■私の絵はがき

心に残る「私の絵はがき」。旅先で買い求めた絵はがきは大切な私のおみやげだ。なつかしい旅先の思い出がよみがえる。


初めて行った海外出張がドイツだった。

1980年、ドイツのカッセルまで車で行った。車を
借りるのも、海外で運転するのも初めてだった。初めての
アウトバーンを走って、カッセルの小さな館のホテルを
探し当てたときはうれしかった。この旅が私の「路地裏
旅行」の始まりだった、と今にして思う。

ドイツでの仕事は、それまで日本では知られていなかった
「メルヘン街道」を紹介するキャンペーンの打ち合わせ
だった。「ロマンティック街道」はもう有名だった。
ドイツ観光協会は新しくできた「メルヘン街道」を日本に
売り込みたがっていた。そこでチョコレート会社と女性誌
を組んだキャンペーンを企画したのだった。

この企画で、「ドイツ古城ホテル」を併せて紹介した。
その古城ホテル、トレンデルブルグ城の城主、フォン・
シュトックハウゼン男爵も日本に連れてきた。日本に
「古城ホテル」と「メルヘン街道」が紹介されたのが
この時だった。

だから今でもルフトハンザ航空は懐かしい。
この絵葉書はそのときのもの。


ベトナム・サイゴンの床屋。塀に鏡をかけて営業中。

ホンダ(ベトナム語でバイク)の、あのビービーと
いう騒音と喧噪が聞こえてきそうだ。白いアオザイの
少女が自転車で横切りそうな気がする。

ベトナムにはよく通った。バンコクからだと飛行機で
1時間半。東京名古屋の距離である。毎晩新しい飯屋を
探して街を巡り歩いた。うまいもの屋のリスト、あります。

バイクを借りて町中を流したこともある。川の流れのようなホンダの群に身を任せてバイクで走っていると、街にとけ込んだようで気持ちが良かった。サイゴンはバイクだと15分も走れば街の外に出てしまうほどの大きさだ。だから、ホンダで、流しているのがいちばんよいのだ。

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