■海外研修日記



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#1331 海外研修日記(28)
新さん 1991/11/15 20:01
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ドレスデンからプラハに向かう。ここからわずか50kmの距離だ。うーむ、これでもE(ヨーロッパ)ルートなんだよな。片道1車線の狭い道。

途中の村で、通りがかりにちらっと見えたのが、Museum, Weihnacht(ドイツ語でクリスマス)。おお、こりゃなんだと引き返す。可愛い公民館みたいなところにきれいにイルミネーションしてあって「村のクリスマス飾り展覧会、今日から」って書いてある。おお。

村の各家に伝わるクリスマス飾りを一堂に集めて展示してある。数は大したことないんだけど、一つ一つが丁寧な作りでこつこつと永年かかって、いや、何代かに渡って作ってきたんだろうな、と思われるいい作品であった。なになに家作品とあるのも誇らしい。いいものを見た。これだから田舎の旅はたまらない。

さていよいよ国境の山道にさしかかる。だいぶ暗くなってきた。あれ、みぞれかなあ。あらら、雪だよ、こりゃ。まいったね。もう日が暮れるよ。と、ほんとにぱりぱりって音がするように道がさーっと凍ってくる。あ、あ、あ。す、すべるーっ。とまらなーい。

ほうほうの体で山の上までくる。もう大変だったんだから。使えるのはセカンドと、ハンドブレーキだけ。のろのろ、ちびちびと走ってくる。もうトラックやバスは立ち往生始めてる。やれやれ国境だよ。ここさえ越えりゃな。後はプラハまで楽な道だ、と。

え、そりゃないでしょ。ここではヴィザ発行しないのお。だってみんながそんなもんいらん、国境で貰えばいいの。写真がいるけどね。って言ってたぞ。ええ、写真持ってます。お願い、ヴィザ頂戴。え、ボンか、ベルリンだけえ。そりゃないっすよ。どーすんだよう。だってこの雪で帰れないじゃん。ねね、お願い。

とぼとぼと国境を後にする。どーしよう。またちびちび、そろそろと走る。ありゃ、今度は下りが動いてない。おじさーん、どうしたんですか。警察が下で止めちまっただね。なんでも除雪車が来るまで待てってな。おお、ぎっちりとつまっちまったなあ。

ガソリンが心配だし、止めりゃ寒いし。15分エンジン動かしてはまた止めて。時々登り車がよたよたと来る。つつーっとすべるんで、そばの車の人が応援に出る。FF車はボンネットに、FR車はトランクに飛び乗って重りを掛ける。何人かで車を押す。押すったっても下が氷でつるつるすべって立ってらんないんだから。はは、まいったね。ドイツもチェコも日本もみんなして車押しよ。もうどーなってもいいや。これだから田舎はたまらんね。


待つこと2時間半、ようやく車が動き始める。やれやれ。山をちょっと降りたところで道が石畳になる。登りの時は、え、石畳かよと思ってたんだが、これが不思議なほど滑らない。昔の人は偉かったんだなあ。

山を降りた所の小さな食堂で暖かいスープを頼む。宿を聞くとこの下、少し降りたところにあると言う。もうそこでいいや。その小さなホテルは階下がちょっとした食堂で、部屋を頼むとカウンターの下から鍵を出してついてこいという。ぎしぎしいう階段を上ったところがトイレとシャワー。部屋はこざっぱりした鉄のベッド。1晩34DM朝食付き(2000円)だよう。さすがにトイレもシャワーも清潔できれいで気持ちが良い。ここは東だけどやっぱりドイツなんだ。

朝起きるとうれしい驚きがあるのだが、それは次回。

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