Led Zeppelin (レッド・ツェッペリン)
<不幸な出会い(笑)>
伝説のロックバンドであるレッド・ツェッペリン(以下、ZEP)を初めてみたのは、彼らが解散して数年後の85年夏、テレビで放送された「ライブエイド」での再結成であった。「天国への階段」を見ながら、「これがあの名曲か」程度にしか感じなかった。よく分からなかったのだ。
次に彼らを見たのは、またテレビで「アトランティックレコード40周年」の記念イベントでの再結成だった。既にこの時様々な予備知識を吸収していたため、大きな期待をよせつつ、わくわくしながら見た。しかし結果は無惨だった。
何やら太った男が、今ひとつノリの悪いギターを弾いている。ボーカルのロバート・プラントはまだしも、これが3大ギタリストの1人ジミー・ペイジかと思うと、信じられなかった。「天国への階段」では、フレーズに指がついていかない。「大したことないな」というひどい勘違いをするに至った。
このすぐ後だったと思うが、NHK-FMでペイジのソロライブが放送された。練習のかいあってか、粘りあるギターを弾き、ジョン・ボーナムの息子ジェイソンの気迫あふれるドラムを伴った、インスト演奏の「天国への階段」はなかなかであった。解説で登場した渋谷陽一氏がZEP再演曲ばかりほめちぎっていたのが印象的だった。
そして私とZEPを結びつける決定打が登場する。渋谷氏の著作「ロックミュージック進化論」(新潮文庫)である。
ここで氏は彼らのもう一つの代表曲である「アキレス最後の闘い」について、感動的なレビューを載せていた。「ロックがこれほど肯定的になれるなんて」だったと記憶する。
タイミングよく、彼らの初の2枚組ベスト盤「Remasters」が発売された。ZEPを知ってから5年、ようやく彼らのオリジナル曲に接する。いやはや、長い時間がかかったものだ。
私は、メタル系は苦手なのだが、ZEPだけは特別だ。ハードな曲もあれば、フォーク、オールディーズなどあらゆる要素が満載である。ハードやメタルではなく、「ロック」という言葉こそ、彼らにふさわしい。
(2000年7月)
<プロフィール>
1968: ジミー・ペイジ、ヤードバーズを解散させ、ZEPを結成、
1stアルバム「Led
Zeppelin」を発表。翌年、すぐに2ndアルバム「II」を発表する。
1971: 名曲「天国への階段」が収録された「IV」を発表。
1975: 初の2枚組となる6thアルバム「Physical Graffiti」を発表。
1976: 73年ツアーの記録映画「The Song Remains The Same」公開される。
1979: 結果的に最後のオリジナルアルバムとなった8thアルバム「In
Through The Out Door」発表。
1980: ドラムのジョン・ボーナム死去。ZEPは解散。
<CDの発売状況> →CDの発売状況(詳細)へ
オリジナル盤は全て国内盤で容易に手に入ります。
ジミー・ペイジ監修によるリマスター盤になっています(ライブ盤「永遠の詩」をのぞく)。
<中古CD状況>
よく見かけます。旧盤とリマスター盤が一緒に並んでいるので、よく選んでください。値段はどちらも1,200円〜1,500円くらいです。
97年に発売された限定紙ジャケット仕様盤をたまに見かけますが、値段が3〜4,000円前後につり上がっている場合が多いです。
定価前後の値段で売られている場合は即買いです!
<おすすめアルバム>
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Led Zeppelin 「Houses Of The Holy」 (1973) 01. The Song Remains The Same 02. The Rain Song 03. Over The Hills And Far Away 04. The Crunge 05. Dancing Days 06. D'yer Mak'er 07. No Quarter 08. The Ocean |
ZEPの代表アルバムといえば「天国への階段」を含む「IV」となっているが、個人的には5thアルバムであるこちらが好きだ。
何しろプラントのボーカルが格段の成長を遂げている。
1曲目「永遠の詩」は、ペイジお得意のリフにボーナムのドラムがスリリングにからむイントロや間奏ににゾクゾクする。
2曲目「The Rain Song」はプラントの官能的なボーカルが素晴らしい。メロトロンも効果的で叙情豊かな仕上がりだ。この2曲の詩はプラントが考えたのではないだろうか。
「D'yer Mak'er」はオールディーズ調の楽しい曲。
大作「No Quarter」は脇をかためるジョン・ポール・ジョーンズの多彩なプレイにも注目。この曲は次作「フィジカル・グラフィティ」に収録された代表作「カシミール」へと繋がっていくような気がしてならないのだが、いかがだろうか。
(2000年12月)
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Led Zeppelin 「Presence」 (1976) 01. Achille's Last Stand 02. For Your Life 03. Royal Orleans 04. Nobody's Fault But Mine 05. Candy Store Rock 06. Hots On For Nowhere 07. Tea For One |
わずか3週間でレコーディングされたというこの7thアルバムは、メンバーの気合いと集中力が半端ではなく、奇跡的な完成度となった。5作目「聖なる館」、6作目「フィジカル・グラフィティ」で見せた音楽的な広がりはあえて押さえて、ストレートなハードロックで勝負している。
なんと言っても1曲目「アキレス最後の闘い」だ。ペイジのリフレインを重層的に、複雑に組み合わせたギター・オーケストレーション、疲れを知らないボーナムのドラム、秘めたる迫力を感じさせるプラントのボーカル、的確なリズムキープを見せるジョーンズの冷静なベース。このどれか一つでも欠けていれば、この曲の完成はなしえなかったに違いない。10分を超える曲だが、まったくだれることなく、聴いているこちらの筋肉まで震えてくるような、すばらしい曲である。何回聴いても飽きない。
4曲目「俺の罪」ではプラント入魂のボーカルが聞ける。
そして最後「一人でお茶を」は、ハードブルースバラードで締めくくる。
「ZEP、いまだ健在なり」を印象づける1枚だったのではないだろうか。
(2000年12月)
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Led Zeppelin 「Remasters」 (1990) (disc1) 01. Communication Breakdown 02. Babe, I'm Gonna Leave You 03. Good Times Bad Times 04. Dazed And Confused 05. Whole Lotta Love 06. Heartbreaker 07. Ramble On 08. Immigrant Song 09. Celebration Song 10. Since I've Been Loving You 11. Black Dog 12. Rock And Roll 13. The Battle Of Evermore 14. Misty Mountain Hop 15. Stairway To Heaven (disc2) 01. The Song Remains The Same 02. The Rain Song 03. D'yer Mak'er 04. No Quarter 05. Houses Of The Holy 06. Kashmir 07. Trampled Underfoot 08. Nobody's Fault But Mine 09. Achilles Last Stand 10. All My Love 11. In The Evening |
私が初めて聴いたZEPオリジナル曲集である。同時発売となったZEP初の4枚組編集盤から、さらにセレクトされた2枚組だ。
ややハード調の選曲が多いものの、代表曲がもれなく収録されており、初めてZEPの魅力にふれるのには最適な入門編である。
もちろんタイトル通りリマスター化されており、音質も申し分ない。
2000年に「Early Days」「Latter Days」という2枚のベスト盤が新しく発売されたが、「Remastes」の方が値段が安いので、こちらをおすすめしたい。
(2000年7月)
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