■海外研修日記


●フランス

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#1280 海外研修日記(19)
新さん 1991/10/29 20:28
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10月24日(木)

ルノー21を借りる。これでマドリドまで1300kmを4日間で走破しようという計画だ。パリを昼頃出る。凱旋門のサークルへ果敢に突っ込んだ。はは、やったぞ。

一路高速を南へ。まずはシャルトルへ。ここの古いノートルダム寺院を見るのが今日の目的。途中、道をまちがえて田舎道を走る。5kmも手前から、寺院の高い塔が見える。肥沃な畑の向こうにぽつんと教会の塔が見える。ああ、これはミレーの世界だ。

教会はゴシックのお手本みたいな建物で、ステンドグラスがきれいだった。教会の床にモザイクで大きな迷路が描いてある。いつもは椅子が置いてあるので見えないのだが、上からみるとよく見える。ここでも双眼鏡が大活躍。今度旅行する時には持っていくことをお勧めします。建物の外観、彫刻、それに美術館でも絵の細部を見るのに使う。勿論、カフェでマンウォッチングにも使える。

高速に乗る。標識にル・マンとある。あれ、こんな所にあったんだ。ちょっと寄り道してみるか。あらあ、こ、これは。道路にちゃんとコース標識がある。お、お、私が走っているのは、ミュルサンヌではないか。天まで続くかといわれる、長い長い直線。けっこう起伏がある。ニッサン・シケインもちゃんと残っている。コースの道路はタイヤのゴム痕で真っ黒だった。

今日の泊まりは、パリから250km行ったところ、ツールの近くのシャトウを予約してある。こういうのを探すときにはミュシランの赤本に勝るものはない。4つ星クラスのホテルに1つ星のレストラン。

行ってみて驚いた。そりゃ、ミュシランにはとても静かだとは書いてあった。まったくの森の中でないの。湖のほとりに森に囲まれてたっているあのシャトーが、わが宿か。はは、まいったな。こりゃ、ベルバラだあ。

ええ、部屋も立派で、食事もまあまあ。ヘリポートはあるし、頼めば気球が前庭から飛び立つという。もう。朝飯はフライトの後で、いかがとある。庭の散歩ルートだと。裏がずっと10kmも庭なんだって。そういうのは散歩っていわないぞ。ハイキングっていうんだ。

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#1281 海外研修日記(20)
新さん 1991/10/29 20:29
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10月25日(金)

今日は午前中、ロアール川沿いの古い城を見て回った。午後は高速でフランスの南西、スペインとの国境沿いにあるビアリッツという町まで500km、一気に走る。

フランスは農業国だということがよく解る。肥沃で広大な農場が果てもなく続く。なだらかだ。ほとんど起伏がない。森もほとんどない。ただただ畑。

途中、ボルドーを通る。ここの巨大な橋をわたる。不思議なことにこれだけ走ってくると交通関係のフランス語は大体解ってくる。あ、橋の手前が渋滞だ。ちょうど会社の引け時なんだな。なるほど。

ボルドーから先、高速がなくなってから景色ががらっと変わった。一面松林が続く。防風林みたいだなあ。100kmも延々と松林。後で聞くと、ナポレオン3世が土地興しのために植えさせたのだそうだ。フランスは森が少ない。そこで砂地に強い松を植えたのだ。この松は後に鉄道の枕木や、電柱になった。なるほど。

パリから700km、これだけ走ってやっと山が見えた。ピレネーだ。ほんとにここは平らな国なんだ。ちらっと海が見えた。目的地のビアリッツだ。

ビアリッツという町はナポレオン3世の妻のための避暑地で、後にヴィクトリア女王や、ヨーロッパの貴族が集まって有名になった。海沿いのきれいで小さな町だ。

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