おまけ付きお菓子の洋楽版 「洋楽パラダイス」
<良心の 声を振り切り 大人買い (読み人知らず)>
コンビニへ行くと、お菓子コーナーの一角を占めるまでになった、おまけ付きお菓子。人気アイテムはやはりフィギュアだろうか、わずか300円そこそこで、私の子供時代には信じられない完成度のフィギュアが付いてくる。しかもそのアイテムたるや、「ウルトラマン」や「ガンダム」といった、どう見ても我々の世代(オーバーサーティ)向けの商品となっている。箱を手に取ってみていると、ついつい欲しくなってしまう。しかし1つ手を出したら最後、徹底的に買いまくるのがわかっていたので、絶対に購入しないと心に誓ってきた。
しかし私の決意をいとも簡単にうち砕くキラーアイテム(笑)が登場してしまった。CD付お菓子である・・・・いや、もはやお菓子付きCDと呼ぶべきか。先駆けとなったのは、ブルボン社から大阪で試験販売された「J'sポップスの巨人たち」シリーズだろう。2003年4月くらいではなかっただろうか。次に、大反響を呼んだ江崎グリコ社「タイムスリップグリコ〜青春のメロディーチョコレート」が発売された。固い決意はどこへやら、特に歌謡曲が好きな訳でもないのにさっさと購入に転じてしまい、その結末はこちらに記している。
このグリコ社の第1弾は600万個以上販売された。シークレットを含めて22枚分が発売されたので、単純計算で、1枚辺り27万枚、かなりのヒット曲が生まれた計算になる。
気をよくしたのか、グリコ社は今年の春から第2弾を発売、6月初旬で420万個が売れている。普段からCD代の捻出に苦労する私も、「デザートは別腹」と言わんばかりに、また手を染めてしまった。
しかし洋楽は出ないのか、と不満だった。確かにビールや洋酒のおまけとなったことが会ったのだが、グリコやブルボンのように発売当時のシングル盤のジャケットが再現されておらず、もともと私はお酒をほとんど飲まない。従って、さすがに購入することはなかった。
そこへいよいよ真打ち登場、ハピネット・ロビン社から発売された「洋楽パラダイス」である。70年代から80年代に日本でヒットした洋楽を集めたということで、もう涙モノの選曲だった。東日本では6月14日から発売されていたが、西日本は8月中旬からの発売だった。うーん、これではいつ買えるのやらわかったものではない。
と思っていたところへ、7月中旬に非常に珍しく東京出張への業務命令が出た。これ幸いとばかりに、一足お先に購入してきた。
先にも、「食玩」は我々の世代向けと書いたが、購買傾向にも一つの特徴があるらしい。つまり、1つ1つ買うのではなく、1カートンごとまとめ買いするのである。これは「大人買い」と言われている(笑)。私もこのときばかりは、ついに「大人買い」に手を染めてしまった。私の良心は「聞いた曲ばかりだろ」「CDで持っているのもあるだろ」「どうせ聴かないだろ」と叫び続けたのだが、それを振り切る「フォースの暗黒面」はもっと強大だった・・・・。
というわけで、本年度の納涼ヨタ企画(もはや納涼無駄遣い企画というべきか)は「洋楽パラダイス」を聞きつつ一言紹介である。残念ながら10個まとめ買いをしたにも関わらず、コンプリートには至らなかったことを懺悔を含めて報告しておきます(笑)。
では一緒に聴いていきましょう。
(2004年7月)
<おまけCDについて>
全体的な想定としては、国内盤シングルのジャケット、そして内袋も完璧に再現していると思われ、またCDもレーベル印刷面やレコード盤の音溝を再現するなど、グリコ社のおまけに勝るとも劣らない、しっかりとしたものである。なお、A面曲のみ収録されている。
(なお、各曲の説明は、ハピネット・ロビン社のサイトを参考にさせていただきました)
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The
Doobie Brothers 「Listen To The Music」 (1972) B面曲 「Toulouse Street」 ジャケのコピー 「全米で大ヒット! 話題のグループ、遂に本邦初登場!!」 |
なんと言ってもこれを当てなければ始まらなかった。もしはずれていたら、もう1カートン買っていたかもしれないと思うと、さすがにぞっとする(笑)。
詳しい説明はこちらをご覧ください。
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America
「A Horse With No Name」 (1972) B面曲 「Everyone I Meet Is From California(カリフォルニアの仲間)」 ジャケットのコピー 「CSN&Yに続くニューグループ、イギリスよりデビュー!!」 |
72年3月のヒット曲。邦題は「名前のない馬」。以前にある方のご厚意で聞かせていただいたこともあるが、あらためて聞くとやはり名曲。アコースティック主体で、内省的ながら心の強さを感じさせる演奏とボーカル。コーラスやパーカッションが曲に豊かな展開をもたらしている。
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Eric Carmen
「All By Myself」 (1976) B面曲 「Last Night(悲しきラスト・ナイト)」 ジャケットのコピー 「ラズベリーズ解散後、独自の道を歩み始めたばかりのエリック・カルメン、その 彼が真価を発揮したすばらしい出来映えの曲。全米ヒット・ナンバー!!!」 |
うーん、初めて聞いたのはいつだったか忘れてしまったが、バラードが苦手な私も聞き惚れてしまう曲。切なさを感じさせるカルメンのボーカル、サビで絶妙のタイミングで入ってくるオーケストラサウンドが混然となり、とにかくドラマチック。AORとはまた違う、カルメンのストーリーテリングが光っている。好きです。
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Bay City Rollers
「Saturday Night」 (1976) |
