大阪MBS劇場 劇団四季 「アイーダ」  04/03/10

 

  ○アイーダ 樋口麻美  ○アムネリス 佐渡寧子  ○ラダメス  阿久津陽一郎 ○メレブ 中嶋 徹 ○ゾーザー  飯野おさみ  ○アモナスロ 川原洋一郎 ○ ファラオ 岩下浩

 

 ラダメスとアイーダの出会い、惹かれあう過程。アムネリスに気にいられるアイーダの過程。 捕らえられたヌビア人奴隷たちの間で、王女アイーダに祖国再生を託そうという気運が高まっていく様子とアイーダがそのことを自覚して目覚めていく過程など前半が丁寧にわかりやすく書かれている作品でした。 

また、宝塚版との違いでは、ラダメスの父親が、ファラオに毒を盛り、権力を一手に握る魂胆をしていて、ラダメスをあおっていく面、アイーダと父親(兄弟)の関係より、ラダメス親子の関係が多く書かれていました。 その反面、後半、特にラスト近くが、こんな結論でいいの〜? アムネリスはそんないい人でいいの〜?とかなり物足りなさが残りました。またドラマチィック性という点でも物足りなさをかんじてしまいました。  

  
 音楽はエルトン・ジョンと、ミュージカル界の重鎮ティム・ライスということで、さすがに、ナウい(死語?(^^;)印象でロックっぽい曲も多々ありました。 またダンスも今風で、男性アンサンブルの方たちが、ヒップホップというか、コンテンポラリー風でもあるのか?かっこよかったです(この時の衣装も今風、確か黒でかっこいいの)。

 衣装は、踊るアムネリスさまが、バスタオル姿だったり、女官たち(?)もミニスリップ姿だったり、アムネリスさまの着るお洋服のファッションショーみたいなのもあって、次々とでてきて、ピラミッドや月のかぶりものをかぶっていたり、タコ足ドレスもありので、さすがに海外物だな〜という印象です。 (う〜ん、私的には、アムさまは、もっと美脚で、ウエストが細いほうが好み、、、、(^^; って、求めるものが違う(^^;ですね)

 背景、セットはシンプル(に私には見えた)で、ライオンキングみたいな草原のようなものがあったり、布を使っていたり、照明もくるくるとは変わるけれど、シンプルな照明だったような気がするのですが、ブロードウェイ最高レベルの制作費1500万ドルが投入されたと書かれてありますね〜、、、どこにそんなに使われていたのでしょう(^^;?

 

 アイーダは思ったことをはっきりとても正直に言う、純真な娘で強い意志をもっているように描かれています。そして、ラダメスは自分をすぐ奴隷としてはみてはいないことを悟るかしこさももちあわせている。 (舵をとって、船に乗ったり、剣使いを学んでいたのに、そんなに、糸をつむぐのが一番得意なのかな〜?とか、アムネリスさまにつかえる従順さ-というか、人の心をすぐにつかむことにたけている、、、というのは、ちょっと万能すぎる気がするけれど、、、)

 ラダメスは、声のせいもあるかもしれないけれど、父親の存在があって、ある意味たくましくみえない、、強い将軍にみえない、、。本当に率直すぎる二人だけれど、、もうちょっと頭使ったら〜(^^;?と思えなくもない、、、(^^; わたさんラダメスのおおらかさや、たくましさ、すべてを包み込むようなあたたかさ、そしてかっこよさが懐かしかったわ〜、、、。 まあ、こんなところですぐ結ばれちゃっていいの〜というかんじもありました。

 アムネリスは、かなり現代感覚(他の二人や他の方も皆そうかもしれませんが)の持ち主で、絶対的権力をもっている人の感性というかんじではなかったですね。 素直な、一般庶民のような方でとてもいい人でした。

 でも、アイーダの真実をみる強さやアムネリスの普通の悩める女性であるという視点は、共感できるものはありました。

 歌声に関しては素晴らしいといわれている濱田めぐみさんでみたかったですね〜、、、。 だいぶ印象が違っていたかもしれません。

 もっと歌は皆が素晴らしいかと期待していた面もあったからか、もう少しのぞみたい部分もありましたね。

 こちらのお話は、争いに視点をあわせているのではなく、現代のロミジュリのような描かれ方のように感じました。 最後二人一緒のお墓にはいれるなんて(アムネリスがそうのぞんだ)、ある意味、幸せな気がします。 後半、感情のほとばしりがなくて、残念でしたね〜、、、。

 そして、フィナーレがついていて驚きました。

 でも、やっぱり、斬新で面白かったです。