初窯

はじめてのオカリーナ焼き

『はじめてのオカリーナ焼き』だなんて、ハンバーグやお菓子でも料理しそうな題名ですが、ケーキは焼いても、まさかオカリーナを自分で焼くことになるとは!

これは、私が陶芸用の小さな窯を買って、初めて自分の作品を焼いた時のお話です。

何も知らない私は、陶芸用品店に行って言いました。
「窯くださいな〜」(ちょっとウソですがちょっと本当です)
窯を買うにあたって必要な物を教えていただき、さっそく準備を始めました。

私が買ったのは、灯油の窯です。雨に濡れるのは厳禁ということで、 畑の一角に、窯を入れる小屋を建てました。その他の準備も、家族の協力でテキパキ終わらせ、 いよいよ 窯の搬入です。初めての大きな買い物で、しかも これで自分でオカリーナを焼くんだ・・ と思うと とても緊張しました。

搬入当日は、今にも雨が降りそうな 怪しいお天気でしたが、なんとか無事に 設置終了!!試運転をしながら 操作の方法を教えていただきました。

そして、ついに 初窯の日です。

なにもかも初めてですし、頼りは陶芸用品店の人にもらったうすっぺらい説明書のみ・・・。 不安は、「上手く焼けなかったらどうしよう」よりも「爆発して死ぬかも」の方が 圧倒的に大きかった(笑)もちろんまだ爆発はしていませんが、窯の外側も高温になるため、 臆病者の私は 毎回ビクビクしています。
慣れないながらも、なんとかテキストに書いてある通りに温度を上げていき、 テキストに書いてある通りの時間 焼きました。作業を始めてからおよそ6時間。 その間、温度計の数字と、その横に置いたキッチンタイマーとにらめっこしっぱなしです。
落ち着きなく 計器の目盛りをさわりまくり、途中で間違えて火を消したりもしました。 何百度にもなっている窯の横で、汗を流しながら ずーっと緊張していました。

次の日・・

前日の作業で疲れ果て、なかなかベッドから起きられなかったのですが、 オカリーナの事を思い出し、パジャマに軍手というすごい格好で窯が置いてある畑へ急ぎました。
どきどき・・温度計を見ると常温です。「よし!」・・・蓋を開けると 前日、焼いている最中に蓋を開けてみたオカリーナは"すす"で真っ黒だったのに 真っ白でとてもきれいなオカリーナが、何事も無かったように置いてありました。

窯の蓋を開けた時、ふと、思い出したのは
自分の作ったオカリーナの音を 初めて聴いた時の感動でした。
焼き上がったオカリーナを見て、今までとこれからの事を考えてしまい、
しばらくの間、 ぼーっと立ち尽くしていたのでした。


画像をお選びください


小屋に入った灯油窯

蓋を開けると

****あとがき****
とりとめの無い文章に付き合ってくださって、本当にありがとうございます。
今回の話、「はじめてのオカリーナ焼き」の時に興奮して取った写真がありますので
よろしければご覧くださいませ。
はじめて焼いたオカリーナの出来が、予想以上によかったことで
用心してB級品のオカリーナばかり焼いた事を後悔した・・・
こんなお調子者の管理人に 感想を頂けるとうれしいです。 かのこの部屋に戻る