・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
#1261 海外研修日記(9)
新さん 1991/10/15 22:43
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10月8日(火) ベルファスト
今日は一日中リハーサル。やることがないので私はオフ。小さな車を借りる。今日は一人で北の方まで行ってみるつもりだ。
The Ulster Folk Museum
アイルランドの古い建物をそのまま再現してある、いってみればアイルランド村。ここは素晴らしかった。小さな2部屋だけのアパート。3畳ほどの台所と寝室。ここに多いところでは10人住んでいたという。煉瓦の一つ一つまで持ってきて再現してある。部屋の中の家具や台所用品もそのまま。管理のおじさんが暖炉をくべている。丁寧に話をしてくれる。なんと爆弾騒ぎがあったあのホテルの裏に1977年まで建っていたという。
全部で20軒ほど、教会、裁判所、銀行、雑貨屋、印刷所(実際に印刷をしている)、町長の家など。みんな小さくて可愛い。まるでドールハウスそのもの。つましい暮らし。人がいない家はさびしい。さっきまで食事の支度をしていたのに、急に誰もいなくなってしまった様な空白感がある。
教室が一つだけの小さな学校がある。かわいい机が20ほど。机にイニシャルが彫ってある。壁にかけてある1860年製の世界地図にはNIPHONとあった。Jedo,Uraga,Miyakoと読める。石炭ストーブが燃えている。
農家にはいる。ほっと暖かい。管理のおじさんがターフ(泥炭)を暖炉にくべてお茶をわかしている。暖炉の前に座り込み話を聞く。小学生がノート片手に先生の話を聞いている。ここには昔の館を改装した宿舎があって、修学旅行もあるそうだ。なるほど。
海岸沿いの道を北上する。荒涼とした海に切り立った崖。目に染みる緑。アイルランドは緑の国と言われる。羊がいたるところに点々。雄大な眺めだ。遥か下では波が岩を噛む。スコットランドがすぐ目の前に見える。
Giant's Causeway
北アイルランドの北の果て。Land's End。奇妙な石がそそり立つ。はるばる来たもんだ。ここで日本人2人、イギリス人2人組に会う。イギリス中の小学校の生徒に日本の凧を教えて回っている日本凧の会の人だった。ありがたいことだ。お二人とももう引退した身でこうして回るのが楽しみだとおっしゃる。草の根。これからピクニックで夕食でもと誘われて、小さな船付場のベンチでご馳走になった。ツナをはさんだコッペパン、クッキー、スコーン、暖かいコーヒー。それにりんごとチョコレート。夕焼けを見ながらの食事だった。お腹がいっぱいになった。
みんなと分かれてBushmillsへ。そう、アイリッシュウィスキーで有名な町。というより単なる小さな村だった。海岸端のパブでエールを飲みながら、日が暮れるのを眺める。
ベルファストへはMotor Wayで1時間半だった。