテーマとして、ぴったりです。
他には、”緊急でないけど大事なこと”です。人生全体を設計するとか、キャリアビジョンを明確にするとか、会社の経営の軸を決めるといったテーマです。こういう事柄は、目の前の緊急なことに邪魔されて、なかなか落ち着いて考えることが難しいものです。だけど、これが意識の中で、明確になっているかいないかで、その後の人生や経営に大きく影響を与える事柄でもあります。コーチングがとてもよく機能します。
人生の転機、大きな選択の場面などでも、コーチングは機能します。進学、結婚、就職、転職などがこれにあたるでしょう。
大きな失敗をした直後や、自分を見失うできごとが起きた時(例えば夫の浮気が発覚したあとって、女性にとっては、自分を見つめなおす絶好のチャンスです)も効果的です。コーチングは、失敗を学びに変え、次に同じことが起きた時のリソース(利用できる資源)として記憶の中に刻み込みます。
大きな昇進や転勤などで環境が変わったときも、コーチングは機能します。現状を明確にし、手に入れたい理想の状態を明確にすることで、今何をするのがベストかを探っていきます。
何かに行き詰まりを感じているときも、コーチングは機能します。行き詰まりを感じている状態というのは、目標を見失い、自分で自分の周りに思い込みの壁を作っている状態です。コーチはまず、思い込みの壁をはずして、事実だけにして、シンプルにします。こうすると、新しい解釈を付け直すことも簡単になるし、新しい選択肢(第3の道)も見つかりやすくなります。
コーチが追求することはひとつ、それは、あなたはどうしたいのか?ということ
わたしたちが何気なく過ごしている毎日は、その一瞬一瞬が、選択の連続です。そして、その選択した結果が、わたしたちにフィードバック(結果)として返ってきているのです。
この選択は、朝ご飯をパンにするのかご飯にするのかといった、ちょっとしたことから、何の職業につくのか、どの会社に就職するのかといった、その後の人生に大きく影響するようなことまで、様々です。
ただひとつ確実に言える事は、結局のところ、その人が選び、その人がするものであり、他の人が代わってあげることは、所詮できないことだということ。
代わりにやってあげるという選択を繰り返している限り、本人の中に、当事者意識は生まれないし、自発性も生まれません。
ところが親や上司は、子どもや部下を、無意識のうちに、”できない人”として扱おうとする傾向があります。親や上司のほうが、子どもや部下よりも上になってしまうのです。
確かに、子どもや部下は、親や上司に比べれば、経験が浅く、知識も不足しています。だけど、選択するというチャンスを与えなければ、いつまでたっても、自力で選択する力はつかないのです。
そして、その人が自力で選択した方法が、その時のその人にとって一番適した方法である、あるいは、その人の状態を正確に映し出す鏡となるのです。
その人が必要とする答えは、その人の中にある
その人が必要とする答えは、その人の中にある・・・この言葉の意味が伝わったでしょうか?
人の意見ややり方は、参考にはなるけど、それを実際に実行するには、一度自分の中で消化して、自分のスタイルや自分の状況に照らし合わせて組み立てなおす必要がありますよね。この言葉は、それを言い表しているのです。
それを自分ひとりでやるのがもちろんベストですが、なかなかやれないでいる部下や子どもたちには、親や上司がコーチとして、ちょっとだけサポートしてあげるだけで、実行へのスピードが加速するというわけです。
コーチの仕事は、会話の流れを作ること
コーチングの技術は100以上あると、前に書きましたが、コーチの仕事で一番大事なのは、会話の構造(流れ)を作り出すことです。
会話の構造(流れ)は、次のとおりです。
1、ゴール(目標)を明確にする
2、現状を明確にする
3、ゴールと現状の間のギャップをはっきりさせる
4、ゴールと現状の間に横たわっている、障害をはっきりさせる
5、ギャップを埋める具体的行動、あるいは、障害を取り除く方法を考える
6、最初の行動を決め、実行へと促す
定期的に行うコーチングで、1〜6をぐるぐると繰り返します。2回目以降は、必ず、やってみてどうだったか・・・を振返ります。この振返りが一番大事です。振返りの中から、新たな小目標を決め、次の行動ステップへと進んでいきます。
いったん行動が起こり始めると、それこそ、雪だるまがいっきに大きくなるように、行動は加速されていき、3ヶ月もすれば、ある程度の結果が見えるようになります。
会話の構造をいかにスムーズに作り出すか・・・これがコーチの腕です。上級のコーチは短時間でこの構造を作り出し、相手の中に、多くの気づきを起こします。
自分を振返ってみると、3年前と今では、クライアント(コーチングされる人)から引き出せるものが違ってきています。気づきが起こるまでの時間も、ずいぶんと短縮されてきました。場数を踏むことと、クライアント(コーチングされる人)からの率直なフィードバックをもらうことが、上達の秘訣です。
コーチングの理論と概略はこれでおしまい
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。コーチングについて、あなたの理解は深まったでしょうか?
わたしは、朝日カルチャー、あるいは、企業研修などででこれまでに、500名以上の方々とコーチング・スキルトレーニングを行ってきましたが、頭ではわかっても、いざ自分がしようとすると、なかなかうまくいかないようです。
百聞は一見にしかず・・・コーチングを実際にしている場面を見る、あるいは、自分がコーチングを体験してみるのが、一番わかりやすい方法です。
わたしも、アメリカの人気コーチがデモンストレーションする様子を見て、そのシンプルさと、クライアント(コーチングされる人)の変化に愕然とした経験があります。
こんな短時間で、あそこまで内面に入り込めるのか!これは英語だからできるのであって、日本語で同じことができるのか?と思いました。
でも、経験を積んだ今、必ずできると自信を持って言うことができます。
まずは、体験なさることをお勧めします。
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