私は学生時代のこの曲のプロモビデオを見たことがある。恐らく日本の武道館公演ではないだろうか、観客の熱狂ぶりにたまげた。そう、先日NHKで放送されたキッスの武道館公演に匹敵するすごさ、といえばおわかりいただけるであろうか。
しかもこの曲には、熱狂を煽る要素満載。90年代以降も日本で何度かローラーズの揺り戻しブームがあるが、それも納得できる強力なポップチューンである。
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Chic
「Le Freak」 (1978) B面曲 「Savoir Faire(愛のかけひき)」 ジャケットのコピー 「全米で爆発ヒット中!! とってもエレガントでクレイジーな“シック”の超強力 ニュー・ヒット・ディスク!!」 |
この曲もある方のご厚意で聴かせていただいたことがある。とにかくおしゃれ。ディスコでも大ヒットしたということだが、70年代はこんな曲がディスコで流れていたなんて贅沢すぎる。私の時代はセンスのかけらもないユーロビートだけだったのだ(だそうです、行ったことないので正確には知りません、笑)。
ボーカルもさることながら、ストリングスやハンドクラップを効果的に配置し、はねるようなベースと、ナイル・ロジャースギターのカッティグがおしゃれかつファンキー。
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Gazebo 「I Like Chopin」 (1984) |
これは流行った! 83年と言えば私が洋楽聴き始めの頃。MTVで何度となく見ていた。今聞くと、80年代ならではのエレクトロポップ。シンセ、シンセベースなどなど80年代を感じさせるサウンドが満載で懐かしい。ガゼボのボーカルは意外とはきはきと歌っている。当時はもっと切ない声だと思いこんでいたのだが。世間では一発屋とも言われているが、この曲を残しただけで功績は十分。
私としては、反則技かもしれないが、この曲のカバーである小林麻美「雨音はショパンの調べ」もシークレットアイテムとして紛れ込ませてほしかった。売り上げ倍増必至だと思う。(買う側としては死活問題に発展しますが、笑)
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Yes
「Owner Of A Lonely Heart」 (1983) B面曲 「Our Song」 ジャケットのコピー 「時代は彼らの復活を要求した!! 鮮やかに描かれた衝撃的な一瞬をイエスのニュ ー・シングルは演出した」 |
新メンバーであるトレバー・ラビンが加入し再結成を果たしたイエスの83年の曲。エイジアと並んで、70年代の洋楽ファン、プログレファンには相当なショックだっただろう。だが、私はプログレなんて言葉すら知らなかったので、普通のヒット曲として聴いていた(笑)。
斬新なダンスミュージックとなっており、ついでに当時売れっ子となったトレバー・ホーンのプロデュースを受け、この曲でも80年代ら
しいシンセの効果音が鳴り響く。ラビンのエレキギターは力強く、ちょっと産業ロック的なテイストも持っているのが、逆に時代にマッチしたのではないだろうか。
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Strawberry Switchblade
「Since Yesterday」 (1985) B面曲「By The Sea」 ジャケットのコピー「アンティック・ショップのおとぎ話みたいに気分はパステル・サイケ・・・ とびだ し苺のスウィート・ハーモニーは、水玉模様で本邦新発売!」 |
邦題は「ふたりのイエスタデイ」。が、全く知らない曲だった。というか、聴いていたのかもしれないが思い出すことができない。
聴いてみると、楽しいシンセポップ。ほとんど打ち込みで製作されたと思われるばりばりの80年代型サウンドだが、コピーの「気分はパステル・サイケ」はなかなか奮っている。ただし、ハーモニーはそれほど強力ではないかも。
ジャケットに写るメンバー二人をよく見ると、最近の若い女性のファッションとして定着した、目元(特に上下のまつげ)を強調したメークをしていた。時代は巡る・・・・。
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Mr. Mister
「Kyrie」 (1986) B面曲「Run To Her」 |
まるでミスチルのようなバンド名だが、当時はかなり売れた。個人的にもヒット曲「Broken Window」よりこちらの方が好きなので、うれしいラインナップ。しつこいようだが、これもシンセが活躍する80年代型サウンド。しかしロックバンドらしく、ギターやドラムとのバランスはよく、何より壮大な演出がよい強力な1曲となっている。
なお、この曲の発売から17年後に、まさかメンバーのドラムの人からスティックをもらうことになろうとは夢にも思わなかった。
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Foreigner
「I Want To Know What Love Is」 (1985) |
残念ながら当たらなかった1曲(「キリエ」がダブリました)。しかし、曲そのものは彼らの大ヒット曲なので、やはり当時聴いていた、というかMTVで何度も見た。イエスと同じく、活動開始後のハードロックスタイルを知らずして、フォリナーの曲としては初めて聴いたのである。聖歌隊を従えた感動のコーラスを山場にした究極のラブソング・・・・なんだろうが、バラードが苦手な私は、この後にヒットした「That Was Yesterday」の方がスリリングでロック感があり、ずっと好きだった。
以上である。パッケージの中には、既に第2弾の予告が印刷されており、
・サヴァイバー 「アイ・オブ・ザ・タイガー」
・ヴァニラ・ファッジ 「キープ・ミー・ハンギング・オン」
・リンダ・ロンシュタット 「イッツ・ソー・イージー」
・リック・アストレー 「ネバ・ゴナ・ギブ・ユー・アップ」
がなどが予定されているとのこと。東日本ではこの夏にも発売されるようだ。うーん、第2弾も非常にやばいラインナップである。今から軍資金を貯めておかねばならない(笑)。