<エアロスミス「ロックス」>
| Aerosmith 「Rocks」 (1976) 国内盤 ソニー(SRCS9048) 01. Back In The Saddle 02. Last Child 03. Rats In The Cellar 04. Combination 05. Sick As A Dog 06. Nobody's Fault 07. Get The Lead Out 08. Lick And A Promise 09. Home Tonight |
エアロスミスの76年発表4thアルバム、バンドの代表作であり、ロックの名盤中の名盤、その名も「Rocks」!
私はエアロスミスは再結成後のベスト盤とライブ盤を少し聞いただけである。そして7月のロックオデッセイで初めて見ることになった。このアルバムはいずれ聞いてみようと思っていたのだが、ちょうどよい機会なので見に行く少し前に購入した。
まあ私がエアロについてプロフィールなどを書いても仕方がないし、この名盤について感想を述べるなんてとても無理。「ハードロックの苦手な者が「Rocks」を聞いたらどうなるか」的なことを書ければよいと割り切ります(苦笑)。
では早速1曲目「Back In The Saddle」。今でもライブの定番を占めるという名曲中の名曲だが、うーん、私にはヘヴィ過ぎる。スティーブン・タイラーのシャウトは驚異という他はないほどすさまじいが、ちょっとつらい。が、ヘヴィメタルではなくあくまでも「ロック」なシャウトであることだけは私にもわかる。2曲目「Last Child」はスローテンポでうねる。どことなく黒っぽさも増しているようだ。
2曲聞いて、やはりハードロックは苦手だと断念しそうになった。レッド・ツェッペリンは好きなのに、もともとアメリカンロック好きな私がアメリカンなエアロがダメとはどういうことだろう・・・・そんなことも考えてしまった。
しかし、これで終わらないのが名盤の名盤たるゆえんだった。これ以降はぶっちぎりである! そう、エアロスミスに欲しかったのは、この疾走感だ!
3曲目「Rats In The Cellar」、ツインギターのヘヴィなリフが生み出すドライブ感にのって、タイラーが歌う。サビはバックコーラスを交えて高揚感も。さらに間奏はタイラーのブルースハーブと(多分)ジョー・ペリーのソロのバトル。ヘヴィな中にも新鮮さが満載である。4曲目「Combination」、イントロのリフは、ありゃりゃ、バックマン・ターナー・オーバードライブが何かの曲で真似してるんじゃないかな!? この時期のエアロの影響力の大きさをひょんなことから実感してしまった。エンディングに向けたギターとリズム隊の大ハードロックリフ大会(としか表現できません)もすごい。
5曲目「Sick As A Dog」はハンドクラップを取り入れたサビが軽快で楽しい。このアルバムではプロデューサーのジャック・ダグラスの貢献も大きいと言われているが、こんな細かなプロダクションにもその腕が生かされているのかもしれない。
続く2曲は私の想像していたエアロのイメージに近い。つまり猥雑さが全開しているのである。6曲目「Nobody's Fault」では、タイラーのボーカルがいい。エネルギッシュでかつ猥雑。これなら私もいける。2ndバースやサビでタメを聞かせて一気に叩くような、ジョーイ・クレイマーのドラムが渋い。7曲目「Get The Lead Out」では、正統ハードロックを聞かせる。2ndアルバムに収録された「お説教」を彷彿させるギターのリフがやたらかっこいい。ミディアムテンポでとにかくヘヴィに迫る。楽器の音もダンゴになっており、一丸(というよりごった煮)となった迫力がある。
8曲目「Lick And A Promise」もヘヴィ一直線だが、アップテンポでアメリカンロック的なカラリとした痛快さがある。最後の「Home Tonight」は締めのバラード。タイラーはそれまでとうってかわって切なく歌い、(恐らく)ペリーが泣きのソロを披露する。間奏もドラマチックでよい。
何度も聞き直して気が付いたのだが、ペリーともう一人のブラッド・ウィットフォードのギターはリフが中心である。これは私好み・・・・じっくりと聞くと意外とはまるかもしれない可能性を見た。実は2ndアルバム「Toys In The Attic(闇夜のヘヴィロック)」も購入した。これもじっくり聞いてみようと思う。
余談だが、このアルバムを聞いて先日のロックオデッセイでのエアロのステージのすごさが少しだけわかってきた。このアルバムとステージ、全くテンションが落ちていない。ここの現役第一線にこだわるトップバンドの本領があると思った。
(2004年9月)
| CDに添付されていた内袋より、左から、 トム・ハミルトン(b) スティーブン・タイラー(vo) ジョーイ・クレイマー(ds) ジョー・ペリー(g) ブラッド・ウィットフォード(g) |